Season 3-135 Book Talk with Yuko 6 : The Books That Stayed with Us – 2025 Reflections
松下 龍之介『一次元の挿し木』
村田沙也加『消滅世界』・Vanishing World
しんめいP『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』
小川糸『ライオンのおやつ』
養老 孟司(ようろう たけし)
いしかわゆき『書く習慣』
米澤穂信『黒牢城』(こくろうじょう)
金原 ひとみ(かねはら ひとみ) 『YABUNONAKA―ヤブノナカー』
高瀬隼子さん『おいしいごはんが食べられますように』
[Noriko]
みなさん、こんにちは。Yukoさんもこんにちは。よろしくお願いします。
はい、じゃあみなさん、お楽しみ、このBook Talk with Yuko、今日は2025年最後の録音です。みなさん、実は最後と言っても、今日11月なんですね。11月になったばっかりで、これを年内最後の録音にして、まとめをしていきたいと思ってるんですが、Yukoさん、まずはお手伝いいただいた、私のコミュニティ、Japanese Togetherでやった、恒例の秋のリーディングチャレンジ、終わりました。
[Yuko]
終わりましたね。
[Noriko]
お疲れ様でした。
[Yuko]
ありがとうございました。もうめちゃくちゃ楽しくて、リーディングチャレンジって、なんかいろんなタスクがあるんですよ、のりこさんが作ってくれたタスク。
[Noriko]
毎週ね、1回。
[Yuko]
毎週あるタスク、チャレンジに、みなさんがチャレンジして、それについて書いてあること全部面白くて、なんか本を読んでるみたいな感じだし。
[Noriko]
そう、なんか励まされるし、モチベーションも上がるし、Yukoさんはちょっと5週間、スペイン語の本を読めましたか?
[Yuko]
読めました、読めました。やっぱりね、これ一人じゃできなかったって思います。
[Noriko]
私もそう思います。本当に、サボろうかなって思うんだけど、みんな頑張ってるからみたいな。
[Yuko]
正直に言うと、後半ちょっと落ちてきたんです。スペース落ちてきたんだけど、1週間タスクのためにここをね、開いて、みなさんがやってる様子を見て、そうだそうだ、読みましょうっていう気持ちになるっていう。
[Noriko]
あー、よかったー。
[Yuko]
過去一番です。外国語の本で、こんなに、こんなにってみなさんからしたらそんなにかもしれないですけど、こんなに読めたことがなくて、めっちゃ嬉しい。
[Noriko]
あー、嬉しい。よかったー。じゃあ、いい5週間だったね。
[Yuko]
とってもよかったです。
[Noriko]
でもね、私も全く同じで、最初の1週間はバーっといけるんですよ、だいたい。みんな同じで、1週間くらいでやっぱりあれーみたいなね。で、いろんなことが起きてきて、ちょっとできなかったとか、でもそういうのも正直にシェアできて、自分のペースでとにかく読むというチャレンジだから。
で、私はね、最初の1冊目は簡単な韓国語の本を読んで終わって、で、残りの後半はこの漫画を読み始めて。まあ、これが大変だった、大変、ま、全然まだ終わってないんだけど、でも、漫画も楽しいと思って、本当に。絵だけでも楽しめるというか。
まあ、もちろんね、辞書をたくさん使いながら、言葉を調べながらやったんですけど、なんか、かわいいから、まあ、頑張れそう。
[Yuko]
絵を見て癒されるみたいな。
[Noriko]
そうそう、そういう読書もいいか、みたいな、かなり緩かったです、私は。
[Yuko]
そうなんですね、漫画が難しかったというのが意外に、なんだろう、なんか日本語の漫画から入る人もいるじゃないですか。
[Noriko]
そうですね。
[Yuko]
だけど、のりこさんは、韓国語の本、漫画の方が難しかったっていうのが、なんか。
[Noriko]
なんかね、私が気づいたのは、私まだめっちゃ初級だから、教科書韓国語っぽいんですよね。なんか、日本語も同じじゃない、なんか教科書の日本語、硬いというか、デスマスというか。で、そういう文体にしか慣れてないから、この、めっちゃカジュアルな会話なんです、これ絶対に。
[Yuko]
そっか。
[Noriko]
だから、なんか、ちょっと、うん、わかりづらかった、私に多分。
[Yuko]
なるほど、なるほど。いつも「食べる」って言ってるのが、急に「食った」とか言われたら、わかんないみたいな感じですかね。
[Noriko]
そうそう、ほんとに。あとはやっぱ単語ですね、もう知らない単語だらけだから。
[Yuko]
うーん、まあでも、チャレンジしたっていうことですね。
[Noriko]
多分、あの、そうね、これは頑張ってちょっと読み続けて、もし最後までできたら、あの、コミュニティで報告したいと思います。はい、マイペースに。じゃあ、あの、皆さん、興味、このチャレンジに興味がある方は、まあ来年また10月ぐらいにすると思うので、ぜひね、あの、私たちのインスタグラムとかフォローしてチェックしておいてください。
[Yuko]
チェックしてください。
[Noriko]
はーい、じゃあ今日の本題は、2025年、心に残った本。いろんな意味で、いろんな意味でね。
で、もう一回皆さんに伝えておくのは、これまだ2025年の11月の最初だから、私たちはお互いにね、11月と12月まだ本を読みます。で、その中でめっちゃもう、めっちゃすごい本が出てくるかもしれないですけど。
[Yuko]
急にね、急に。
[Noriko]
でもとりあえず、今日の時点で、2025年を振り返りたいと思うんですね。
じゃあ、Yukoさん、あの、何冊でもいいんですけど、ナンバーワンとか決めにくいと思うので、こういう意味でこれを選んだという理由付けをしてもらいつつ、まず一冊目お願いします。
[Yuko]
分かりました。
[Noriko]
いいですねこれ。
[Yuko]
一冊目・・・
[Yuko]
ちょっと待って、真剣になりすぎちゃった。
[Noriko]
いやいや、たぶんYukoさん本当に私以上に読んでるから、選びにくかったと思うこの質問は。どれも紹介したい気持ちは分かるんだけど。
[Yuko]
そうですね。でも、あの、実は迷わなくて、一番本当にこれを超えるものが今年来なかったっていうのは、
これ、これです。
[Noriko]
じゃあちょっと紹介、あの、作家さんと。
[Yuko]
はい、紹介します。作家さん。作家さんは松下 龍之介さん。題名は『一次元の挿し木』、ミステリー。
[Noriko]
もう買わなきゃいけないじゃん、そう言われたら。
[Yuko]
それで、いやもう本当これびっくりしたんですけど、めっちゃ面白くて、あの、怖くてキャーキャー言いながら読むようなミステリーだったんですね。なんですけど、デビュー作らしいんですよ。デビュー作で、え、すごいって思っちゃいました。
[Noriko]
タイトルもちょっと気になるね。
[Yuko]
タイトル、あ、そうですね。『一次元の挿し木』、これまた最近よくあるんですけど、表紙も意味あるっていう。
挿し木、何の挿し木かって言ったら、紫陽花(あじさい)の挿し木。
[Noriko]
ミステリーですね。
[Yuko]
ミステリー、すごいミステリーです。
[Noriko]
これで、Yukoさん、話がそれるけど、このシリーズを聞いて、みんなやっぱ買いたくなるんだって。
[Yuko]
え、嬉しい。
[Noriko]
読めないけど面白そうと思うみたいで、私もその一人なんですね。
[Yuko]
本当ですか。
[Noriko]
だから、これ以上、今読んでない本たくさんまだあるから、増やせないんだけど、きっと買います、じゃあ。Yukoさんがダントツ、ダントツ一番って言ったから。
[Yuko]
ダントツ、ダントツです。松下 龍之介『一次元の挿し木』
[Noriko]
じゃあ、そのミステリーで、うわー怖いと思いながら読んで、めっちゃ心に刺さるってこと?
[Yuko]
心にも刺さります。これは後ろに書いてあるからネタバレでもなんでもないんですけど、主人公の妹がいなくなって、その妹の生死に関わる、どうなっていくかみたいな、どういう真相は何だったかみたいなところなんですけど、すごい複雑にいろんなエピソードが絡んできて、伏線もたくさんあるけど読みやすい。
[Noriko]
おー。いいな。ドキドキしますね。
[Yuko]
ドキドキするんですよ。
[Noriko]
一気読みする感じ?
[Yuko]
一気読みする感じです。
止められない。
[Noriko]
そんな感じがした。
[Yuko]
科学の倫理的な部分、それは良いのか悪いのかみたいな、詳しく言うとネタバレになっちゃうんで、そういう倫理面のこととかもすごく考えさせられた。
[Noriko]
いいですね。それは私、絶対好きかも。
[Yuko]
好きですか。
[Noriko]
なんかそういう、私すごく考えさせられて、読んだ後ずっと引きずるような感じの小説めっちゃ好きなんですね。
[Yuko]
引きずります。引きずりますよ、これは。
[Noriko]
なんかね、閉じた後も、え?、これはどういうことなの?みたいな。
それいいですね。ゆうこさん、またポチるわ・・・
[Yuko]
何が良かったのかみたいな。本当ですか?
何が良かったのかみたいな。
これがこれが一番。
[Noriko]
じゃあもう一回皆さんに。
[Yuko]
今日の一冊目ですね。光っちゃいますね。
[Noriko]
大丈夫ですよ。
[Yuko]
『一次元の挿し木』松下 龍之介さんです。はい、ぜひ。
[Noriko]
順番にいきましょうかね。時間が許す限りに。
[Noriko]
私ね、ごめんなさい。これはもう日本語の本じゃないんです。日本語で読めっていう話なんだけど、たぶんゆうこさん、私のインスタグラムで最近見たと思うんだけど、私本当に今年ちょっと村田沙耶香さんと縁があって、縁があってって、すごい勝手な思い込みだけど、村田沙耶香さんの『消滅世界』ですね。
[Yuko]
気になってた。
[Noriko]
これね、もう本当に私の中のダントツ一番です。本当に想像を超えてびっくりさせられて、最初はウエーってなったんだけど、でも最後まで読んでいくと、なんか受け入れられるみたいなその世界観が。
[Yuko]
これポチりますね、私ね。
[Noriko]
要注意ね、結構セクシャルな内容も多いので、生徒さんにはなかなかおすすめできないんだけど、本当に今年有料読書チャレンジでコンビニ人間を読んで、改めて2回目読んだんですね。やっぱりすごいなと思って。この『消滅世界』を読んで、英語で読んで、村田沙耶香さんのブックトークショーに行ってロンドンでやった。
それが全部うまくつながって、この人すごいみたいな。この作家さんの頭の中すごいみたいなことになって、かなり一人の中で推しみたいに。ファン、ファン。
[Yuko]
推しですね、それは。そうなんですね。
[Noriko]
すごいよかった。
[Yuko]
書評で読んだことがあって、この『消滅世界』。気になるけど、ちょっとどうしようかなって思って。
[Noriko]
いや、そう思う。多分受け付けられない人は全然受け付けられないタイプの話だと思います、本当に。でも、私は本当に実は英語だったけど一気読みして、本当に。私本当にハマっちゃって、2日で読み終えて。
旦那さんにも勧めて、旦那さんにも読ませて。旦那さんもハマっちゃって、旦那さんと後で本当にディスカッションしました。
あれはああいうことだよねとか、あんな世界になったらどうするとか。だから結構本当に引きずった、あと。
[Yuko]
いいですね。これも皆さん買いたくなるんじゃないですか。
[Noriko]
そういう話が苦手じゃなければ本当に。ただ本当にこれだけもう一つ熱く語りたいのが、村田沙耶香さんの話を聞いたときに、この『消滅世界』、約10年前に考えたってそのこと。私はこの10年後に読んで、なんかでもその未来に向かっていってる気がする。だから彼女のその想像力、本当にすごいなと思いました。
[Yuko]
なるほど、先見性というか先を見る。
[Noriko]
なんかあり得る未来だなみたいな。
[Yuko]
気になるよ。すごい気になる。
[Noriko]
そんな感じで私のナンバーワンでした。
[Yuko]
ありがとうございます。
[Noriko]
Yukoさん、次、お願いします。
[Yuko]
次の本ですね。一冊目はすごい熱すぎて。二冊目ちょっと小説じゃないんですけど、これずっと気になっててやっと読んだ本。ご存知ですか。
[Noriko]
表紙見た日本に帰ってるとき、たくさん積んであったよ。
[Yuko]
積んであったし、結構ずっと電車の広告であったんですよ。
[Noriko]
タイトル言ってもらおうか。
[Yuko]
タイトルいきます。『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』
[Noriko]
いいですね。私、最近哲学にハマってるんですね。
[Yuko]
そうなんですね。じゃあいい感じ。正式な読み方がわからない。
しんめいPさんでいいのかな。
[Noriko]
学者の方なんだろうか。
[Yuko]
いえ、学者さんじゃなくて、東京大学法学部を卒業した後、大企業で働いたんだけれども、フェードアウトしてっていうところから。
[Noriko]
哲学に目覚めたんですね。たぶん・・・
[Yuko]
学者さんではない。
[Noriko]
かなり分厚い。
[Yuko]
かなり分厚いんですけど、すごく読みやすくて、紹介しちゃダメって書いてなかったの。紹介してくださいみたいに書いてあったんですよ。見せても大丈夫で、こういう読みやすい。
[Noriko]
読みやすそうですね。東洋哲学だからどういうことなんだろうか。
[Yuko]
東洋哲学なので、表紙にいる人たちのことをすごくカジュアルに、友達を紹介するみたいに話してくれてて。特にですね、ブッダさん。
[Noriko]
そんな感じのノリでわかりやすく。
[Yuko]
わかりやすく。
[Noriko]
ありがたい。
[Yuko]
で、何かの小説。ライオンの家?ライオンの家?あってます?
[Noriko]
ドラマのやつ?
[Yuko]
おやつだ。『ライオンのおやつ』だ。
[Noriko]
『ライオンのおやつ』?
[Yuko]
そうそう。『ライオンのおやつ』
小川糸さんの。これでブッダの話が出てくるんですね。ブッダだったかな。
おかゆの話が出てくるんですけど。
[Noriko]
何も覚えてないな。
[Yuko]
私も別のところで聞いて、その時わからなかったけど、ここで出てきてたわ、そういえばみたいな。絶対本の中に出てくる宗教的な話とかで、何それみたいなのあったりするけど、それがこれのあれねみたいな感じで。
[Noriko]
それをわかりやすく説明してくれてるのかな。
[Yuko]
そうなんです。あとびっくりしたのが、禅?禅〇〇?ってわかりますか?
[Noriko]
禅宗ね。禅の禅宗。
[Yuko]
禅、禅。なんとなく穏やかな、そういう宗教かっていうイメージがあったんですけど、めちゃめちゃ激しいんですよ。
とか、知らなかったことがいっぱいわかって、面白かった。
[Noriko]
私最近、哲学に興味がある理由は、実はさ、自分たちの普段の生活にすごく関係があるじゃない?
[Yuko]
そうなんです。
[Noriko]
より良く生きたいとか、幸せになりたいとか、でも哲学って聞いたら、ものすごく学問的で難しいんだよね。でもそれを見ると、わかりやすく解説してくれてるなら、いいですよね。
[Yuko]
いいです。すごくいいです。この作者の方が、東洋哲学って何?何?って思いながら、紐解いていったことを書いてらっしゃるから、初心者目線っていうんですかね。初めて触れる人に優しい本っていう感じで。すごい面白い。読書がより楽しくなるっていう意味で。
[Noriko]
いいですね。あと、そのタイトルも気になるね。いいタイトル。
[Yuko]
そう、自分とかないかな。これが結構東洋哲学のコアな部分っていうか。
[Noriko]
そうなんだ。
[Yuko]
多分、養老 孟司(ようろう たけし)さんとか、そういう方たちが書いていることも、ここと繋がる感じがして、面白い。
[Noriko]
いいですね。ちょっと意外だった。小説じゃない本が出てくるとは思わなかったので。
[Yuko]
そうでしょ。
[Noriko]
私ね、2冊目、ごめんなさい。これね、e-bookで、しかもここに入ってないんだよね。だから、お見せすることできないんだけど、実際に動画になった時に、表紙の映像つけておきます。
いしかわゆきさんの『書く習慣』。いしかわゆきさんという方が書いた『書く習慣』で、この方はブログをたくさん書いて、高校生ぐらいの時から。その後、ブログが有名になって本も書いて、今はライターさんになったという方で、『書く習慣』は、本当に簡単に説明すると、みんなも書けるよ。書き始めましょう。何でもいいんだよって、そうやって『書く習慣』をつけていこうねっていうのを、分かりやすく説明した本です。これがすごく印象に残ったのは、私は今まで音声ばっかりで、ポッドキャストをして発信しているんだけど、実は昔、子供の時とか作文書くの好きだったり、書くの好きだったんですよね。
それを思い出させてくれたというか、もっと書きたいなと思って。実際には今はあまり書いてないですけど、何かを発信するためには書いてないけど、ジャーナルも定期的につけてるし、実は話すことより書くことの方が好きだったじゃん、私みたいな。自分を振り返ったという本になりました。
そんな深い本じゃないんだけど。
[Yuko]
でも何か、のりこさんがどこか、いつだったかのポッドキャストで、この本の話をされてたのを覚えていて。
[Noriko]
そうそう話しました。それに影響を受けて、とりあえず毎日何かSNSで発信してみようみたいなチャレンジを自分でやってみて。それはSNS用で、日本語教師用のメッセージだったけど、本当に実はもっと書きたいと思っています。自分のためにもっていうかな。
[Yuko]
いいですね、すごい気になります。実は私も書くことに興味があってって言ったら変ですね。
[Noriko]
おすすめします。すごくわかりやすくて、すごくインスピレーションになる本です。私にとってはそうでした。いしかわゆきさんの『書く習慣』。
[Yuko]
いいですね、小説じゃない続きで。
[Noriko]
そうですね、偶然ですけど。
[Yuko]
偶然、偶然、たまたま。
[Noriko]
じゃあもう一冊くらいいこうか。
[Yuko]
もう一冊ですね。じゃあすごい悩む、読んでる途中だけどっていうのでもいいですか?
[Noriko]
もちろんです。
[Yuko]
いいですか、これはブッククラブで読んでいた方の・・・・。これです、『黒牢城』(こくろうじょう)。
[Noriko]
きた。
[Yuko]
タイトルは『黒牢城』(こくろうじょう)で、米沢…やばいやばい。
[Noriko]
大丈夫よ、だってほんと難しいもん。
[Yuko]
米澤穂信さん。
[Noriko]
ほのぶさん、でも直木賞受賞作って書いてあるね。
[Yuko]
書いてありますね、そうなんだって。歴史物なんですけど、言葉遣いとかも全部歴史物、ちゃんと侍の言葉なので結構難しいですけど、読んでいくと本当に現代のミステリーみたいな展開で、そのギャップがめちゃくちゃハマり、ハマって。
[Noriko]
歴史、好きだしね、ゆうこさん。
[Yuko]
大好きです。
[Noriko]
ドンピシャ。
[Yuko]
ドンピシャです。ここに出てくるメインのキャラクターって言ったら、メインの歴史上の人物が、私の出身の土地の人、ゆかりがあるっていう。今住んでる場所にもちょっと関係あるし。
[Noriko]
それめっちゃ楽しいね。
[Yuko]
楽しすぎて。すごい面白い。
[Noriko]
でも内容的にはいろんな要素があるんでしょう?ミステリーもあったりだったかな?謎・・・
[Yuko]
ミステリーもあったり。
[Noriko]
もちろんその時代だから戦いというかね。
[Yuko]
戦い。
[Noriko]
戦いというか戦い。戦、戦。
[Yuko]
あと、この主人公が城主、一番トップの人だからリーダーの考え方とか。
[Noriko]
リーダーシップですね。
[Yuko]
リーダーシップとか。あとここまで読んだところだったら、すごい印象に残った言葉が、城は人。
[Noriko]
城は人。なんか名言ですね。
[Yuko]
名言、会社は人って今、現代、言うじゃないですか。会社は人。
[Noriko]
まったく同じだ!だから。
[Yuko]
そうなんですよ。
[Noriko]
城は人。城ってもう会社みたいなもんだもんね。組織だから。
[Yuko]
それで、どんなに頑丈な城があっても、その中の人、人間関係が崩れたら一気に攻められる落ちちゃうんだよっていう。
[Noriko]
深い。
[Yuko]
深いでしょ。それがもうすごく面白くて。そういう今と繋がるというか、今の生活に繋がるようなアドバイスじゃないな、気づきがもらえるような言葉もたくさんあるし、ミステリーとしてもめっちゃ面白いし。
[Noriko]
あ、Yukoさん今日3冊とも、もうね、ポチリそうですね。
[Yuko]
私も今のところのりこさんの2冊はポチってますよ。心の中でポチって。切った後にポチって。
[Noriko]
じゃあもう私も行こうかな。私は実はYukoさんが読みかけの本を選んだから、私も今日紹介するつもりなかったけど、読みかけの本を紹介します。なぜならですね、これ全部今の話と私の話と繋がっていて。じゃあまず本から行こうかな。これは金原ひとみさんかな。金原ひとみさん『YABUNONAKA―ヤブノナカー』。
これは性加害告発の本。だからここにあるのはMetoo運動とかマッチングアプリ、SNS・・・このMetoo運動の中で被害者が初めて名乗り出たというような話で。
これね、たぶんもしかしたらまだ終わってないんだけど、さっきの本を超えてナンバーワンになるかもしれないぐらいの勢いで。私がうわーって感じなんですね。これちょっと理由を説明しなきゃいけないんです。いいですか。
[Yuko]
はい。どうぞどうぞ。もちろんです
[Noriko]
先日、村田沙耶香さんのブックトークに行って、やっぱり女性の地位とか女性の問題とかそういうトピックになったんですね。で、村田沙耶香さんが言ったんですよ。
日本の今の女性が置かれている立場は実は悪くなっていってるって言ったんです。良くなっているとは思わないって言って、私はちょっとショックだったんですね。え?どういうこと?いろんな意味で。それ以上詳しくやりとりがなかったんだけど。で、その後どういうことなのかなと思っていろいろ調べ始めた時に、金原さんがこの本を出版した後、インタビューを答えている動画を見て、本当に彼女もそんな感じの発言をしてたんですね。
本当にそのMe Too運動、もう、ちょっと前になっちゃったけど、でもあれから実はあんまり変わってないよねみたいな。で、そういうのがきっかけでこの本を書いたみたいで、もう一つ面白いのは各章それぞれ登場人物が変わってくるんですよ。例えば全部同じストーリーなんだけど、この章は何々さんにフォーカスを当て、この人からこの事件を見た考えみたいな。
で、2章目は違う人が見たこの事件についての立場みたいな。それぞれの世代の人の意見が出てくるんですね。それはこの書き方めっちゃ面白いと思って。もうちょっとハマっています。この週末にちょっと読み終えるかな。わかんないけど。
[Yuko]
日本語の本ですよね。
[Noriko]
ごめんなさい。日本語の本です。 『YABUNONAKA―ヤブノナカー』
はい。なので、私は今テーマ的にそういう女性の問題というか、女性の立場というか、そういうことに今すごくテーマ的には興味があります。
[Yuko]
面白い。さっきおっしゃってた、昔より悪く・・・よくなってないっていうのがすごく気になりました。
[Noriko]
私もそうなんです。
[Yuko]
どういうことだろうってね。
[Noriko]
だから、ちょっと色々調べるじゃないけど、本を通して知りたいなと思いました。そんな感じです。ごめんなさい。真面目に話しました。
[Yuko]
すごいすごい。最後一冊って言ったけど、もう一冊。
[Noriko]
もう一冊どうぞ。いいよいいよ。どうぞどうぞ。
[Yuko]
どこ行ったかな。『おいしいごはんが食べられますように』これ全然、ほんわかした本じゃないんですよ。
[Noriko]
そうなんだ。タイトルがそうなのに。
[Yuko]
職場のドロドロした色々なことで、それこそこれを読んで、確かに10年20年私が社会人になった頃の雰囲気ってそうだったかもってことは今はマシかもしれないってこれで感じたんですよ。この本を読んで。だけど、そんなに良くなってないっていう意見の本もあるっていうのがすごい面白いなと思って。
[Noriko]
本当だね。
[Yuko]
これでもね、すごい薄いんです。すごい薄いんだけど、読みやすいんですけども、この中でめちゃくちゃいろな職場の事件が起こって、最後。これこそ、これも後、引きます。
[Noriko]
本当?ありがとう。作家さんは?
[Yuko]
作家さんの名前は、高瀬隼子さん。
[Noriko]
ありがとう。興味ありますね。本って、分からない、人によっては情報古いじゃんと思う人いるかもしれないんですね。本あまり読まない人は、インターネットですぐ情報分かるじゃんと思う人いると思うんだけど、意外とインターネットの情報って、結構操作?情報操作というか偏りもあるなと思っていて、それだったら、本の方が意外と小説であれ、よりリアルなことが分かるんじゃないかと最近思うように思って・・・うまく説明できないんだけど。
[Yuko]
そうですね。でもその感覚分かります。本当かどうか分からない、誰かの意図があるんじゃないかみたいな情報ではないですよね、小説の。あるかもしれないですけどね、出版社さんとか。
[Noriko]
作家さんの意図はあると思うんだけど。
[Yuko]
それは薄まるというか、インターネットにダイレクトに出てくる個人のそういうものよりは。
[Noriko]
そうですそうです。あとは、Yukoさんもそうかな、小説だったら、その人の目を通してそのことについて触れられて、自分も考えさせられるっていうところがやっぱり好きかな。そんな2025年でした。
[Yuko]
濃厚でしたね。濃厚だった。
]めっちゃ楽しい。
[Noriko]
楽しかったね。
[Yuko]
楽しかったですね。
[Noriko]
11月、12月でも本を読み続けて、Yukoさん、ちょっと一足早いけど、この録音では、いい年末をお互いに迎えて、来年どこかのタイミングで、一発目、2026年の一発目を録音させてください。
[Yuko]
はい、ぜひぜひ。年末年始にね、読んだ本の話とかできたらいいですよね。
[Noriko]
お願いします。
[Yuko]
お願いします。
[Noriko]
じゃあ、なんか弾丸のように話してしまって、ちょっと難しい内容に。
[Yuko]
今日早かった。
早口だったかもしれないです。
[Noriko]
私が悪かった。私がちょっと興奮しすぎました。
[Yuko]
これは興奮しやすい。皆さん、リスニングの練習に使ってください。
[Noriko]
そうですね。私は文字起こしを作ってるので、それを読みたい人は私のウェブサイトで、ただで無料で公開しておりますので、それを読んでみてください。もちろん本のリストも出しておきます。ありがとうございます。
[Noriko]
じゃあ、Yukoさん、また来年お話ししましょう。
[Yuko]
はい、ぜひぜひ。良いお年、言っちゃいます?
[Noriko]
そうですね。
[Noriko]
良いお年を。
[Yuko]
良いお年を。