Season 3-117 📚Book Talk with Yuko 2『カフネ』& 『黒猫を飼い始めた』- 食と猫
『カフネ』阿部暁子
『あつあつを召し上がれ』小川糸
『ライオンのおやつ』小川糸
『黒猫を飼い始めた』26人の作家の短編集
『アルケミスト - 夢を旅した少年』パウロ・コエーリョ
みなさん今日も第2弾ということで、Book Talk with Yukoお届けしていきたいと思います
ゆう子さん今日もよろしくお願いします
Norikoさん今日もよろしくお願いします
前回から先月から始まったこのBook Talk with Yukoどうですかねゆうこさんまだ2回目ですけど今日は
話すのが楽しみ仕方がありませんでした
私はゆう子さんのインスタグラムのアカウントをフォローさせてもらってますけど、本当にもう読書量が多くって次から次へと新しい本を紹介されてるので、すごいなと思ってるんですありがとうございます
もともと好きだったんですけど、今のスタイルでレビューを上げるようになって、より読みたくなる本が増えて、楽しくさせてもらってありがたいです
ゆう子さんはだいたい本を買うんですか?それとも借りる方が多いんですか?
私は借りるのまで待てなくてすぐ買っちゃいます
そうかすごい本の量ですねおうちは
そうなんです。でもそのあと古本屋さんに売ります売ることも多いです
いいですね、じゃあ手放す本ととっておく本があるって感じなんだ
これも多分ね面白いテーマになりそうなんだけど、でも今日はゆう子さん前回ちょっと予
告をしていたとおり、一緒に同時期に読んだカフネからお話ししていきたいんですけど
ゆう子さんの方が一気に読んでた感じがするんですね。私、ちょっと時間がかかっちゃってじゃあゆう子さんからどうでした?これは
ありがとうございます。読み始めたときはすごくちょっと重たいテーマではあるけど、サクサクというか楽しく私の気持ちが軽い状態で読んでたんですが
後半になるとなんか思ってたよりも重たいかもしれないっていう感じで
はいはいはい
読んでいました、のりこさん、どうでしたか?
あでもゆうこさん、簡単にネタバレしない範囲でちょっと話をそうですねできますか?
感想ではなくて
これでも難しいよねかなり深いから・・・
結構えっとですねまず登場人物が、主な登場人物が2人いてすごくタイプの違う女性が出会って、食事とか片付けることとかを通して関わり合っていくっていうようなお話ですね
ちょっとうまく
そうですそうです
メインのキャラクターは2人ですね2人です
料理とか片付けを通して癒されていくというか前向きに生きられるようになるというか
そこまでいろいろなことがある
最初ミステリーみたいな感じかなと思って読み始めたんですけどどうですか?
そうですねそんな雰囲気ありましたね
最初ありましたよね
あれこれは?と思ったけどだからでもだんだんやっぱり読めば読むほど
ああああこういうことなんだなーっていうね、もう一回私の表紙、ゆう
子さんとちょっと違うんですけど
本屋大賞受賞する前に私は買ってここにですね
この優しさに救われた、私のバージョンは、全国の書店員さん大感激
今を生きるあなたに寄り添う食と愛の物語と書いてあるんです、私の方
には
すごい違いますね
違いますよねきっとねゆう子さんの方は?
読んでもいいですか?
おいしいと泣くことから再生は始まる
人生のお守りになる食がつなぐ愛の物語
でも本当その通りですね
後ろにはですねえっと、別れ、喪失、荒れた部屋どん底でもお腹は空く元気をもらったと
の声多数
大切な人を抱きしめたくなる物語
まあやっぱりこれを書く方本当素晴らしいですねすごいすごい
本当にここにまとまってる!その通りその通り!
私の方には、あなたと一緒に食べるご飯が明日を希望に変えてくれた
あおもしろいね
ちょっと質問したいんですけどいいですか?
私はですねのりこさんが持っていらっしゃる本のここに書いてあることの方が刺さりました
おもしろいですねって思ったんですが、のりこさんはどうですか?
どちらもいいと思うんですけど
なんかどちらも納得できました
そうなんですね
そうおもしろいですね。
そうでごめんなさい私の感想は最初本当にあれちょっとこれはミステリーどういうことと思って
でもなんか最後はやっぱり癒された感じがありますね
だからこの流れその主人公たちが本当に癒されていく流れが
丁寧に書かれていて私もなんかあそうだよなーって納得できるような終わり方だったんですゆう子さんどうでした?
すんなり受け止められましたストーリーの流れ
実は心の準備ができないうちに早く読んでしまった
ここの元気をもらったっていうところまではいけなくて
すごい大変なことが・・・
あそうですね。ごめんなさいどうぞどうぞ
大丈夫ですか?
なので元気をもらえる前に
ダメージが強く・・しなかったなのでもう一度読みたいなって思っているんですけど
すごいな
そうなんですよね
なので何を言おうと思ったんだ・・・・
いやでもねそこの部分はとても共感できます
私も元気をもらえるという感じはなかったですね
あることがあって本当に傷ついてる女性たちが
どうやって再生していくかを見られて
でもその人たちは本当に最後前を向いていきそういう終わり方
明るい終わり
そうです確かに私たちが元気をもらえるというよりは
こういうことがあって元気が出てくるんだなそれが
その食であったり人と人の深い関わりであるっていうのは納得できるみたいな感じかな
そうですねこの本面白いなと思ったのが最初主人公の2人の女性のキャラクターの強さ弱さの具合が途中で逆転するようなイメージを受けたんですね
本当だ
そこがすごく読んでいて面白いなっていうふうに感じたんですけど
どちらの女性も愛すべきキャラクターというキャラクターって言うと変かな
そうですねそう思った本当にね
この二人の関係がねどう変わっていくか
本当に分厚い本なのでこれ文庫本になってもかなり分厚くなるかな
多分ねそうですよねきっとね
読み応えはある本ですね
はいあります
じゃあゆう子さんこれ内容的にも難しいと思うんだけど、日本語学習者を考えたときに
どんな方にお勧めしたいですか?
すごく難しいと思うちょっと考えてもいいですか?ちょっとのりこさんの意見をね先聞きたいなと思うんですけど
いやこれは本当に難しいです、だから何冊も小説を読んできた方でやっぱりその人と人とのつながりとか、あと食に興味がある方はチャレンジしてもいいかもしれません
でも本当に1冊目の本じゃないもちろん
もちろんもちろん1冊目じゃないですね
あとレベルで言うとN2くらいだとちょっと難しいかもし
れないなって思いますね
N1以上の文法の力とか語彙力が必要かもしれないでも読む価値ありというか
ぜひチャレンジしてみていただくといいかなと
なんか今までにない感じがするし
書店員さんがぜひ読んでっておすすめするのはわかるような気がしました
なるほどあのちょっと話がずれるけど
食をテーマにしたっていう意味で結構食とかなんか食べ物をテーマにした
小説ってある気がするたくさん読んでるわけじゃないけどどう思いますか?
そう思います
なんか出てきますか
すぐ出てきます
私小川糸さん結構一時期よく読んでたんですけどやっぱり小川糸さんって食の本多いなぁ
と
私その2冊読みましたよ
読みました?
ゆう子さんのおすすめだったから、もう一回ちょっとどうせならタイトルも言ってもらおうか
一つ目小川糸さんあつあつを召し上がれちょっとショートでもないけど
ちょっと短編のお話です
もう一つがライオンのおやつ
これは結構どっしりですね
長くてしっかりしたお話の本で
主人公がちょっと余命を宣告あと少ししか生きられませんよって言われた
主人公が出てくるお話でもこれも食によってっていう
私はこのライオンのおやつすごく好きでした
私も好きですうん
あの本当に好きもし生徒さんが読みたいって言ったら一緒に読んでもいいぐらい好き
分かります同じく同じくです一緒に読みましょうぜひ
そうそう本当ねだから食というのも日本文化に深いやっぱり関わりがあって、小説にも影響があるのかなね作家さんとか
じゃあカフネあんまり深く話せなかったかもしれないけどどうですか?もうちょっと最後に言いたいことありますか?
私実はカフネでのりこさんに聞きたいなって思ってたことがもう一つあって
すごくこの主人公二人は深く関わり合っていくんですけど
読みながらこんなに人に対してアプローチできるかなって思ったんですね
そこどうかなっていう
あのねそれもすごいと思いました私には実はできません
うんうん
私結構こういう仕事をしているので日本語を教える仕事をしていてコミュニティがあるから
あの明るい性格と思われるんだけど実は一人がすごく好きな人なんですね
うんゆうこさんどうかな
だからこの人たち本当にがっつり関わりますよねなんかもうガンガン行く感じ
お互いにまあ最初ね二人合わない感じがしてでなんかこうなんて言うんですかね
こうすごく喧嘩じゃないけどこうやりあいますよね
あれは私ああいう感じすごく苦手です
あ同じくです
そうかそうか
そうですそうです
そんなに深く人の領域に入り込むっていうのはなんかすごいなと思いながら
もしかしたら珍しいかもしれないですね今の日本でそういう感じ
だからこそ深く関係していくのかもしれないんだけど確かにね
じゃあゆう子さんはその辺はやっぱり苦手?
同じです私も一人いるのは結構好き
そうだねだから本読むんですよ多分ね
同じ意見の人聞いていらっしゃる方も多いんじゃない・・・
そうですねじゃそれも面白いポイントかも
確かにそうなんですそこも面白いと思います
ありがとうございます
そうだ私たちができないからこそね
そうそう自分だったらどうする?このシーンでどうする?っていうのをすごく考えながら読みました
あゆう子さん深いな私そこまで考えなかった
うんうんうん本当本当ありがとう
いつもです、はいいつもそんな感じで読んで
ありがとうございますOK OK
じゃあよかったねたまにはなんかこうやって一緒に読むのもいいかもしれない
すごい面白かったですよありがとうございます
じゃあ残りの時間はゆう子さんが今読んでいる本か
これから読む本一冊だけ
多分たくさんあると思うんだけど一冊だけ
取り上げてもらおうと思います
今読んでいる本にしますねこれです
そうそう気になったもう一回
じゃあどうぞはい読みますねタイトル黒猫を飼い始めたです
これ実は26人の作家さんがショートストーリーを書いて…
あ!面白そう!
26人ってすごいですよね、こんなに薄いのに
じゃあ短編集
短編集すごい短編です
例えば有名な作家さんとかどなたかいらっしゃるんですか?
実は私ミステリーあんまり詳しくなくて
あ!これミステリーなんだ!
そうなんですミステリーで
有名な作家さんかどうかが…
大丈夫大丈夫でも私好きかも面白そう
ショートストーリーってすっきり終わらなかったり
何言っているか分からないな
分からないまま終わっちゃう
分からないまま終わっちゃうとかつまりどういうことかなっていう
それが今のところない
いいですね
すごいなと思って
じゃ短いのにミステリーなのにちゃんと結論があるというか
それすごくない?
すごいんですすごい感動していて今感動しながら
ちょっとこれは私買おうかな
私はね、ミステリーとかサスペンスほんと好きなんです
これ本屋さんに学習者さん私のレッスンを受けてくれている人たまたま一緒に行く機会があって
そこの本屋さんの店員さんがおすすめしてくれた本の一つ
いいですねじゃあレベル的にはどんな感じですか?
おすすめするとしたら学習者さんにN2、でもミステリーが好きな人なら読めるかも
あと一章が短いので頑張って調べながら読むっていうのもできるタイプの本ですね
いいですね
ありがとう教えてくれて
あとねもう一つ私がどうしても突っ込みたいところはその本で
はいはいはい
ねこ
私猫好きなんですよ猫好き
そうそうそうですよね
黒猫ちゃんが絶対出てきます
しかもこれは絶対言わなきゃいけない
日本で猫の話
猫の小説あと猫が本の表紙になっている本多くないですか?
多いかもしれないですね
確かに
これは猫好きを揺さぶるテクニック、マーケテングです
なるほどのりこさん聞いてください
絵本も猫多い
えー!
ゆう子さん本当にいつも面白い本紹介してくれてありがとうございます
いつも話を聞いてくれてありがとうございます
れめっちゃ気になった買うかもしれないマジで
のりこさんの一冊はどんな感じ?
じゃあねこれね
実はね繰り返しなんですけど
これ英語の本ですこれパウロ・コエリョのThe Alchemist(アルケミスト)
有名な本なんですけど
小説だけどちょっと哲学っぽい本で
実は昔英語で読んでるんです
今回2回目で図書館で借りてきました
これをもう1回読もうと思ったきっかけは
私が好きなポッドキャスターの方がいて
英語のアメリカ人の方なんだけど彼女がやっぱり何度読んでもいい
という本の中で取り上げていたんですね
確かに一回読んだきりで
もう一回今この年で読んでみてもいいかもしれないと思
って
で先日このLiverpoolの図書館で
偶然今誰も借りてないそこにあると思って
それで繋がって借りましたという感じです
ちょっと哲学っぽい話を読みたいと思って
それだけそれだけの理由です
でも読み終えてない
有名な本ですよね
そうですねこれ有名な作家さんですね
たぶん日本訳も絶対あると思います
絶対ありますよね
私も図書館に行ってみようかな実はね私2回読むとかあまりないんですね
なんか読みっぱなしが結構多いんですけどゆう子さん違うのかな?
私最近読み返すことがレビューをするからっていうのもあるんですけど
レッスンで一緒に読んでいて読み返すのもいいもんだなっていうふうに思って・・・
確かに確かに
家にある本は読み返すことがいいですねそんな感じです
じゃあゆう子さん今回20分ぐらいでまとめてみましたけどよかったと思います
ありがとうございます
じゃあゆう子さん来月もちょっと時間をいただいてBook Talk with Yuko第3弾やっていきたいと思います
じゃあゆう子さん最後にもう一度自分の宣伝をしてください
はいありがとうございますお時間いただきまして
Japanese Class for Book Loversということでこんなに本が好きなので本を読む方のお手伝いがしたいということで日本語勉強中で本が好きな人に日本語のレッスンをしています。本が好きで日本語勉強したい人ぜひご連絡ください
よろしくお願いしますインスタグラムでCheckしてみてください
あと私の方は毎月1回Japanese Togetherでブッククラブもやっていてそのお手伝いをゆう子先生にお願いしています
だいたい月末の日曜日ゆう子さんがゆう子さんの時間で1回
私の時間で1回ブッククラブをやってますのでそういうのも興味があればJapanese TogetherをCheckしてみてくださいはい
すいません宣伝で終わりたいと思います
じゃあゆう子さんまた来月まで
私はでもこの本まあ図書館に返さなきいけないから読み終えると思うんだけど
ゆう子さんその間に何冊も読んでるかもしれないね
またその時に読んでる本を来月も紹介してください
そうしましょう、はいありがとうございます
はいじゃあまた来月お会いしましょう