121.Japanese Summer Challenge「会話を作る」

みなさん、こんにちは、日本語の先生のりこです。


今日は私が7月と8月にやった夏の日本語チャレンジについて話をします。私は時々チャレンジということをやっていますね。今までやったのは、すべて、ライティングチャレンジでした。これは私が決めたトピック、週ニ個、一週間に二つのトピックで作文を書いてもらって、私がフィードバックをする。そして、訂正された、完成されたバージョンを録音して、その録音ファイルをあげるというチャレンジでした。


今回の夏のチャレンジは違いました。なぜなら、書くだけじゃなかったんですね。読む、聞く、書く、話す、四つが全部入った総合的なチャレンジだったんです。全部で、12のチャレンジをやってもらいました。


はい。なかなかね、面白くて、上手くできたので、来年また、多分これは一年に一回、これからできたらなあと思っているので、みなさん、次の大きなチャレンジ、読む、聞く、書く、話す、興味がありませんか。やってみませんか。


内容はですね、今回やったのは、例えば、例えば、一つのチャレンジは30分の私とのプライベート会話セッション。これは話すということですよね。あとはビデオ録画。これ結構ハードルが高いと思うんだけど、私が質問をして、その質問を答えるのにですね、ビデオ録画をしなければいけないです。録画をして、グループでシェアをして。そのようなチャレンジもありましたし、ユニークなもので言えば、ディクテーション。オーディオを聞いて、文字起こし、聞き取りをしてもらいます。はい、これも結構大変なチャレンジだったかなあ。


他にはですね、日本語の歌を聞いてくださいというチャレンジもありました。でも聞くだけじゃないんです。聞いてもらって、歌詞を読んで、気に入ったフレーズや表現をグループの中でシェアしてくださいというチャレンジもやってみました。なかなか面白いでしょう。


で、今日話すのは、会話を作って、録音してくださいということについてです。あの、このチャレンジはレベルが二つありました。


一つは、「A:今度の休み、旅行に行かない?B:いいね、どこがいいかな。」という友達同士の会話を完成させる。特に、友達を旅行に誘うので、おすすめの場所を提案して、どうしてそこがいいか理由も言う。そんな会話を作るのがレベル1。で、もう一つのレベルはフレーズがありまして、フレーズは、「ありえないよ、信じられない。」、この二つのフレーズを使って、会話を作りなさい。はい、これがお題でした。


今日は3人の生徒さんの作文、会話を紹介します。ね、この生徒さんたちはこれから私が言う会話を作ってくれたんですね。はい、そして、さらには録音もしてくれました。はい、じゃ、私は、今日ね、この会話を読みます。AさんとB さん、私の声なんで、ちょっと分かりにくいと思うんだけれども、AさんとBさんの会話を想像しながら聞いてみてください。それでは会話の一つ目を読んでいきます。


最初は香港の生徒さんですね。行きます。


Conversation 1

A:今度の休み、旅行に行かない?

B:いいね、どこがいいかな。

A:戸隠はどう?私、2年前に友達と一緒に行ったんだけど、とてもよかったよ。

B:戸隠?聞いたことないな。

A:長野県にある人気のパワースポットだよ。大自然の中で古道を歩いたり、宿坊に泊まったりできるんだよ、あとは名物のとろろそば(めっちゃ、おいしいよ)!前は夜行バスで行ったんだよ。

B:へえ〜夜行バスって、きついんじゃない?

A:ううん、日本の夜行バスは思ったより快適だよ。途中に道の駅でひと休みできるし、食べ物も買えるし、おもしろい経験だよ。

B:うん!じゃあそうしよう!今晩一緒に旅行の計画、立てる?


はい、この生徒さんは長野県の戸隠をおすすめしてくれました。私はまだ行ったことがないので、ぜひ行ってみたい場所ですね。友達を旅行に誘って、場所を提案して、さらには、会話の最後は、「じゃ、今晩一緒に計画を作ろう、立てよう」というところまで話を進めることができた、なかなか上手くまとまった会話になったと思うんですね。


では、次の会話はアメリカの生徒さんですね。これは、メリーさんとビリーさんの会話を作ってくれました。ちょっと長いです。はい、でもなかなか面白い展開を見せる会話なので、ちょっと聞いてみてください。


Conversation 2

メリー:  今度の休み、旅行に行かない?

ビリー:  いいね、どこがいいかな。

メリー: 沖縄に行ったこと、ある?先生が、とてもきれいな海やビーチがあるって言ってたよ。

ビリー: うーん、でも、夏は、暑すぎるんじゃない?

メリー: えっ? 暑いけど、ずっと海で泳いだら、大丈夫かも。

ビリー: うん。。。でも、台風が来るかもしれないし、あまり行かない方がいいんじゃない。

メリー: 天気予報によるとその可能性はほとんどないよ。どうして沖縄へ行きたくないの?

ビリー: 実は、最近振られた彼氏が沖縄に引っ越したんだ。

メリー: ああ、なるほど。大変だね。じゃあ、他に行きたいところ、ある?

ビリー: 山形県に行ったこと、ある?大好きな所なんだけど、鶴岡に友達がいるんだよ。友達の家に泊まれるかもしれない。

メリー: 山形にはなにがあるの?

ビリー: 有名な出羽三山(でわさんざん)に登ったり、温泉に行ったり、神社やお寺を見たりできるよ。自然がすばらしいところで、蕎麦とか美味しいよ。

メリー: へえ、楽しそう。友達は日本人?どんな人?

ビリー: うん、そうだよ。りょうえんさんはお坊さんで、お寺の隣に住んでるよ。

メリー: えっ? 真面目な人じゃない?厳しそう。。。

ビリー: 全然!結婚していて、家族もとても優しいよ。で、お坊さんだけど、よく飲んだり、卓球したりしてる。メリーさんは卓球が上手なんだって?

メリー: まあまあだけど、ビリーさんの友達と試合をしてみたいな。

ビリー: ああ、山形の他の名物を見に行かなきゃ、即身仏!

メリー: 即身仏?それ、何?

ビリー: さあ。。。見ると分かるよ。とにかく、新幹線のきっぷを買おうか。


はい、とても長い会話を作ってくれましたが、面白い展開だったでしょう。最初沖縄に行こうってメリーさんが誘ったんだけど、ビリーさんは何だか沖縄はいやそう。で、理由は、はい、聞きました?ね、最近、振られた彼氏が、沖縄に引っ越して、沖縄にいるから、沖縄に行きたくないんだよね。で、結局は山形、山形でお友達の話が出てきました。で、お友達はりょうえんさんと言ってお坊さん。面白い展開でしたね。はい、これが二人目の生徒さんの会話文でした。


最後はちょっと上級編でフレーズ、「信じられない」と「ありえないよ」を使った会話です。これを作ってくれたのは韓国出身で、日本に住んでいる生徒さんです。私と田中さんの会話を聞いてください。


Conversation 3

私:ねーねー聞いた?

田中さん:なになに?

私:長谷川部長、会社辞めるって。

田中さん:ええ!?信じられない。

私:本当だよ。人事部の林さんから聞いたし、長谷川部長が急に出張や次のスケジュール全部キャンセルして取引先から毎日連絡来てたよ。

田中さん:でも、あり得ないよ。長谷川部長、昨日も私に社内テニスサークルに入りたいって言ってたよ。誰よりうちの会社が好きな方なのに。


はい。いい会話でしょう。会社の中の噂話、ゴシップ、長谷川部長が会社を辞めるらしい。信じられない、あり得ないという会話でした。はい、このように会話を作ってもらうというチャレンジもやってみたんですね。


みなさん、なかなか面白そうでしょう。ぜひね、来年、このようなチャレンジをやってみる時にもっと多くの人に参加してもらいたいなあと思っています。はい、今日は私がやった夏のチャレンジについて話してみました。以上です。

Special Thanks go to Donna, トランスクリプトを作ってくれました。Thank you!

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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