189.っぱなし

皆さんこんにちは、日本語の先生のりこです。今日のお話は、「っぱなし」、立ちっぱなし、食べっぱなし、出しっぱなし、いろいろな「っぱなし」ができると思うんだけれども、それについて話していきます。


ま、これを話してみようと思ったきっかけは、中級の教科書のカルテットですね、私はプライベートレッスンで、生徒さんの希望があれば、教科書を使いたという希望があれば、ま、中級の生徒さんの場合、このカルテットをよくおすすめしているんです。で、この「っぱなし」が出てくるのはですね、第6課、第6課のテーマは苦情を言う、ルームメイトだったり、隣の人だったり、わからないけど、誰かに直してほしいことを、文句を言う、ま、文句を言う、じゃ、ちょっとないかな、苦情を言うというロールプレイがありまして、で、寮、大学の寮の場面でジョージがケンに苦情を言ってる場面があるんです。


でね、その時のジョージのセリフはこんな感じですね。「こんなこと言いたくないんだけど、ケンは使ったものをそのままシンクに置きっぱなしにすることが多くない」、「こんなこと言いたくないんだけど、ケンは使ったものを、そのまま、シンクに置きっぱなしにすることが多くない」と言って、その寮のキッチンは皆さん共同で、シェアで使う場所で、ね、でも多分ケンは料理を作って、そのまま、片付けないで、シンクの中に汚れた食器とか、ね、フライパンを置いてたのかな、置きっぱなしにしていたケンに注意している。苦情を言ってるジョージの場面があるんです。


その時に置きっぱなし、っぱなし、つまりですね、しなければいけないことをしないで、そして、その同じ状態がずっと続いている、そのままにして置く、そのままでいるという意味なんです。この「っぱなし」、そして悪い意味で使われることが多いと思いますね。


うん、例えば、そうですね、私は日本に住んでいた時に、学校の先生でしたね。学校の先生っていうのは本当に大変で、授業をしている時、クラスの中で、ずっと立ちっぱなしです。で、一日中ほとんど立ちっぱなしなので、一日仕事が終われば、ね、本当に疲れてる、足も、ぱんぱん、立ちっぱなし、ね、後は、水道の水、蛇口から水がずっと出ています。誰かが出しっぱなしにしているわけですね、それはよくない。


ね、後は電気がつけっぱなし、テレビがつけっぱなし、電気代の無駄ですね。で、こういう話をしていた時に、生徒さんとね、私昔のこと、昔々のことを思い出したんです。私の父親によく怒られていたことがあります。それは「のりこ、ドアを閉めなさい」、「部屋の扉、ドアを開けっぱなしにしない」、よくね、怒られていたんですね、日本の家って、皆さんよく聞いたことがあると思うんだけど、寒いんだよね、本当に、冬とか特にね。


で、部屋と部屋の間にもちろんドアがあって、そのドアが開いていると、もちろん冷たい空気が入って来て、部屋の気温が温度が下がって、もっと寒くなっちゃうね、で、私はついついドアを開けっぱなしにしていて、「ちゃんと閉めろ、開けっぱなしにするな」、とよく怒られていたのを思い出しました。子供の時の話ですよ。でね、それでよく怒られていたからかどうか、よくわからないんですけど、今私は本当にドアを閉める習慣があります。


うん、あの、本当に、ドアを閉めます。いろいろな部屋のドア、戸、はい、開けっぱなしにすることが少ない。もちろんね、暑い夏の日なんかは窓も開けて、ドアも開けて、あの、風通しがいい部屋にするんですけど、特に冬なんかはドアを閉めて開けっぱなしにしないという感じになっていますね。


後はね、最近面白いことがありました。これね、私がもしかしたらそろそろもう老化減少が進んで、もの忘れが激しくなっているのかもしれないんですけど、はい、こんなことがあったんです。こんなこと、ね、ドアを閉める習慣がちゃんとあるのにですね、あるドアを開けっぱなしにしていたんですね。


はい、それはキッチンの食器棚、食器をしまう棚があって、そこには、ドアみたいな戸、戸が、扉がついてるんですね、多分私はそこからお皿でも取り出したんでしょうね、取り出した後、その食器棚の扉を開けっぱなしにしていて閉めてしなかったんですね。はい、閉め忘れちゃった。こんなことがあるんですね。で、旦那さんが「のりこ、そこ」、ま、旦那さんはね、「っぱなし」いう文法、使えなかった、多分知らない、なので、「のりこ、閉めていないよ」と言いました。「閉めて、閉めて、閉めてないよ」、で、私は、「あ、ごめん、開けっぱなしにしてたね」と言って、旦那さんにちょっと謝って、「あ、ごめんごめん」言ってその食器棚の扉を閉めたということが最近ありましたね。


はい、皆さんは何かを「っぱなし」、「っぱなし」にしていることがありますか、あの、勉強しっぱなし、レッスンを受けっぱなし、これもできるかな、どうかな、例えばですね、皆さんレッスンを受けるじゃない、日本語のレッスンかな、プライベートのレッスンの人が多いかな、で、受けた後に、復習しますか、私時々ね、復習する時間がないんですね、自分のことですよ、韓国の勉強のことで、ね、あの、Italkiで韓国語の先生で、レッスンを受けるんだけど、受けっぱなしのことがありますね、で、先週の授業で習った言葉だったけど、もちろん復習していないし、覚えていないね、あー、もう一回教えてください、みたいなね。はい、なので、受けっぱなしみたいなこともよくありますけど、それは、仕方がないかな。


はい、っぱなし、皆さんは何かをそのままにして置いて、やらなければいけないことをしないで、そのままにして置く状態、っぱなし、だめですよ、はい、うまく言えませんでしたけど、気をつけてください。


ま、私も気をつけたいと思います。よくあるのはですね、これ、漫画でありそうですよね、脱ぎっぱなし、ね、例えば、子供がですね、学校から、ただいまって言ってね、制服で帰ってきて、制服から私服にね、部屋着に着替えて、制服がそのまま、ベットの上とかに散らかってるわけですね、お母さんは「あなた何してんの、脱ぐっぱなしなんかにしないで、ちゃんと服を片付けてください。洗い物はちゃんと洗い物のかごに入れて」、そんな風に怒るお母さんもいそうじゃないですか。はい、ということで、「っぱなし」という話をしてみました。また、皆さんも何か文を作ってみてください。それでは以上です。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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