231. Extensive vs. Intensive Reading

Hello, My name is Noriko, a fully qualified Japanese teacher. This is a Japanese podcast for Japanese learners.

皆さん、こんにちは。日本語の先生Norikoです。

私、今年初めて、ポリグロットカンファレンスというイベントに参加しました。実は今週いっぱいそのイベントは開催中です。

私はポリグロットではありません。英語と日本語だけ話します。そして、スペイン語と韓国語はA2レベルです。初級後半だね。なので、自分自身をポリグロットというつもりはないし、何ヶ国語も話す人が多いこのポリグロットカンファレンスに参加するのは、ちょっと気が引けたというか、恥ずかしい、というか。

でも、私は、ポリグロットのコミュニティにとても興味があります。みなさんもご存知のように、私の大好きなポリグロット、リンディーさんも、このコミュニティにいますね。

何ヶ国語も勉強して話せる人たちのやり方、テクニック、勉強の仕方をこのカンファレンスで学びたいと思って、初めて参加したんです。本当はこの国際会議は今年はメキシコで開催予定だったそうです。メキシコまで行くことは経済的にできなかったでしょう、私の場合。でも、幸か不幸か、コロナのために、今年はすべてオンライン会議となりました。だから私はチャンスだと思い、初めて登録して参加することにしたんです。

先週の金曜日から始まったんですけれども、すでに10以上のいろいろなプレゼンテーションをオンラインで見ました。大好きなリンディさんのプレゼンテーションもありました。彼女のプレゼンテーションだけではなく、いろいろな人の話を聞くのは本当に勉強になっています。

フォーラムがあり、そこでのポリグロットの自己紹介の仕方がすごいです。普通に5カ国(語)以上勉強している人がたくさんいて、例えば、韓国語はまだA1だけど、スペイン語はB2で、ドイツ語はC2とか。そういうすごい人たちがたくさんいて、圧倒されています。

さて、今日は、私が見たプレゼンテーションの中で、1つ、多読について発表を聞きました。とても共感できたので、それについて話します。

Intensive ReadingとExtensive Reading についてです。つまりは、Extensive Reading 、多読を勧めているプレゼンテーションでした。

これについて話したのは、ドイツのベルリンに住んでいるJudith Meyerさんというポリグロット。

まず、Intensive ReadingとExtensive Reading について簡単に説明します。

Intensive Readingは、すべてのテキストと単語を理解するように読む。つまりわからない単語や文法を調べながらテキストを解読していくやり方です。

Extensive Reading はとりあえず読み進める。そして、文脈の中で意味を考え想像しながら、読むことを楽しむ、ということに重点を置いて読むことです。日本では、これをよく「多読」と言っています。

それぞれ良いところと悪いところがありますが、時に、Intensive Readingのように、自分の興味のあるブログ記事や歌の歌詞などを読みたいときは、単語をしらべながら読んで、すべてを理解しようと読むのはいいことですね。

でも、Intensive Readingはけっこう精神的にしんどい、きついです。ストレスになりやすいから、最後まで読めなかったり、楽しめなかったりします。

だから、多読、Extensive Readingをおすすめしてます。このJudithさんは、自分の興味のある、好きな話を気軽に楽しんで読むのがいい、と言っていました。たとえば、初級のレベルであっても、Graded Readersのような本があります。漫画もいい。アマゾンのKindle で日本のアマゾンにアクセスして日本の小説を買ったら、Kindle辞書機能で簡単にさっと辞書で意味を調べて、読みすすめることもできます。

また、FirefoxやChromeのExtension機能で辞書もたくさんありますよね。だから、そういう辞書機能を使いながら、多読をしていくのもいいと話していました。

でも、やっぱり多読の場合、すべての単語を調べることはしてはいけません。次々と読み進めることを大切にしなければいけないんです。だからこそ、好きな内容、興味のある内容がいいと思います。

私のある生徒さんは、多読として推理小説やサスペンスの小説を読んでいます。サスペンスは、ハラハラ・ドキドキして、エンターテインメント性が高いので、最後まで楽しんで読めるということでした。

さて、私の昔のエピソード39でも多読について話しましたね。たくさんポッドキャストを聞く、これは多聴。そしたくさん読むことは多読。多読をぜひ自分の勉強方法に取り入れてみてください。

最近、N1レベルの日本語上級者さんと話す機会がありましたが、彼らの勉強法は、まさしく多読と多聴でした。もう文法を勉強する必要はなく、レベルを維持していくためには、多読がいい、ということでした。

本を読むのが嫌いな人もいますね。でも、自分の興味のあることの文章を読むのは大丈夫ですよね?だからそういう人は小説ではなくて、ブログ記事を読むのはどうでしょうか。たとえば、マーシャルアーツについて興味がある人は、そういう武道のブログ記事を探せばいい。自分が興味がある、興味が持てそうな本とか漫画とか記事は絶対見つかるはずです。


そして、初級レベルの人でも、多読はできます。私は韓国語は初級ですが、Easy Readingのようなものを探して読んでいるし、漫画を読んでいます。Webtoonがめっちゃおすすめです。私は英語と韓国語で読みます。先に英語で読んで、意味を理解してから韓国語、みたいな。日本語のWebtoonもあるそうです。いろいろなジャンルの漫画があるので、おすすめです。

はい、ということで、今日は、多読について話しました。ポリグロットカンファレンスは今週いっぱいまで続いています。また何か面白いトピックがあれば、紹介します。言語の世界、語学を勉強するって本当にすばらしいことです。このカンファレンスに参加してみて、感じました。

はい、それでは今日はここまでです。またね。

参加する(さんか)participate in

開催中(かいさいちゅう)Event going on now

気が引ける(きがひける)feel ashamed

国際会議(こくさいかいぎ)an international conference

経済的に(けいざいてきに)financially

幸か不幸か(こうかふこうか)for better or worse, whether (it is) good or bad 

圧倒される(あっとうされる)be blown away

共感する(きょうかんする)

解読する(かいどくする)sympathize

とりあえず for now, anyway 

重点を置く(じゅうてんをおく)put emphasis [stress] on

時に(ときに)sometimes

精神的に(せいしんてきに)mentally

機能(きのう)function

推理小説 a mystery novel

ハラハラ・ドキドキ nail-biting, nerve-racking, be thrilled

まさしく exactly 

維持する(いじする)maintain


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Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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