Season 3-101 作家「角田光代(かくたみつよ)」さんのエッセイを読んでいます:旅にも年齢がある
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みなさん、こんにちは、Japanese with Noriko、今日もポッドキャスト、動画付きでやっていきます。動画のポッドキャストはSpotifyとYouTubeで見られますね。もちろんこれはポッドキャストですから、聞きながら聞くだけで十分のポッドキャストです。
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はい。皆さん、今日は旅について話していこうと思うんだけど、ゆるい話です。でもその前に皆さん、私にはJapanese with Norikoというサイトがあるので、そこのコンテンツをチェックして、ニュースレターにサインアップしてみてください。
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あとはね、たくさんあるんだけど、ミートアップね、毎週やってるポッドキャストの会話クラブとか、メンバーとか私が気軽に話せるトークセッションとか、いろいろあります。いろいろコンテンツ盛りだくさんなので、メンバーになってみてください。無料トライアルもあります。
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じゃ、旅についてなんですけど、今日は「旅にも年齢がある」という話をしていきます。これはね、私、今月、本を読んでいて、それは一つ、日本の作家さん、角田光代(かくだみつよ)さん。有名な小説エッセイも書く人ね、角田光代さんのエッセイを読んでいます。
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そのエッセイの本のタイトルがとってもいいんです。「いつも旅のなか」、「いつも旅のなか」、旅が好きな人、エッセイを読んでみたい人、角田光代さん、おすすめします。Eブックで読んでるので、ここで表紙をお見せできないんですが、角田さんの旅のスタイルはね、若いとき本当にバックパッカーね。
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バックパック一つで安い宿に泊まって、細かい計画も立てず、行き当たりばったり。で、そこでの出会いを楽しむ、みたいな旅のスタイル、で、その旅行記で、昔のことを思い出しながら、あのときあんな出会いがあったとか、あんなことした、みたいな旅行記なんです。
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いろいろな場所で、ちょっと短編小説みたいで、ロシアの旅行の話、ラオス、マレーシアいろいろ出てくるんですね。私はそこまで旅行したことがないので、このエッセイを読みながら、わー私もこんな旅行、若いときしたかったなとか、この国に行ったことない、行きたいなあとか、想像しながら読むことができます。
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私、旅行記、もともとすごく好きで個人的にね旅行も好きだから、本当に人生に影響を与えたのは、沢木耕太郎の「深夜特急」ですね。これは今でも大事にとってある本で、単行本で日本からイギリスに持ってきました。シリーズであって、ときどき読み返します。
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私あんまり本は読み返さなくって読んだらすぐに誰かにあげたりドネーションしたりするんだけど、この「深夜特急」は私の人生を変えたある意味、変えた本なので、とってあるんですね。今でもこの51歳のNorikoは「深夜特急」のような、またこの角田光代さんがやっているやったようなバックパッカー、なんかぶらり一人旅とか、行き当たりばったりの旅のスタイルはちょっと憧れます。
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憧れるけど、51歳の私には難しいという話を今日していくんですね。なので、タイトルはもう一度、「旅にも年齢がある」、この、そのままこの言葉は、今、紹介した角田光代さんの「いつも旅のになか」出てくるんです。ちょっとその章についてあらすじを言うと、そのとき、その何歳のときかわかりません。
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角田さんはラオスを旅行していて、もちろん安い旅行ね、安い宿で、多分、宿だったかな日本人の男性と女性、もっと若い人に知り合った。で、その男性、女性よりも、その当時、
角田さんはもっと年上だった。この男性と女性の知り合った日本人には、カップルじゃないけどちょっとカップルみたいな、お互いに日本に恋人がいるけど、旅行先で知り合ってちょっと恋仲になって旅行を続けている、そんな若いカップルに出会った角田さんは、何かちょっと違和感を感じるんですね。
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気づいたのは、今、思い出す範囲で話せば、角田さんは若いときもっと若かったらその2人を受け入れられたかもしれない、ああー、若いっていいわね、アドベンチャーだわね、この旅行先で出会った2人が恋に落ちて、素敵と思っていた、と思うんだけど、そのときの
角田さんはもう大人で、そんな感じ方がしなかったみたいなんですね。逆にその2人にちょっと違和感を感じて、ついていけないみたいな印象を持った。というような内容がそのに章に書いてあって、まとめは、「旅にも年齢があるんだ」、
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つまり、自分の経験、体験を経て、いろんな経験を経て、お金のこととかいろいろ人生のこと、考え方変わってきますよね。昔できた旅のスタイルがある日突然、違ってくる。ね。だから、旅のスタイルはやっぱり変わってもいいんだ。
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という話で、そのときの章では、角田さんは、ときには高いホテル、高級ホテルに泊まってもいいんだ。ときにはブランドのブランドの店に海外、海外でブランドの店に行って
衝動買いしてもいいんだ。ときには高級レストランで食べてもいいんだ。
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その年に合った、年齢に合った旅をしてみてもいいんだ。その今まではね、その考え方、
固執してた、いや、バックパッカーじゃないといけない、安宿に泊まってケチって食事代もケチって、そういうアドベンチャーじゃないといけないと思っていた角田さんが、そのラオスとその若いカップルに出会って、考え方がちょっと変わったという話が書いてあったんです。私はめっちゃ共感できました。
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20代のとき、私もバックパッカーをしたことがあるんですね。私の20代のときにはスマホないです。だから本当に紙のガイドブックで、行き当たりばったり、ユースホステルにも
泊まったし、いろんなアドベンチャーしました。それはそれで輝かしい、もう思いっきり
沢木耕太郎の「深夜特急」に影響を受けていた時代ですね。
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でも今はやっぱりできません。正直言って、今はホテルに泊まりたいです。ユースホステル、シェアルーム、シェアバスルーム無理、もうちょっとゆっくりしたい。なぜなら、疲れたくないんですね、今。
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でも若いときはそれが楽しかった。シェアルームで誰と話すかな、どんな人に会うかな、いろんな国の人と会って話すのが楽しかったのに、今はそう思えない。多分これが年齢にも、「旅にも年齢がある」、逆ですね、「旅にも年齢がある」ということなのかな。
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なので、12月、私はシンガポールに行ったときに、ちょっといいホテルに泊まりました。これは本当に贅沢で、めったにできないことですけど、でも良かったんです。私、びっくりするほど、いいホテルに泊まるって、こういう魅力があるんだ、すごい良かった。ね、いつもはできないけど、たまには贅沢してもいいんじゃないかな。
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だって一生懸命働いて、一生懸命仕事をしてお金を貯めて、それを自分のために使う、いいホテルにお金使っても、いいじゃんって思ったんです。うん。今、私は手元にこの雑誌があります。ちょっと逆になってるかもしれない。
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台北、台北、私ね、今年の最初の旅行、日本と台湾に行くんですね。台湾、全然行ったことがないし、全然、頭の中に何も知識がないんだけど、インターネットで調べれば、YouTubeで調べればいっぱい情報、出てくるんだけど、ちょっと雑誌を読みたくなったんですね。
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なのでアマゾンジャパンでイギリスから雑誌を探して、旅行の特集雑誌を買いました。昔々、これ、私、日本に住んでいたときに、雑誌が大好きだったんです。本当によくいろんな雑誌、特に、その旅関係の雑誌を買って写真を見て、ここに行きたい、素敵!みたいなね、思いを巡らせていたんですね。
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今、この雑誌を買って、先日届いて、ところで、送料は高かったね。DHLできたから、3日できました。日本からここまですごいね、めっちゃ日本で買うより4倍、5倍以上の値段がした雑誌なんだけど、今すごくわくわくしていますね。
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でもやっぱり若いときと違うから。ちょっといいホテルに泊まって、美味しいものを食べて、でも無理はしない。無理はしないですね。初めてだけど、詰め込まない。朝から晩まで外をずっと歩いてるみたいな旅行、もうしません私、疲れたら休んで、その日の体調に
合わせて、もし体調が悪かったら、思い切ってそのスケジュールを変えてもいいぐらいの気持ちで、51歳の私は3月、旅行しようと思っているんです。
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はい。皆さんはどう思いますか。年齢を重ねて、旅のスタイル、考え方、変わってきたと
思いますか。うん。「旅にも年齢がある」、最後にこの角田光代さんのその小説の中の言葉ちょっと紹介して読んで終わりたいと思いますね。
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「旅にも、年齢がある。その年齢にふさわしい旅があり、その年齢でしかできない旅がある。このことに気づかないと、どことなく手触りの遠い旅しかできない。旅ってつまらないのかもとか、旅するのに飽きちゃったと思うとき、それは旅の仕方と年齢がかみ合っていないのだ。」
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これものすごく、ものすごく名言だと思いました。皆さんはどう思いますか。若い人、特に20代の人、アドベンチャーしてください。一人旅、どんどんしてください。貧乏旅行でいいんですよ。世界を見ましょう。じゃ、またね。