みなさん、こんにちは。Japanese with Noriko シーズン3、今日もやっていきましょう。 今日はね、2026年の9月の30日です。 明日から10月です!早い! もうなんか、来年が見えてきた?クリスマスが見えてきましたね。 わぁ、なんて時間が経つのは早いんでしょうか、と思っているのりこが、今日話しています。 今日はね、とっても深いテーマで、長くなりそうなので、 まずは、みなさんお茶の用意してきてください。 はい、なんかちょっと深い話を一緒に考えたいので、 飲み物を飲みながら、ちょっとリラックスした環境で聞いてくれると嬉しいです。
今日のテーマは、孤独、ロンリネス(Loneliness )と、人とのつながり、コネクション(connection)について話してみたいと思うんですね。 最近私はね、ある英語のポッドキャストを聞いたんですけど、 そのポッドキャストのエピソードのテーマは、ロンリネス(Loneliness )、孤独だったんですね。 その中で、そのポッドキャストの人が、こんな質問をしていました。 1つ目、どうして私たちは人とのつながりを感じられなくなっているんでしょうか。 そして2つ目、どうして現代の生活では、以前より孤独を感じることが多くなっているんでしょうか。
まあね、私はこの質問を聞いて、いろいろ考えたんですね。 今、私たちって、昔よりずっと簡単に人とつながることができると思うんです。 例えば、SNSのメッセージ、ピュン、簡単に送れるでしょ。 インスタグラムを見て、あ、この人いいな、簡単にフォローできます。 そしてメッセージのやりとりもできます。 WhatsAppとかインスタグラムで、メッセージだけじゃなくて、ビデオコールもできるじゃない。 あとZoomとか、世界中の人と簡単に会えます。 オンラインコミュニティにも参加できます。
で、私を見て、私自身も仕事はフリーランサーで、オンラインで日本語を教えています。 そして、Japanese Togetherというオンラインコミュニティのホストもしていますね。 だから、今のテクノロジーのおかげで、私は毎日本当に色々な国の人と話すことができているんですね。 でも、ここで考えたいポイントがあります。 こんなに簡単に世界中の人とつながれる時代なのに、どうしてたくさんの人は孤独を感じているのか。
じゃあ、孤独という言葉を簡単に確認しておきましょうね。 孤独っていうのは、周りに人がいるのに、同僚、友達、家族がいるのに、深い人とのつながりを感じられないと思っている。 それが孤独。 深いつながりっていうのが大切なところです。
で、私はまず考えたいポイントは、コロナ。 コロナの後、人とのつながりは皆さん変わったと思いますか? 私はもちろん、コロナの前と後ではすごく変わったような気がしています。 コロナの時に、一気に私たちはいろんなことがオンラインでできるようになりましたよね。 で、買い物、食べ物なんかもスーパーでオンラインで注文して届けてもらえるし、もちろんAmazonで簡単に買い物もできます。 あと、オンラインでどんどん勉強できるようになりました。 私は英語もスペイン語も韓国語も、今この5年間、教室に、実際の場所に通ったことはないです。 全部オンラインで勉強してきました。 で、遠い家族、日本に住んでいる家族とイギリスに住んでいる私は、いつでもオンラインで話します。 便利だね。 その便利さはありがたいです。
で、コロナが終わった後も、その便利さは残っていますよね。 仕事もです。 私はフリーランサーでオンラインで仕事をしていて、会社員の人もオフィスに戻った人もいれば、そのままリモートワークで、 週に1回か2回だけ実際のオフィスに行かなきゃいけないけど、あとは家で仕事できますっていう人、まだまだ今いますよね。
で、便利になった一方で、昔あった、ちょっと自然にあった小さな人々のリアルな交流は少し減ってきているような気がします。 例えば、お店でお店の人と話す。 今さ、カフェでもタブレットとかマシンで注文するお店、増えていませんか。 私も本当にそれ嫌いなんだけど、本当にお店の人と話して注文したいんだけど、 日本もたくさんありますよね。タブレットで注文するとか。 で、皆さん、近所の人に挨拶しますか。近所の人と話すこと、最近あった? 何かのミートアップ集まりに行って、知らない人と話した? そういう交流ですね。あんまりないよね。
でね、私はリバプールに来て気づいたことがあるんです。 私は約3年前、北アイルランドのベルファストからリバプールに引っ越してきたんですけど、 引っ越したことをきっかけに地元の地域の小さなコミュニティに興味を持つようになったんですね。 で、例えば私はQuiet Book Clubに参加しています。 私、仕事の関係で時々しか参加してないんだけど、驚いたのはね、このQuiet Book Club、参加者は20代、30代の若い人が一番多いんですね。 私、結構年寄りなんです、そのグループで。 で、若い人が多いっていうのもびっくりしたし、あと、本を読む、本を読むっていうのは、基本的に一人でするものですよね。 で、私も一人で読むのがもちろん大好きです。 ただ、一人で読んで、でもその後誰かとその本について話すとか、今何読んでるの?って話す。 一人の読書体験が、突然誰かとの共有する体験になります。 だから、このブッククラブ、面白いのかなって思うんですね。
で、オンラインでもそれはできるんだけど、実際にこのQuiet Book Clubでは、 1時間ぐらい静かに本を読んで、その後行きたい人だけパブでビールを飲みながら話すんです。 で、ワイワイガチャガチャ話します。笑います。誰かのリアルな反応があります。 やっぱりオンラインとちょっと違うんだよね。
あと、私はリバプールで今年、哲学のディスカッションクラブに参加しています。 で、私が参加しているのは月に1回しかないんだけど、このコミュニティもすごく私の中では大切ですね。 ちょっと深くて難しいトピックで話すので、時々私は英語で発言できなかったりするんだけど、 ものすごい深いディスカッションができます。 で、みんな結構オープンでいろんな意見を言ってくれる。 で、喧嘩になることはありません。 ちゃんとお互いをリスペクトしながら意見の交換ができる良い雰囲気があって、ああ、良いコミュニティだなと思うんですね。
なので、私は今リバプールに引っ越してきて、ちょっとリアルな交流ができています。 あとはね、たぶんこのポッドキャストを聞いてくれていると思うんだけど、 リバプール郊外に住んでいるJapanese Togetherのメンバーの方がいらっしゃって、 私はその方と時々会います、実際に。 で、これも私本当にベルファストでは経験できなかったことで、すごくその方に感謝しています。 誘ってくれたり、私が誘ったり、リバプールで会ったり、彼が住んでいる町に出かけたり。 で、そういうリアルな交流を私はリバプールに来てから、ちょっと意識的にするようになっています。
じゃあ、ちょっと次のポイントね。 私は最近ね、この太宰治の人間失格を読みました。 とっても重い小説だったんですけど、 テーマは孤独、事故、破滅、そして人間社会からの疎外観。 そんなものがずっと作品の中に最初から終わりまであるんです。
主人公は男性で葉蔵(ようぞう)という名前なんですけど、この葉蔵(ようぞう)ね、孤独で苦しんでいるんですね。 でも、周りにはいつも誰かいるんです。 例えば葉蔵(ようぞう)はお金持ちの息子でした。 で、家族がいる。大きな家族ですね。家族メンバーが多い。親戚がいる。 あとお金持ちの家だからお手伝いさんとか使用人がいるんですね。 いつも誰かに囲まれていた子供時代。 学校に行けばクラスメイト、友達、先生。 あと彼はモテました。モテたから女性との関係も多かった。 つまり人間関係そのものはたくさんあるんだけど、 私はこの人間失格を読んでいてすごく感じたのは、この葉蔵(ようぞう)は本当に孤独を感じている。
で、一つポイントは、この主人公はね、他の人に本当の自分を見せることができないんです。 本当の気持ちを見せられない。人が怖いんですよ。 それは人間というそのものが理解できない。 あとは裏切られるんじゃないかという気持ちがある。 本当のことを話しても理解してくれないんじゃないか。 自分のことを誤解される。間違って判断されるんじゃないかと思って恐れているんですね、彼は。
だから彼は道化、クラウン、ピエロを演じるようになるんです。 わざと人を笑わせるようなバカなことをして、自分の本当の姿を隠すんですね。 それを子供の頃から大人まで演じきるんです。 自分の姿を見せない、道化を演じて、隠して人を笑わせる。 うーん、悲しいなぁと思いました。 つまり本当に深い関係を誰とも気づけなかったんですね。 彼はわざとそうしたんです。これは深い孤独ですよね。
だからこそ、この太宰治の人間失格は、今の現代の孤独にもつながっているのかなと思ったんですよ。 この本は1948年に書き上げられたそうです。昔の小説ですよ。 でも今なお、2026年にもたくさんの人が読んでいる。 ここは何か感じられるところがあるんですね。
つまりさ、今だったらフォロワーがたくさんいます。 何か写真をアップして、Like、もらいます。 そういうつながりがたくさんあって、簡単にテキストメッセージもらってます。 毎日誰かとオンラインで話しています。 でもそれだけでつながっていると言えるのかどうか。
じゃあここまで話した上で、私のことを話してみたいと思うんですね。 私は孤独なんだろうか。ちょっと考えてみました。 今の私、53歳の私。昔のことと将来のこと、置いておいて。 今の私は、実は孤独を感じることはほとんどありません。 たぶんね、仕事の影響が大きいです。
これちょっと皮肉なんですけど、今まで話していることとちょっと違うんですけど。 ちょっとパラドックスですね。 オンラインで日本語を教えていますね。 毎日たくさんの生徒さん、コミュニティのメンバーと話しますので、 あと長く付き合っている生徒さんとはかなり深いプライベートな話をします。Japanese Togetherメンバーともたくさん話します。 だからオンラインでの交流が多いので、 だからこそ仕事が終わったら私一人の時間が必要なんです。
仕事が終わってパソコンを閉じたら、もう誰とも話したくないんですね私。 だから私、本が読みたいんです。 そういう時はオフラインで一人で本の世界に入る、 一人の時間、ミータイム、大切な時間なんですね。 だから私にとっては、一人でいることは孤独じゃないんですよ。 たぶんこれって英語でロンリネス(Loneliness )じゃなくてソリチュード(Solitude)かな。 自分で選んで一人の時間を楽しむことができています。
皆さんに投げかけたいんですね。 オンラインコミュニティなら人と深くつながれると思いますか? 私は本当にテクノロジーに感謝してますね。 だから私の仕事ができているわけで、 私がすごく大切にしているJapanese Togetherというコミュニティが運営できているんだけど、 私は約5年間このJapanese Togetherというコミュニティを運営してきて、 気づいたことがあります。
正直に言って、同じオンラインコミュニティにいるだけでは、 本当の意味で人とつながることはできないと思っています。 だって1週間に1回、たまにZoomに来て楽しく話す。 楽しかったね。また来週。 それでもいいんだけど、 相手のことを知ろうと思ったら、 お互いに本当に努力が必要だと感じています。 オンラインでもオフラインでも。
例えばコミュニティの中で、オンラインでも、 相手のこと知りたいな。相手のことに興味を持ったら、 やっぱりもっと話を聞きたい、 この人のことを知りたいという態度を見せなきゃいけませんよね。 そして時間的なコミットメント。 また来週イベントに参加しよう。 そしてコミュニティの中で誰かが投稿した、ポストした、それに返信してみよう。コメントしてみよう。 そのコミットメントを続けないと、 お互いに信頼関係が築けないと思います。
あと話を聞いていて、気になった話があって、 次に会った時に、あの後どうなったの?と聞いてみる。 これも努力ですよね。 そういう小さな努力の積み重ねがオンラインでもあれば、 本当に深い関係はできると信じています。 どう?皆さん。 だからオンラインコミュニティは、そこに入るだけじゃダメなんですよ。 人と人の関係は少しずつ積み上げていかなきゃいけない。
じゃあオフライン。オフラインでもそのポイントは変わらない。 ただ一つ私オフラインだとすごく心配なことがあります。 私はちょっと弱気な部分があるから、 拒絶されたらどうしよう。否定されたらどうしよう。 直接言われたら傷つくだろうなってちょっと怖がっちゃうタイプなんですね。 これは私の問題です。
私は実はプライベートだと、 オンラインとプライベートの顔はちょっと違います。 仕事モードとプライベートのNorikoはちょっと違います。 プライベートのNorikoだと、 いつでも誰にでも簡単に心をオープンにできるタイプじゃありません。 だからもちろん知らない人に話しかけるのは苦手だし、 もし話しかけようと思っても、 何か否定されて拒絶されたらどうしよう、怖い怖いって思っちゃうタイプですね。
ただね、今日のテーマを考えているうちに、 あとこの英語のポッドキャストを聞いて、 あとこの人間失格を読んで、 最近考えてちょっと考え方を変えようと思いましたね。 53歳、今さらなんですけど、 もっと人とつながりたいなら、 自分も努力しなきゃいけないなって思うようになりました。 小さな一歩を自分から始めないと、やっぱり何も始まらない。
で、ここが私、今日言いたいことです。 すごく長くなったけど。 人とつながるためには、少し面倒なことがやっぱり必要なんですよ。 人との関係だけは、タイパ・コスパできないんだと私は思います。 仕事とか、ネットフリックス、家で見るとか、 オンラインで日本語を勉強する、タイパ・コスパ、効率化できるんだけど、 人と関係を築こうと思ったら、完全に効率化できなくって、 面倒なことの方が多いと思うんです。
時間がかかります。信頼関係を築くのは。 自分からアクションしなきゃいけない。 誤解されることもある。拒絶されることもあるけど、 さらに自分から歩み寄っていかなきゃいけない。 勇気が必要なこともある。 自分からやっぱり勇気を出して連絡しなきゃいけないこともある。 自分から誘ってみなきゃいけないこともある。 何度も会わなければ、その人のことをしっかり話を聞かなければ、わからないこともある。 その面倒くささ、この面倒くささこそが、 人と深くつながるために必要なのかなと思いました。
今日は、孤独と人のつながりについて、いろいろな角度で話してみたんです。 オンラインとオフライン、どっちがいい、悪いっていう話じゃないです。 私はオンラインのつながりもたくさんあるから、感謝もしてますよ。 オンラインでも、私は深いつながりは作れると思っています。 オフラインでも、孤独を感じることはあるかもしれない。 あの太宰治の人間失格の葉蔵(ようぞう)のように。 大切なのは、どこで会うかじゃなくて、 その関係に自分がどれぐらい関わろうとしているか、 そして、相手のことを本当に知ろうとしているか、 なのかなぁ、なんて思ったりもしました。
じゃあ、皆さんに最後、質問を投げかけて終わります。 1つ目、皆さんは今、人とつながっているなぁと感じていますか? それとも、昔の方が人とのつながりを深く感じられていましたか? そして、オンラインで知り合った人と、 本当の意味で深い関係を作ることはできると思いますか? あと一つ、皆さんにとって、 一人でいることと、孤独であることはどう違いますか? ぜひ考えてみてください。
皆さんのコメントをお待ちしています。 あと、皆さん、このトピックで実際に意見交換をしてみたいですか? Japanese Togetherのメンバー、いつでも募集中です。 じゃあ、今日は長くなりましたけど、最後まで聞いてくれてありがとうございました。 私はね、このポッドキャストを通して世界中のリスナーさんと つながれていると感じています。 皆さんの意見をぜひ聞かせてください。 またね。ありがとう。聞いてくれて。バイバイ。