Season 3-168 芸術の秋:Frida Kahlo フリーダ・カーロと私のメキシコの思い出
みなさん、こんにちは! 日本語のポッドキャスト、Japanese with NorikoのNoriko、シーズン3、やっていきましょう! あの、今日はね、芸術の秋がテーマなんですけど、 最近ね、私のサイト、Japanese with Norikoのニュースレターとか、 あと、Substackを使って書いているコンテンツ、Nihongo Storytimeの中では、 読書の秋、多読をしましょう、というメッセージをね、たくさん書いてきたんですが、 今日は、芸術の秋ですね。 イギリス、私が住んでいるイギリスのイングランドのLiverpoolは、もう本当に秋らしくなってきました。 で、日本で秋といえば、読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、いろいろな言い方があるんだけど、 今日は芸術の秋、今日は9月の22日ですね。 録音しているのは、9月22日の火曜日です。
で、先週末ね、実は私と夫は一緒にロンドンへ行って、Tate Modernというね、美術館に行ってきました。 私、Tate Modernの、すごく好きなんですけど、皆さんロンドンに行ったときは、本当に行ってみてください。おすすめです。 で、今Tate Modernで行われている、Frida Kahloの特別展を見てきたんです。 で、すごくインスピレーションになったので、そのお話をしていきたいと思うんですね。 私の大好きなアーティスト、画家、Frida Kahloが今日のトピックです。
皆さん、Frida Kahloって知ってますか? あの、もしかしたら、何年も前に作られた映画、Frida Kahloの映画を見た人もいるかもしれません。 また、彼女の名前を知らなくても、顔の写真とか、自画像画とかを見たことある人は多いかもしれませんね。 特徴的なのは、この眉毛、左と右、つながった太い眉で、花を飾ったヘアスタイルで、メキシコ人のアーティストなんですけど、 メキシコのカラフルな民族衣装を着ている、そしてまっすぐに見つめる強い視線、そんなイメージの自画像画を見たことがある人がいるかもしれません。 Frida Kahloは、自分の自画像をたくさん描いたメキシコの画家です。 今日は、私の大好きなFrida Kahloの人生について紹介しながら、私が若い頃にメキシコを旅した時の思い出についても話してみたいと思います。
Frida Kahloは、1907年、メキシコシティに生まれました。 彼女が生まれ育った家は、壁が美しい青色に塗られていたそうです。 だから、青い家、スペイン語ではラ・カサ・アズール(La Casa Azul)と呼ばれています。 フリーダの人生には、子供の頃から大変なことがたくさん起きるんですね。 例えば、6歳の時にポリオという病気にかかってしまいます。 その病気のために、その影響で右足だったかな、ちょっと細く短くなっちゃうんですね。 学校では、そのことでたくさんからかわれたそうです。 ただ、父親はフリーダを励まして、いろいろなスポーツをするように進めて、フリーダ自身もすごい活発で好奇心の強い子供時代を過ごしたそうです。
18歳の時、彼女の人生を大きく変える事故が起きました。 フリーダが乗っていたバスが路面電車と衝突して、交通事故に巻き込まれて、フリーダは背骨とか骨盤とか足などに大けがをして、長い入院生活と治療生活を送ることになっちゃったんです。 もちろん、この時期、こんな大けがをして、病院の生活が続いた、精神的にも人生にも大きく影響を与えてしまうことになるんですね。 私、これは今回Tate Modernの展示に行って学んだ事実なんですけど、その時、事故に遭う前は、もともとフリーダは医学に興味があって、お医者さんになりたかったそうなんですね。 ただ、この事故によって、その夢を続けることは難しくなって、ベッドですごく過ごす時間が長くなったフリーダは、その時に絵を描き始めたそうなんです。 こうして、彼女は自分の自画像を描き始めました。
面白いのは、彼女の絵をいろいろ見てみてくださいね。 彼女の自画像とか、彼女の絵は、その時の体の痛み、心の苦しみ、孤独、愛、何かへの怒り、そして自分は何なのか、何者なのかっていうアイデンティティへの問いが強く表現されています。 悲しいことに、フリーダは生涯にわたって、何度も手術を受けなければいけませんでした。 Tate Modernの特別展示にも、背骨がずっと痛さが残っているから、彼女はコルセットを使っていたんですね。 なので、腰とか背骨をサポートするコルセットとか、杖みたいな、これを持って歩いていたという杖みたいなものも展示されていました。 痛いですね。痛々しいです。
たくさんの絵の中で、背骨のイメージが出てくるんですよ、本当に。 その背骨には、たくさんの針みたいな釘が刺さっていたり、顔が歪んでいたり、苦しみ、痛さで泣いているような表情の絵がたくさんあるんですね。 私が感じたのは、痛いと言っても、他の人にはその痛みが伝えられ・・・痛さって、意外と他人には、周りの人には伝えにくいものじゃないですか。 フリーダはそれを絵として表現したのかなと思いますね。
あとフリーダの人生を語るときに、もう一人忘れることができない人物がいるんですね。 それはメキシコの有名な壁画家ディエゴ・リベラです。 このことも今回の展示で大きく取り上げられていて、実際にディエゴと一緒に写った写真とかエピソードがたくさん展示されていました。 実はフリーダは自分の絵について意見を聞きたかったので、すでにその時有名だったかなり年上のディエゴを訪れて、それがきっかけで二人は親しくなって結婚したそうなんですね。 フリーダはその時22歳、ディエゴは42歳で、20歳の歳の差があったそうです。
皆さんインターネットで探してみてください。二人の写真がたくさん出てくるんだけど、ディエゴはすっごく体が大きいんです、本当に。 フリーダはすごく小柄、小さい。だからものすごく見た目も対照的、年齢も離れている。 でもその二人が芸術を通して、または政治的な考え方、共感しあって、すごく惹かれあって結婚したそうなんですね。 当時ディエゴもフリーダの若い才能を高く評価して、お互いに支え合っていたそうなんです。
ただ、映画Frida Kahloを見てもわかるんだけど、二人の関係はとっても複雑だったそうです。 結婚している間に他の人と恋愛関係を持つこともあったり、愛し合って尊敬し合っている人と同時に嫉妬したり裏切られたり、お互いを深く傷つけたり。 なので、二人はこの結婚生活の中で一度離婚し、また再婚しているそうです。
あとはですね、このFrida Kahloのファッション、すごくアイコン的なんですけど、伝統的なメキシコの衣装を着ていることが多いですね。 すごく面白いです。彼女はそのメキシコの文化をすごく愛していた。 特に長いスカート、美しい独特な刺繍が入ったブラウス、鮮やかな色合い、そして髪には必ずお花、花が飾られていました。 これはすごく象徴的なフリーダのファッション、アイコン的になるんですね。 ただ、調べたところによると、独特な伝統的な文化のプライド、誇りを示すだけじゃなくて、そのフリーダが隠したかった体の怪我、傷跡、それもこの派手なファッションの中に隠されていたそうです。
ここまでFrida Kahloのことを語ったんですけど、私がFrida Kahloをすごく好きになったきっかけがあるんですね。 これは、私の若い時の、結婚する前の、独身時代のメキシコへの旅行につながっています。 それは20代後半で、私はその時、公務員として学校の先生をしていて、いろいろあって、人生に迷って、その仕事を思い切って辞めたんですね。 辞めた後に、私はメキシコ3週間旅行をするんです。 その時は、まだ夫と結婚もしてなかったし、付き合う前で、本当に独身でした。
メキシコシティだけじゃなくて、オアハカとか、グアナファトとか、いろいろな有名な場所を一人で旅行してたんですね。 先日のエピソードでも話したように、その当時はですね、スマートフォンとかないので、全部紙のガイドブックで、紙の地図で、貧乏旅行でしたね。 ユースホステルとかに泊まりながら、バスでメキシコの中を移動した旅行だったんです。
私のイメージは、今でも色鮮やかなイメージで、メキシコの街は本当にいろいろな派手な鮮やかな色にあふれていました。 青色、赤色、黄色、ピンク、緑、オレンジ。 ローカルな市場に行っても、そういう色がたくさんあって、民芸品とか、さっき言ったFrida Kahloが着ていたような刺繍が入ったブラウスとか、すごく可愛くて色鮮やかだったイメージがあります。 特に好きだった街はグアナファトですね。 カラフルな建物が丘に並んでいて、その丘の上から見た街全体はすごく綺麗な色鮮やかな街だったかな。 あとメキシコといえば、ガイコツのイメージも忘れられません。 ガイコツ自体は怖いけど、でもそのガイコツの周りには色鮮やかなものが飾られています。
で、メキシコシティに行ったときに、私はこのフリーダの美術館に行ったんです。 青い色の家の美術館。さっきちょっと紹介したラ・カサ・アズール(La Casa Azul)。 この美術館はチャンスがあるなら、私は死ぬまでにもう一回メキシコシティに行って、今度は旦那さんと行ってみたいなと思うぐらい素晴らしい場所でした。 その思い出がやっぱりどこか頭の中、心の中に残っていて、今回Tate Modernの特別展示に行きたかった理由の一つなんですね。 その若い頃の思い出ともう一回繋がりたかったと言いますか。 そういう思いに駆り立てられて、今回ロンドンに行ってきました。
フリーダの人生とか絵を見ていると、ドラマチックな交通事故のこととか、 旦那さんの愛のいろいろな憎しみのこととかを取り上げられるんですが、 フリーダはもしかしたら孤独に弱い、愛されたい人だったのかもしれないですね。 あとはやっぱりその病気とか障害を持って、そして自分のアイデンティティを突き詰めて生きた人。 だから今では色々なアーティストにとってアイコンのような存在だし、世界でフリーダが大好きだという人が多いんだと思います。 その苦しみに負けなかった強い女性というイメージだけじゃなくて、痛みを絵で表現して、その弱さ、この辛さが絵を見た時にすごく刺さるんですよね。 そう私は思います。
ということで、Frida Kahlo、芸術の秋、皆さんはもう一度訪れたい、もう一度その絵を見たいという美術館とか特別な絵がありますか? 私にとってはメキシコシティの青い家、フリーダ・カーロの美術館、本当にチャンスがあるならもう一回行ってみたいなと思うところです。 今日は以上です。