144.日本からこんにちは

皆さん、こんにちは。日本語の先生のりこです。今、私は岡山県の倉敷市にいます。四年半ぶりに日本に帰ってきました。里帰り。もう一週間経ちましたね。ま、約一週間。先週の十二月の八日の木曜日、朝早くイギリスから羽田空港に着いたんですね。長旅でした。



あのね、今回、やっぱり歳のせいもあるのかもしれないけど、長旅が応えたね。これさ、若い時、バックパッカーで、世界を旅行していた時代もありました、私。二十代。こんな、ま、長旅の後も、すぐに観光できたし、大きな荷物を持って移動するのも全然OKだったんだけど、今もう無理ですね。五十歳を手前にした私はですね。一週間経っても時差ぼけで苦しんでます。最初の三日間、四日間は、もう夜全然寝られなくて、無理に寝ようと思っても無理だから、本当に無裡だから、夜中ずっとNetflixでね、あの映画とか見てました。ま、それはそれでいいね。今日本にいるから、日本のNetflixにアクセスできるじゃない?だからたくさんの日本の映画を見てます。これは、これでいいんだけれども、でもね、身体に応える、きつい毎日を過ごしています。



はい。今、実家の私が昔使っていた部屋から録音をしていて、いつもと違う環境だし、マイクも違うから、音が悪いかもしれない。雑音も入っているかもしれないけれども、許してください。今ね、実は、日本の時間で朝九時二十分なんですね。で、うちの母は、ピアノの先生なんです。もうね、ほぼ引退なんだけれども、自宅にグランドピアノがあって、そこで今ピアノを弾いている。これにピアノの音が入っているかどうか分からないんだけど、私はその母がピアノを弾いている音を聞きながら話しています。



実はね、このあと、あと一時間ぐらいしたら、生徒さんが来るんだって。はい。実はね、母はまだピアノを教えていて、でもそれでもすごい少ない、多分三人だけ、生徒さんは三人だけで、今日そのうちの一人が来るそうです。はい、なので、母は、それが生き甲斐ですね。面白いです。母は、ピアノを趣味で弾くこともあれば、教えることもあるし、そして彼女の趣味は編み物なんですね。だから、この一週間、一週間って、私はまだ岡山に着いてからは、土曜日に着いたから、土、日、月、火、水、五日目ですね、岡山県で。ずっとね、暇な時は、編み物をしています。



はい。なんか変な音が聞こえる?すごい、ごめんなさい、今止まったのは雑音ね、私、やっぱりね、日本の家って壁が薄いのかな。すごい雑音が響くんですよね。はい。いろんな雑音がいろんなとこから聞こえてきて、ま、このマイクにどれだけ入ってるのか分からないんだけど、すごい気になるね。気になりますけど、仕方がない。ということで、今日本から「こんにちは」岡山県倉敷市から「こんにちは」ということで話しています。



あの、外国人の皆さんにとっては、日本旅行はやっぱり楽しいと思いますね。いろんな意味で外国と違うから、文化や習慣や食べ物が。そして今円安じゃない。本当に日本旅行、いいことしかないかもしれないね。で、私はでも、ちょっと違うんだよね。日本人だから、四年半ぶりの日本で、ちょっと外国人の旅行客みたいな気分を味わいつつ、でも、なんか日本人として過ごしているっていうちょっと微妙な感じ。皆さんは理解できないかもしれないけど。



日本って、いいところもあれば、はっきり、嫌なところもあります。これはどの国でも同じね。私が住んでいる北アイルランドでも、いいところもあれば、悪いところもある。なので、私はその両方を日本人として感じているんですね。で、やっぱりいいところは食べ物です。本当に食べ物は美味しい。和食が好きな人は本当にいいものが安く食べられる。美味しいものはたくさんある。そしてシステムね、あの、きっちりしている、秩序が保たれたシステム。安全だし、まだまだ安全ですよ、外国に比べて。安全だし、電車は遅れることがないし、人々は、きちんとルールを守っている。秩序が乱れることがあまりない。そういうところでは住みやすいかもしれない。



でも、ある意味、住みにくいところもある。ストレスがたまります。私は、一週間いて、もう結構ストレスがたまっている。で、それが、うまく言葉では説明できないんですね。どうして、どんなストレスなのかな。で、今ちょっと考えてるのが、気を使ってるんですね。とても気を使う社会なんです。



日本って、和の社会で、集団社会で、人に迷惑をかけてはいけません。で、私も、ものすごい気を使ってるんですね。この気を使うところが、イギリスに住んでいて、ないのかな。ま、じゃ、これはちょっと語弊がある、間違い。日本、イギリスに住んでいても、私は迷惑をかけないように、もちろん生きているし、イギリスのルールに従って生きているんだけど、でも、そのルールの設定が、細かさが、日本とイギリスでは違う気がする。



なので、私は今岡山にいて、東京に最初にいて、その後岡山にいて、一日京都に行ったんだけど、ものすごく周りを観察して、迷惑をかけないように気をつけています。はい。で、そのうちの一つはもちろんマスクだね。で、私はもう、「郷にいっては郷に従え」で、マスクをしなきゃいけないと思っているので、日本にいるから、マスクをしているんだけど、最初すごく大変でした。はい、本当に大変で。やっぱり息苦しいね。



イギリスでは、全然マスクはもう今使ってなかったから、あの、ずっと日本に帰ってきて、郷に入っては郷に従えでマスクを使ってるんだけど、やっぱり息苦しい。息苦しいし、人と会話をするときね、やっぱマスク越しだと、はっきり聞こえないんだよね。お互いに。これ、コミュニケーション困るんじゃないと思ったけど、仕方がないね。仕方がないです。マスクをした上での会話。はっきり聞こえない。けど、仕方がない。



で、こういうことも、でも、やらなきゃいけない、いけないことはないんだけど、そういう雰囲気だからするじゃん。気を使ってるね。うん。で、もっと楽しく話したいけど、小声で話さなきゃいけないのよ。で、カフェとかに行くと、「小声で話してください」とか書いてあるんだよね。そういうところで気を使っていて、めっちゃ疲れるなって思ったんです。これは多分賛否両論あると思う。あの、でも、そういうなんか疲れる社会なんだよね、日本って。でも、私は、その社会を今リスペクトしてる、もちろん。なので、迷惑をかけないように残り二週間過ごしていきたいと思っています。



はい。でね、私は大人だから、もう五十歳近い大人だから、今両親の家に泊まっているんだけど、それも結構疲れるんだね。あの、もしかしたら将来ね、日本に帰ったときに自分でホテルで、部屋をとって、ホテルに泊まったほうがいいかもしれない。うん。あの、両親の家に、三週間過ごすのも結構きつい。これ、あの、みなさんどう思いますか?はい。ま、いろいろ考えているところですね。



はい。で、あと二週間しか滞在しません。あっという間に一週間終わっちゃって。予定がないんです。本当に予定がなくて、あとは、岡山、ここにね、地元にいる私の大好きな大親友に会いたいんだけど、実はね、その友達の息子さんがコロナに感染しちゃって、その友達に会えるかどうか分からない。微妙な感じ。やっぱコロナの時代ですね。どうしてもその友達に会いたい、一番の親友だったんだけど、今会えるかどうか分かりません。



はい。で、この週末は、妹に会えるかな。妹はね、看護師をしていて、病院で働いていて、すごく忙しいので、半日しか会えないんですね。三、四時間の滞在、滞在というか、会えない。それも仕方がないね。あの、そういうもんです。はい、あの。なかなか難しい。いろんなことが難しい、日本のシステム。でも、ま、かろうじて、妹に三、四時間再会できるのはいいことかな。



はい。ということで、皆さんよく分からない会話になったけど、日本から「こんにちは」。岡山県倉敷市からこんにちはということで、今私は母のピアノの演奏を聞きながら話しています。はい。またね、またね、 はい、以上です。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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