150.墓場まで持っていく秘密とは?

皆さんこんにちは、日本語の先生のりこです。今日は2022年11月の21日月曜日、朝9時12分です。たくさん数字がありました。聞き取れましたか。2022年11月21日月曜日朝の9時12分。



今日はね、とても面白い話をシェアしたいと思います。この話は私のコミュニティ、Japanese Togetherの中のメンバーさんが紹介してくれました。彼女はですね、アマゾンで買った本を今読んでいるんですね。この本は「Reading Japanese with a Smile: Nine Stories from a Japanese Weekly Magazine」ということで、日本の雑誌で紹介された本当の話をうまく翻訳した読み物を読んでるそうなんです。



その中の一つ。タイトルは「嫁のデキ心で知る有名スーパーの誠意」、もう一度「嫁のデキ心で知る有名スーパーの誠意」という話がとても面白くて、その内容を私に説明してくれたんですね。本当に面白いので、私がそれを紹介したいと思うんです。本をそのまま読むのはちょっと良くないと思うので、私がダイジェストしたバージョンで、うまく説明できるか分かりませんけど、実際に起きた、嫁、姑(しゅうとめ)の話をしていきたいと思います。



嫁、姑、ま、これはどの世界でもどんな国でも色々あるじゃないですか。ね、旦那さんのお母さんを姑と呼びますね。仲がいい嫁姑の関係もありますが、でもやっぱり嫁としては気を遣います。私の大好きな旦那さんのお母さまだから、色々あるわけですね。



はい、この嫁姑の話なんです。まず、これは東京に住んでいるS子さん。S子さんはもちろん姑がいます。この姑は離れたところに住んでいるけど、この日たまたま姑が東京に住んでいるS子さんを訪ねてきました。はい。で、姑が来る。もちろん嫁にとっては大切なことです。うまくおもてなししなければいけませんね。で、なんとかおもてなしできた。この緊張の中、掃除もしなきゃいけない。で、姑は自分の娘を連れて散歩に出かけてくれたんです。



ホッとする瞬間、ああ、緊張してたけど、姑は散歩に出かけてくれた。ホッとした瞬間、この嫁のS子さんはお腹がすいたんですね。「はー、何か食べたい!」そんな時に目についたのは姑が買っていたドーナッツなんです。姑は自分の家に持って帰るために東京の高級スーパーでドーナッツを六個買っていたそうです。六個、ね。で、嫁はですね、このS子さんは「うーん、このドーナッツ、高級スーパーで買ったドーナッツ、私一個食べたい!」と思っちゃったんですね。でも、いやいや、ちょっと待って、姑は自分の家に持って帰るために買った、私たちのために買ったドーナッツじゃない。食べてもいいものかどうか。でも袋を開けてしまったんですね。



このお腹がすいている時は理性に負けてしまいます。このS子さんは「これは手は出せない」と思ったけれども、袋を開けて六個あるドーナッツのうち一個食べてしまうんです。一個だけならいいんじゃない。そして、一個こっそり食べて、そして袋、ドーナッツの袋をきれいにまた閉じておいたんです。ああ、多分分からないよ。分からない!でもね、大変なことが起きるんです。



姑は散歩から帰ってきて、そしてこのドーナッツの袋を持って家に帰るんですね。そして後で大変なことが起きるんです。自宅に帰った姑がドーナッツの袋を開けて「何⁈六個買ったはずなのに、一個足りないじゃないか⁈」。この姑は何をしたと思いますか。この高級スーパーに苦情の、抗議の電話を入れたんですね。怒ったんです。怒ったんです。どういうことだと。私は六個買ったはずなのに、一個足りないですよ。




すると、文句を言った後、クレームをした後、更に何かが起きます。この高級スーパーの店員さんが、姑の家に謝罪しに来たんですね。はい、この姑の家まで、高級スーパーから姑の家まで片道2時間かかるのに、スタッフの人がわざわざ来て、そして謝りに来た。だから、謝りに来たことでこの姑の気持ちはおさまったそうなんですね。さすが、さすが高級スーパー。ね、抗議、クレームの対応もレベルが違う。大満足をした姑さん。



これを聞いた嫁のS子さんはね、顔面蒼白。「うわ、私がやったことでこんな大きなことになってしまった」。もちろんこれは秘密です。死ぬまで誰にも言わない。ここで今日のポッドキャストのタイトル。墓場まで持っていこう、これは絶対誰にも言えないわ。姑にだって言えない、私がその一個こっそり食べちゃったんです。これは墓場まで持っていく秘密になりました。



面白い話ですね。私、うまく説明できたでしょうか。こんな面白い話が読めるこのアマゾンで買える「Reading Japanese with a Smile」、私はね、もちろん持っていないんだけど、なかなか面白そうな本じゃないですか。興味があればね、アマゾンで買えると思うので、買ってみてください。



はい、このように日本で実際に起きた話、こんな面白い話もあるんですね。はい、あの、以前シーズン1で同じような話をした、ま、同じような話っていうか、これはたこ焼きの話だったかな。たこ焼きを買ってそこに髪の毛が入っていて、怒ったお客さんが苦情を入れた。そしてたこ焼き屋さんが家まで謝りに来た。謝るときにたこ焼き屋のシェフが丸坊主にして謝ったっていうエピソードしましたよね。覚えてますか。



これとても面白いエピソードだったんですけど、こんなことですよ。だから、日本ではお客様が神様ですから、「お前何をやっているんだ。こんなこといけないじゃないか」と思ってお店に苦情を入れる、抗議の電話を入れる。もしかしたらスタッフが謝りに来るかもしれません。皆さん、「本当に申し訳ございません」って言って、家に来て謝って。そういうことがよくあるかもしれませんね。



皆さんはお店に苦情の電話をしたことがありますか。抗議ですよ。クレームを入れたことがありますか、というお話でした。そして嫁姑の関係。はい。ちなみに私にも姑さんがいますね。姑さんはペルー人です。もちろん。で、私はスペイン語が下手です。だから、私は姑さんと上手にコミュニケーションが取れません。それが良いのか悪いのか。はい、という話もあります。



それでは今日はここまでです。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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