351. マウンティングされた!?

みなさん、こんにちは、日本語の先生のりこです。今日はね、カタカナの言葉について話してみます。私のItalkiのプライベートレッスンで、ある生徒さんと日本でよくあるカタカナの言葉というトピックでフリートークをしていたんですね。その生徒さんは、南アフリカ出身なんですが、日本の東京に住んでいて、仕事をしているんですね。日本の会社、オフイスで働いているんです。その生徒さんが面白いと思ったカタカナの言葉、それはですね、マウンティング。マウンティングという言葉がとても面白いと私に話してくれたんです。みなさんは、マウンティングの意味、そして言葉、知っていますか。とても面白い言葉です。



元々マウンティングっていうのは、ま、本来サルなどの動物に使われる言葉なんですね。専門的な言葉のようです。動物が相手の動物、ま、サル同士だったら相手のサルを威嚇して、自分の方が立場が上なんだぞ、お前より優位なんだぞ、ということを示す行為。これがマウンティングなんですね。



それが今日本では人間同士にも使われるようになったそうなんです。ちょっと辞書で、またはインターネットで調べると、何年か前のドラマ、テレビドラマで使用されたんだそうですね。私はそのドラマ、知りません。ドラマで主人公の女性とその周りの女性たち、で、その女性たち同士の、この誰が上なのか、その優位性を巡る争い・喧嘩。それを描いたドラマだったそうで、そんな時に「マウンティング女子」という言葉が生まれたそうです。マウンティング女子。面白いね、日本語の言葉って、ね。だから元々、サルとかゴリラの動物が、自分よりも立場が上なんだと示す行動を指していた「マウンティング」が今では人間同士のそういう行動、心理作戦、心理にも使われるようになったそうなんですね。



じゃ、どういうことなのか。マウンティング女子、つまりマウンティング行為をする女性という意味ですね。例えば、会社の中で、女性のもちろんグループがあります。同僚のグループ、ね。私の方ができるのよ、私の方が仕事ができる、私の方がかわいいのよ。私の方がいろいろやっているのよ、自慢する。自分が他の人よりも上位、優位だとアピールする行為。これがマウンティング、マウンティング女子。



で、この、私の生徒さんの話に戻るけれども、この生徒さんは、自分のパートナーからこの言葉を習ったそうなんですね。このパートナーの方の会社に、マウンティングをする同僚がいる、だから嫌だ。そういう話をして私にも教えてくれたんです。マウンティング女子、女の子だけではなくて、男性ももちろんマウンティングをする人がいるようです。自分の学歴とか、経済力とか、姿、容姿などを自慢する。自分の方があなたより上なのよ。給料を自慢する、自分のポジション、役職を自慢する。女性だったら、未婚の女性に対して、結婚している女性が、私がこんなお金持ちと結婚したのよ、こんなに家はお金があるのよ、と自慢する。まあ、そういうことなのかなあ。マウンティング。



恐ろしいですね。マウンティング。マウンティングする人の特徴、ね。プライドが高い、自分のことしか考えていない、いつも他の人と比べて、私はこんなにいいのよ、と比べることで自分を満足させる。そういう人がマウンティングする人の特徴だそうです。周りの人にいないですか。マウンティングされたことがありませんか。私はま、もう長くイギリスに住んでいるのでそう感じたことはあまりないけれども、ま、気を付けないといけませんね。ね、日本でなにか自分のことを自慢しちゃったり、相手のことを見下すことをすると、ああ、マウンティングする人だ!と思われるかもしれません。はい、これがマウンティングね。



そして、その生徒さんもう一つね、お気に入りのカタカナの言葉を教えてくれたんです。それはノンアル、ノンアル、ノンアルコール飲料、ノンアル。ノンアルコールチューハイ、ノンアルコールビール、ノンアル、短くしてノンアル。日本ってなんでも言葉を短くするからね。面白いです。私はお酒好きですけど、ノンアルは好きじゃないですね。まあ、なんか、飲んだ気分になるのかな、お酒を飲んだ気分を味わえるのかもしれないけれども、ノンアルはノンアルコールだからアルコールじゃない。分かるこれ?だから私はノンアルは好きじゃないです、ね。いろんなカタカナの言葉あります。カタカナってやっぱり難しいですよね。カタカナを使いすぎるのも優しい日本語ではないかもしれません。



先日ね、ちょっと話は逸れますが、あるニュースの記事を見たんです、読んだんです。NHKだったかなあ。コロナ禍で、コロナのパンデミックで、もうすでにカタカナでですけれどもコロナ禍でたくさんの新しいカタカナの言葉が出てきました。さらには日本でワクチンを予約する時に、インターネットで予約する、そのページに使われている言葉がカタカナだらけ、難しい、お年寄りの人には分からない。そんなニュースの記事を読んだんですね。



確かに若い人ならカタカナ、分かるかもしれない。新しい言葉も分かるかもしれない。でもお年寄りの人にとっては、日本語であってもわかりづらい、カタカナですると、カタカナにすると分かりずらい。さらには英語の言葉はそんなままカタカナにしちゃうと、お年寄りには分からない。そんなこともあるようです。だから分かりやすい日本語っていうのは、外国人だけではなく、お年寄りの人、ま、日本人の人にとっても大切なコンセプトだと思いますね。



はい、これはちょっと話が逸れましたけれども、今日は、私の生徒さんが気に入ってるカタカナの言葉、マウンティングとノンアルについて話してみました。みなさんの好きなカタカナの言葉はなんですか。私に教えてください。それでは、今日はここまでです。


Special Thanks go to Donnaトランスクリプトを作ってくれました。Thank you!


Join my Patreon to get bonus tracks & videos. 

https://www.patreon.com/japanesewithnoriko

Buy Me a Coffee at ko-fi.com
Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

Previous
Previous

352. 何もしない、ということ

Next
Next

350. 二面性