299. 小説「コンビニ人間」を読んで

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皆さん、こんにちは。日本語の先生、のりこです。

今日は先日読み終えた日本の小説「コンビニ人間」について話します。

コンビニ人間。作家の名前は「村田沙耶香」です。2016年に出版された本です。私は英語に翻訳された英語の本を読みました。この「コンビニ人間」は日本だけでなく世界で人気です。知られています。なぜなら、2016年にとても有名な日本の文学賞、芥川賞を受賞しているんですね。

日本には有名な文学賞が2つあります。芥川賞と直木賞。芥川賞というのは、もちろん、「芥川龍之介」の作家の名前からできた賞の名前です。毎年純文学の新人に与えられる文学賞です。

この村田沙耶香さんの書いた「コンビニ人間」は、2016年に芥川賞を受賞して、そして世界でも知られる小説となりました。ですから、アメリカやイギリスで英語バージョンが、ね、翻訳された小説が売られています。読むことができます。また、世界30ヶ国語以上で翻訳されているそうです。

なので、日本語で読むのは難しいですよね。これは上級レベルになります。でも皆さんの国の言語で翻訳された本を見つけることができるかもしれません。「コンビニ人間」。「Convenience Store Woman」、探してみてください。とても面白かったです。日本の社会をとてもよく表している本なんですね。

それでは、簡単にあらすじを話してみたいと思います。主人公は36歳の女性です。この女性は未婚です。未婚というのは、まだ結婚をしていません。そして、仕事は大学を卒業してから、ずっとコンビニのアルバイトをしています。18年間ずっと同じコンビニの店でアルバイトをしているんです。彼氏はいません。今までの36年間の人生で男性と付き合ったこともありません。

こんな未婚でアルバイトだけをしている36歳の女性。家族から、または日本の社会、世間から、この人はちょっとおかしいんじゃないか、変わっていると見られています。なぜなら、日本では、ね、30歳ぐらいになると、ね、結婚した方がいいよ。周りの人はみんな結婚して子供ができます。また、アルバイトでずっと生活をしていくのは、生活がやっぱり苦しい。ですから、家族や周りの友達は、なんでちゃんとした仕事を探さないの?なんで結婚しないの?そう思っているんですね。

そして、主人公はいつもそういうプレッシャーを受けるんです。主人公はこの生活を実は変えたくありません。毎日毎日18年間ずっと同じ生活を繰り返しているけれども、主人公はその生活が気に入っているんです。でも、家族は自分の生き方を認めてくれない。なんで「結婚しろ、結婚しろ」と、うるさく言うのか、彼女はとてもそれが嫌なんですね。

どうして主人公の、この女性はコンビニで働くことが好きなのか?そこにはマニュアルがあるからです。コンビニの店員には、細かい、たくさんのルールやマニュアルがあって、やらなければいけないこと、お客さまに対して言わなければいけないこと、すべてが細かく決まっているんですね。だから、この変わり者の主人公にとっては、そのルールに従えば、自分はうまく生きていける。このルールを、毎日繰り返すことが全然苦じゃない。苦痛じゃない。むしろ、この彼女には合っている。だから、18年間コンビニ店員を続けているんですね。

でも、周りはやっぱりさっき言ったように「なぜ結婚しないのか」「なぜ正社員にならないのか」「将来はどうするつもりなの」そう言われ続けて、社会のはみ出し者。日本の社会では、おかしい、合わない、生き方をしている。なにか変、そう思われるですね。

でも、そんな主人公にあることがおきます。それは、そのコンビニ店に新しく入ってくるバイトの男性。このバイトの男性も30代です。今まで無職で、ようやく仕事を見つけたのがバイト。ね、コンビニのバイト。主人公の女性とよく似ていますね。そして、このコンビニにやってくるお客様の女性にストーカーのようなことをしたり、仕事は真面目にしない、遅刻はする、明らかにくず男。くず男なんですね。

でもその男性とこの主人公の女性はあることがきっかけで一緒に住み始めるんです。そこから、ま、いろいろ物語が展開していくという話なんですね。

たぶん、私が、変だな、このストーリーはすごく変だと思ったのは、やっぱりこの主人公の生き方なんですね。私にはやっぱりよく理解できなかった。どうしてずっとコンビニで働くのか。結婚しないのは全然いいです。自由です。でも、18年間ずっと同じことをしてあきないのか。私はそういう人間ではないので、理解できないなと思いました。

そして、このくず男の男性と、ま、一緒に暮らし始めて、ま、同棲をして付き合っているふりをするんですけれども、それも私には理解できない。でも、このくず男と、この女性の考え方は、付き合っているふりをする、彼氏、彼女のふりをしたら周りから、ああ、この二人は付き合っている。ええ、結婚するかもしれない。まともだ。普通だ。恋人がいる。だから、「結婚しろ」とか「早く彼氏を見つけろ」というプレーシャーを受けなくてすむ。そう考えたわけですね。

その理由で一緒に住み始めたんです。不思議でしょう。なかなか理解できません。でも、日本ではよくあることなのかなと思ったんです、「社会的なプレッシャー」。

何が普通なのか。皆さん、普通、まあ、世間一般の考え方で、人ぞれぞれをジャッジします。30歳で独身。彼氏もいない。ちょっと変。アルバイト定員(ていいん、I said ていえん wrongly, it should be ていいん)。ちょっと変。そういうみかたを日本社会はするんですね。そうだと思います。

何が普通なのか普通じゃないのか。普通ってなに。私はよく、そんなことを考えました。この小説を読みながら、社会の常識って何だろう。結婚しなきゃいけないのかな。子供を産まなきゃいけないのかな。アルバイト店員で生きていくって変なことなのかな。普通じゃないのかな。そんなことを考えながら読みました。いろいろ日本の社会について考えさせられる本だど思います、この「コンビニ人間」。

日本語の小説はやっぱり上級者向けですが、最初に言ったように興味があれば、翻訳されたバーションをぜひ探してみてください。

それでは、今日はコンビニで働くことで自分はちゃんと生きている人間なんだと感じている、コンビニだけが自分の世界と感じている主人公のお話、「コンビニ人間」について話しました。

それでは、またね!Bye bye.


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