187.戦争しない

Hello, My name is Noriko, a fully qualified Japanese teacher. 日本語の先生、のりこです。 This is the Japanese podcast for Japanese learners. Listen to Japanese every day. Learn Japanese with Noriko.

皆さん、こんにちは。日本語の先生Norikoです。

今日は、戦争の話をします。第二次世界大戦の時に、日本は原子力爆弾(げんしりょくばくだん)が落とされました。そして、戦争に負けたんですね。

暗いお話になるので、戦争について聞きたくない、嫌だって思う人は、今日はこれ以上聞かないでください。ここでストップしてください。

また、最後まで聞こうという人も、もしかしたら最後に、あんまりうれしくない気持ちになるかもしれない。前もってお詫びしておきます。ごめんなさい。


さて、今日どうして戦争の話をしようと思ったかというと、このエピソードがライブになるのは8月の8日です。8月の8日。

そして歴史上、1945年8月 6日に広島県の広島市に原子爆弾が落とされました。そしてその3日後の8月の9日に、2つ目の爆弾が長崎市に落とされたんです。

日本に旅行に行ったことがある人は、よく広島に行きますね。そして広島で原爆資料館(げんばくしりょうかん)に行ったことがあるかもしれない。

この原爆資料館ね、原爆の歴史・戦争の歴史を勉強できる、平和について学ぶことができる、とても素晴らしい資料館です。日本には広島市と長崎市にそれぞれ資料館があります。

私は広島の資料館には3回、長崎の資料館には2回行ったことがあります。子供の時、ティーネージャーの時、大人になってから、それぞれ行きました。

決してね、楽しい気持ちがする資料館ではありません。戦争について勉強する資料館ですから、どちらかと言うと気分は暗い、重い、悲しい気持ちがします。

でも、資料館に行けば、どんなに平和が大切か、どんなに戦争は恐ろしいか、人を殺してはいけないかっていうことがよくわかる、勉強できるところなんですね。

ですから、もしこれから日本に行こうという人は、広島市か長崎市にある、原爆資料館にぜひぜひ行ってみてほしいなと思います。

日本は、戦争の時にたくさんひどいことをしました。戦争をやった国ですから、勝とうとしました。そして、たくさんの人を殺しました。

でも、結果的には、原爆を、原子爆弾を2つも落とされて、負けました。日本でもたくさんの人が死にました。悲しいことです。

え、さて最後に、ある詩を紹介しておきます。

皆さんも聞いたことがあると思います。とても有名な日本の詩人、谷川俊太郎。谷川俊太郎さんの書いた平和に対する詩。

強い平和への思いを書いたこの詩を読んで、今日のエピソードは終わりたいと思います。

タイトルは「せんそうしない」

「せんそうしない」谷川俊太郎

ちょうちょと ちょうちょは せんそうしない

きんぎょと きんぎょも せんそうしない

クジラと クジラは せんそうしない

すずめと かもめは せんそうしない

すみれと ひまわり せんそうしない

まつのき かしのき せんそうしない

こどもと こどもは せんそうしない

けんかはするけど せんそうしない

せんそうするのは おとなと おとな

じぶんのくにを まもるため

じぶんのこども まもるため

でも せんそうすれば ころされる

てきの こどもが ころされる

みかたの こどもも ころされる

ひとが ひとに ころされる

しぬより さきに ころされる

ごはんと パンは せんそうしない

ワインと にほんしゅ せんそうしない

うみと かわは せんそうしない

つきと ほしも せんそうしない

はい、今日はちょっと悲しい話をしてしまいました。ごめんなさいね。

でも、とても良い機会だと思ったので、このすばらしい詩と一緒に話してみました。

世界中の人が平和に暮らせますように。

それではまた。

Buy Me a Coffee at ko-fi.com
Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

Previous
Previous

188.NEWS! サイトができました。サポートお願いします。

Next
Next

186.日本語能力試験について