23.老害について

皆さん、おはようございます。



今、朝の6時56分です。ただいま、イギリスは朝の6時56分です。はい、起きたばかり、コーヒーを飲みながら話しています。今日はね、なんと、おいしいコーヒーじゃないんですね。私のおいしいコーヒー豆は終わってしまいました。え、次のデリバリーまでちょっと時間がかかるので、今朝は、悲しいけれども、インスタントコーヒーを飲んでいます。仕方がないですね。



今日は、とても面白い言葉を紹介したいと思います。それは、老害、ろうがい。漢字は、老人の「老」と、被害、災害の「害」、合わせて老害。老人の老は、高齢者、お年寄りという意味ですよね。害は、被害、ダメージ、どういう意味なんでしょうか。この老害というのは、自分が年とったことを気にせずに、今まで通りの行動をして、それが原因で多くの人に迷惑をかける高齢者という意味なんだそうですよ。



たとえば、よくある日本のニュースでは、お年寄りの、高齢者ドライバーが、車の事故を起こす。運転ミスをしてしまって、そしてスーパーとかコンビニに突っ込んで追突する。それだけではなく、通りがかりの人を傷つけてしまう。最悪の場合は、その事故で人を殺してしまう。そういうことを老害、ね、高齢者の判断ミス。ま、年を取れば、ね、いろいろな運動能力が衰えるから、運動、ま、運転ミスも増えます。



そのミスによって、起こしてしまった事故、「これは老害だ」なんて言ったりするそうです。そういうケースだけではなくて、会社でも、会社で、ま、50代、60代の方、ね、自分の考えを曲げない。変えない。新しいやり方の方が効率的なのに、それを受け入れない。そして、自分の古いやり方にこだわる。こんなことも、老害と言われるそうです。そして、若い人や後輩に、「昔はこうだった、このやり方がいいんだよ。だから、お前もそうしろ」なんて、自分のやり方を長く長く説教するように話す人たちも、老害と言われてしまうそうです。



つまり、老害をする人、老害っていうのは、自分の考えが正しいと思っていて、なかなか周りの意見を受け入れられない。古いやり方にこだわって、新しいやり方についていけない。自分の価値観を押し付ける。そして、その証拠として、「昔はこうだったんだよ。今の若者はダメだな」なんて言ってしまうお年寄り。そして、同じ話を何度も何度もやってくどい、なんていうのが老害だそうです。



私はそのことを知った時に、やばい!私やってるかもと思ったんですね。私はまだ50代じゃないです。でも、40代後半です。私のポッドキャストで、何度も何度も同じようなことを話していますね。そして、なんか「頑張ってください。努力してください」なんて偉そうに言ってるのは、もしかしたら、20代、30代、いや、若い人にとっては、「のりこさん、しつこいよ。え、のりこさん、また同じこと、言ってるよ」、老害と思われていたかもしれません。ちょっと反省しています。ごめんなさい。



いや、難しいね。そんなつもりで言ってたんじゃないけれども、わかってくれるかな。うん、だから、自分の価値観を押し付けるような話し方は良くないんだな。今の日本の若者はそういうことを言ってくるお年寄りとか、お年寄りじゃなくても、大人の方が嫌いなんです。嫌われないようにしなきゃいけない。



こんなことを話してみようと思ったのは、面白い日本のフレーズがあるんですね。そのフレーズは、若い時の苦労は買ってでもせよ。若い時の苦労は買ってでもせよ。これは若い時ってやっぱり、いろんなことで、悩むじゃないですか。仕事のこと、将来の進路のこと、恋人のこと、人間関係、お金のこともあるかもしれない。でも、そんな苦労は、きっと長い目で見ると、いい経験になってるから、だから、苦労を積極的にしなさいっていうような意味が、若い時の苦労は買ってでもせよ、だと思うんですね。



ただ、これね、今の若い人には、なかなか受け入れられないフレーズなんだそうです。昔の人、たぶん私のおばあちゃんとか、私の両親は、こんなことを言いそうですね。私が10代の時に、ね、今努力すれば、今我慢していれば、きっといいことがある。頑張りなさい。ね、我慢しなさい。でも、違うんですよね。あの、私もわかります。辛いことをそんなに我慢する必要はないんですよ。嫌だったら、やめてもいい。楽な方を選んでもいいんです。それが、ま、今、全体的な日本の若い世代の考えなんです。だから、こんなフレーズを言ってね、いや、今、我慢すれば、きっといいことあるよ、なんて言ってると、「あー、老害だ」なんて言われるんですね。



ということで、今日は、面白い言葉「老害」と、フレーズ「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということを紹介しました。ま、私はまたきっと同じようなこと何度も話していると思います。えー、ごめんなさい。やっぱり私はもうおばさんかな。許してください。ということで、今日はここまでです。


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Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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