Season 3-118 令和の若者コミュニケーション:ホウレンソウはもう古い!?
みなさん、こんにちは、日本語の ポッドキャストJapanese with Noriko 今日は動画付きでやっていきたいと思います。半袖で夏ファッションののりこです。
はい、今日はね、 2 つのトピックで話していきたいんだけど、最初は先日終了した日本語 Writing Challenge の中で手書きや手紙についてのトピックがありました。
手書きの手紙だったり、何かノートに手で書くという手書きは、もう古いと思いますか、というトピック、覚えていますか。それで、参加者の方の一人の作文を紹介していきたいと思います。
とってもいい内容だったと思うので、許可を得て、それを読んでいきたいと思うんですね。で、そこからつながって、昔は当たり前だったものが、時代を経て、今この 2025 年では古臭くなってるよという他のトピックを話していきたいと思うんです。
ではまずは、参加者の作文を読んでいきますね、聞いてください。
“最後に手紙を手書きで書いたのは 1 年か 2 年前だったと思います。多分ある記念日に妻に書いた手紙です。もし郵便屋さんのサービスを使ったことが意味なら、それはもう前の世紀のことのようです。
私は手書きの手紙は、昔の時代のものだと思います。そしてこの流れは、もう戻らないでしょう。人と人のコミュニケーションの方法として、今はもっと効率的で、もっと楽しい方法がたくさんあります。
高速道路の料金所のスタッフがいなくなったことや、 紙の本の売り上げが少なくなってきたことと同じで、 テクノロジーの進化は、いろいろなものの始まりと終わりを作ります。
私たちのような少し年上の人たちは、こういう昔からあるものに、特別な思い出や気持ちがあるかもしれません。
例えば私は電子書籍の便利さを知っていますが、 やっぱり紙の本を読むのが好きです。
でも、私たちの世代が少しずついなくなっていくと、もっと便利で早くて楽しい方法が、ほとんどの人の一番の選び方になるでしょう。それでも、先月小学 3 年生の息子が、自分から台湾の友達に手紙を書いて出しました。そして、友達からも返事の手紙が届きました。
二人ともとても嬉しそうで、親としても、とてもかわいいと思いました。もしかしたら彼らは、レトロな心を持っていて、この古い時代の文化を守っていくかもしれませんね。
未来のことは誰にもわかりません。”
という素敵な素晴らしい作文を書いてくれました。
皆さん、これを聞いてどう思いましたか。私もね、多分その世代の一人ですね。52歳、手書き、まだまだ残したい素晴らしいものだと思います。でも、手書きっていうのは本当に昔のものになりつつあるんだと思います。でも、でもですね、この懐かしさっていうのはどの時代でも、未来でも残っていくような気がします。
Japanese Together のあるメンバーさんは、とっても面白いことを言いました。それはデジタルカメラとアナログのカメラ、フィルムカメラ。今の時代でも、趣味でフィルムのカメラを使う人、いますよね。
そして、チェキみたいなさ、パッと撮って、すぐに印刷されるものもあるでしょ。その良さはデジタルにはない、なんかアナログで、ノスタルジックな雰囲気が、このフィルムの写真に出てくるからですよね。なので、手書きもそういうものとして、これから残っていくのかもしれません。
で、今日、次の話題は、令和の時代の働き方の特に、今の若者、Z世代の考え方を話していきます。古い考え方があって、それがもう本当に古くなっていて、 Z世代の人はそんな考え方をしない、嫌だというテーマが 2 つ目のテーマ。はい、今日はビジネスの用語として使われる野菜の言葉を話していきます。
日本の会社でよく使われてきたのは、今までは、ほうれんそう。最近出てきたのは、おひたし、こまつな、ちんげんさい、すべて野菜の名前なんですね。ほうれんそう - おひたし - こまつな - ちんげんさい。
「ほうれんそう」は、聞いたことがあるかもしれません。
[ほう - れん - そう]、[報告 - 連絡 - 相談]の短くなったバージョンです。
[報告]上司に今やっている進んでいる仕事の状況をちゃんと伝える。[連絡]必要な情報を他の人と共有する、連絡をまめにする。そして、[相談]困ったこと迷っていることを話して、相談する。で、この言葉が生まれたのは、本当にバブル経済の頃だと思いますね。もう本当に私の時代の言葉です。
はい、その頃日本は、経済的にどんどん大きくなって成長していて、会社もどんん大きくなって、お金をたくさん作りました。仕事のスピードも早い、残業も多い、ミスが出てくるのを防ぐために、ほうれんそうを大切にしてくださいっていうことだったんですね、はい。でもね、今の若者、特に、この今日本は令和の時代、昭和の時代は昔です。
令和の時代で Z 世代、 20 代で仕事をしている人たちには、かなり古くさい考え方なんだそうです。なぜなら、 このほうれんそうが出てきた時代ですね。この昔、 もう本当に昔です。
昔、 日本の会社では上司の言うことは絶対だったんです。そうですね。上下関係がはっきりしていました。でも今の Z 世代は本当に違います。
無理なことは無理と言いたい。自分の時間とかメンタルヘルスを、大切にしたい世代なんですね。で、長い文章のやり取り嫌いなんです。だからレポート、報告、面倒くさい 。Slack とか LINE とかそういう短いチャットで、簡単にパパパッと済ませたいのが Z 世代だそうです。
だからさっき言った、「ほう- れん - そう」 ちょっとうっとうしいらしい、面白いね。そこで最近、この令和の時代に出てきた新しい野菜ワード。
まずは、おひたし、ほうれんそうでおひたしを作ることができます。これ料理の名前です。ほうれんそうをゆでて、 ちょっとだしとか醤油をかけて食べるおひたし。
で、これはね上司の心構え。どうやって Z 世代とコミュニケーションをするか、上司の考え方、上司が気をつけなければいけない心構えがおひたし。
[お] 怒らない、[ひ] 否定しない、[た]助ける、そして、[し]指示する。
はい、このおひたしは、この若者世代と Z 世代とうまくコミュケーションをとってZ 世代が、この上司、怖い、嫌だ、パワハラだと思われないように、思われないように上司が気をつけるべきなんだそうです。
はい、昔だったら、「なんだそんなこともできないのか」って怒ったり。「報告足りないじゃないか。報告を明日までにしろ」なんて怒っていた会社の中なんだけど、それはもう絶対ダメ!
じゃあ、次、 こまつな。こまつな。これも野菜の名前です。美味しい野菜なんですけど。じゃあ、これは、基本的に、社員 全般の心構え。
こま [こま] 困ったら [つ] 使える人、 使える人に、 [な]投げる、お願いする。もう一度こま、こまつな、こま困ったら、つ使える人に、な投げる、つまりお願いする。
これはですね、助けを求めましょうという考え方です。
古い時代だと、我慢して、自分で解決方法を見つけてやってみよう、みたいな。もっと頑張れ、もっと頑張れ、できるまでやろう、みたいな古臭い考えだったんです。
今は違います。困ったら、できなかったら、できる人に、そのノウハウを知ってる人に、すぐ聞いたらいい。お願いしたらいい。うまく仕事を分担して、助け合っていきましょうという考え方が、このこまつな。面白いでしょう。
Z 世代は助けを求めることイコール弱さだと思ってないんだって。でもこれはいいことだと思います。私は我慢して、やれやれやれ、もっとできるという昔の時代のやり方、嫌いでした、本当に。私もそういう環境で育って、そういう環境で働いて、嫌だった、メンタルやられました。
だから Z世代が、今の若者が、ああもうできない無理と言って、助けを積極的に求められ、それが弱さじゃないと考えるのは素敵だと思います。できる人に任せる、またはチームがあるんだから、一人の責任じゃない。チームで解決するという考え方が、自然になったってことですね。
じゃあ、チンゲンサイ、 チンゲンサイ、食べたことある。チン - ゲン - サイ- これもとっても面白いよ。
[チン] 沈黙する、[ゲン]限界まで言わない、[サイ]最後まで我慢する。
これは良くない状態を表しますね。[チン] 、沈黙する。だから困っている、ストレスになっている、言わない、沈黙する、黙っている。[ゲン]限界まで、ギリギリまで我慢して、言わないのは、ある日突然、爆発するかもしれないから、良くないです。そして、[サイ]最後まで我慢するのも、精神的に良くないですね。
ということで、職場でのプレッシャーとか、言いにくい空気の中、問題が表に出てこないのは良くない。結果として大きなトラブルになります。なので、今の若者たちは、このチンゲンサイを避けたいと思っているそうです。なので、職場としては、ブラックじゃない職場としては、上司と同僚とチームの中で、誰とでも言いやすい、話しやすい、助け合う雰囲気がある、そういう空気がある職場が、好まれているそうです。
はい、ということでまとめ。
はい、一昔前は、「ホウレンソウ」が基本でした。でも今、令和です。 z 世代は、効率的でフラットな関係、メンタルヘルス重視、そして、短くてシンプルなコミュニケーションがベスト。
ということで、そのギャップを埋めるために、おひたし、こまつな、ちんげんさいという新野菜用語が出てきたそうです。面白いですね。
今日はここまでです。