115. 結婚したくない若い日本人が増えている

日本語の先生、のりこです! This is the Japanese Podcast. Let's Learn Japanese with Noriko and listen to Japanese every day. Instagram:https://www.instagram.com/norijpteacher/ Email: norijp.oshaberi@gmail.com I teach Japanese on ITALKI. https://www.italki.com/teacher/1856346/japanese Words: 若者(わかもの) キャリアウーマン バリバリ 収入(しゅうにゅう) 調査(ちょうさ) アンケート 時点(じてん) 当たり前(あたりまえ) 必ずしも(かならずしも) 年代別(ねんだいべつ) 世代(せだい) 否定的(ひていてき) ライフスタイル 分析(ぶんせき) 年月(ねんげつ) 経る(へる) 逆転(ぎゃくてん) 専念(せんねん) 専業主婦(せんぎょうしゅふ) 共働き(ともばらき) 高齢化社会(こうれいかしゃかい) 少子化(しょうしか)

皆さんこんにちは、日本語の先生のりこです。


最近私の日本語のレッスンの中でよく生徒さんと話しているトピックの内容があります。それは日本のいいところと悪いところ、日本のいいところと悪いところ。または生徒さんの住んでいる国や場所のいいところや悪いことについてディスカッションしているんですね。


え、そんな中である生徒さんが、日本の悪いところというよりもよくわからない、理解できないという点について、1つ話してくれたんです。それは日本の若い人たち、若者が結婚したくない。結婚したくない、または、結婚する必要がないと考えている日本の若者が増えている。それはどうしてですか。私には分からないという意見だったんですね。ものすごく面白いことを言ってくれました。ですので、今日はそれについて、ま、私の意見を含めて話してみたいと思うんです。


若い人たちが結婚したくない、または結婚しない、どうしてなんでしょうか。もちろん、いろいろな理由があると思います。1つは女性の社会進出ですね。キャリアウーマンが増えました。大学を出て会社に勤めて自分のキャリアを大切にしたい。結婚してしまうと自分のキャリアがそこで止まってしまうのではないか。また、今、たくさんバリバリ働いて収入も高い、シングルの生活は楽だ、だから結婚したくない、いろいろな考え方をする女性が増えてきたとよく言われています。


ちょっと調べてみると、面白いデータがありました。NHKのニュースの記事なんですけれども、毎年ですね、結婚する必要がありますか、結婚についての考え方をアンケートで、調査しているんですね。例えば、1993年の時点では結婚するのが当たり前だという意見と、必ずしも結婚する必要はないという意見は、ほぼ半分半分だったんです。ですから半分の人は、別に結婚しなくてもいいじゃない、でも半分の人は、いや、結婚しなきゃいけない当たり前だよ、と答えていたんですね。それが1993年です。ところが2018年、2年前ですね、最新のデータで2018年になると必ずしも結婚する必要はないと答えているが68パーセントに増えて、いや、結婚するのは当たり前だよと考えている人が23パーセントまで下がっているんです。そして年代別、世代別にみると30代の若者ですね、30代の若い人が、必ずしも結婚する必要はないと答えた割合が88パーセント、ものすごく高い数字になったんだそうです。


この結果に対してある大学の教授は、結婚したくない人や結婚に否定的な人が増えているということではなくて、ま、いい人がいれば、自分に合う人がいれば結婚する、という考え方が増えている。だから逆に言えば、いい人がいなければ別に結婚しなくていいんじゃないと思っている人が増えている、というコメントをしていました。そしていろいろなライフスタイルが増えています。ですから自分が好きなライフスタイルをそれぞれ自由に選んでいいんだよという考え方がこの若い世代に広がっている。だからこういう結果になったんじゃないかと分析していました。


そして同じ調査ではですね、結婚した女性がその仕事や職業を持ち続けることについても、調査、アンケートをしているんですね。つまり、子供が生まれてもその仕事・職業を持ち続けたほうがいいかどうかという質問なんです。これも明らかに、長い、年月を経て、意見が変わってきています。例えばですね、私が生まれた1973年、昔々ではですね、結婚したら仕事を辞めて、家庭に入って、家庭を守ることに集中したほうがいいという意見が多くて、結婚しても子供が生まれても、仕事を持ち続けた方がいい、という意見、ま、答えた人が少なかったんですね。でも、ま、当然のことです。2018年、2年前は大きくその数字が逆転しています。


結婚して、子供ができたら、仕事をやめて、子供を守る、ね、専念、家庭を守ることに専念したほうがいいと答えたのは、たったの8パーセント、8パーセント。そして結婚しても子供が生まれても職業を続けたほうがいいと答えた人は、60パーセントにも上がってるですね。これも日本の社会が大きく変わっているということだと思います。皆さんもよく聞いたことがあると思うけれども、昔々日本の女性は結婚したら仕事を辞める、家庭に入る、専業主婦になる。それが普通の世の中だったんです。でもこの10年、20年で、日本の社会は大きく変わっています。女性も働く、女性も男性も働く、お父さん、お母さんも働く、共働きのお家が増えているんです。いいことですね。私はとてもいいことだと思います。


え、ただ、結婚したくない人が増えてしまうともちろん子供も減りますね。皆さん知っているように、日本は高齢化社会なんです。おじいちゃん、おばあちゃんの数が多くて、子供の数がすごく少ないんですね。ですから日本では高齢化社会そして、少子化、子供が少ない、少子化社会なんですね。これは日本の大きな問題です。今でもこれからも大きな問題なんです。


ですから、いろいろなライフスタイルや考え方があって自由に生きられる、自分が好きなことをして生きる、それはとても大切、いいことだとは思うんだけれども、結婚しない人が増えてしまうと、それはそれで違う問題が出てきます。難しい問題ですね。それでは今日は日本で、ま、日本の若者で結婚しない人が増えているということについて話してみました。それではまた明日。



若者(わかもの)young person / people 

キャリアウーマン career woman

バリバリ (working) hard, energetically 

収入(しゅうにゅう)income

調査(ちょうさ)survey, investigation

アンケート questionnaire, survey 

時点(じてん)point in time

当たり前(あたりまえ)to be expected, natural 

必ずしも(かならずしも)not necessarily, not always 

年代別(ねんだいべつ)by age

世代(せだい)generation
否定的(ひていてき)negative (ex: attitude, response) 

ライフスタイル lifestyle 

分析(ぶんせき)analysis

年月(ねんげつ)months & years 

経る(へる)pass, go by, lapse 

逆転(ぎゃくてん)(sudden) change, turn-around, reversal 

専念(せんねん)giving undivided attention, devoting oneself (to)

専業主婦(せんぎょうしゅふ)full-time housewife 

共働き(ともばたらき)(husband & wife) both working

高齢化社会(こうれいかしゃかい)aging society 

少子化(しょうしか)declining birth rates 


Special Thanks go to Donna & Maria. トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!

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Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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