Season 3-13.口から先に生まれる

皆さんこんにちは、Learn Japanese with Noriko、ホストののりこです。今日はとても面白い体を使った表現、例えば頭、目、顔とかさ、口とか、そういう体の使った日本語の表現について話していきたいんですね。


私は8月と9月日本語のチャレンジ、今回のチャレンジの名前はLearn Real Japanese with Youtubeということで、6つの動画、これもうネイティブコンテンツね。日本人のために作られた動画を選んで、参加者さんの皆さんは、それを見て動画に出てくる表現を勉強しようっていうようなチャレンジをやったんです。


いろいろなタスクといろいろな動画があったんですけど、その中の動画の一つに「眉間にしわを寄せる」っていう表現が出てきたんですね。「眉間にしわを寄せる」。動画の中では、「眉間にしわを寄せちゃだめだよ。スマイル、スマイル、笑って!」みたいな表現が出てきたんです。会話が出てきたんです。


この「眉間にしわを寄せる」、皆さん鏡の前に立ってください。眉間にしわを寄せてみてください。眉と眉(*の間に)にしわを作るんです。人間ってストレスとか不快さ、不安な気持ち、緊張している時、眉間にしわができるんですね。つまりはそういう不快さ、嫌な感情が表情に出ているということなんです。なので「眉間にしわを寄せる」という表現があります。


このような体を使った表現を調べて、作文、例文を作ってくださいっていうタスクがチャレンジの中にあったんですね。チャレンジに参加してくれた参加者の中の面白い例文を紹介していきたいと思います。それでは今日も最後まで聞いてください。


それでは最初に紹介したい表現は「口から先に生まれる」。「口から先に生まれる」。おしゃべりな人ってことですね。おしゃべりな人、もう本当に話すぎる人をバカにして、言うような言い方なんです。面白いじゃない?口から・・・赤ちゃん、生まれるときに、その人が生まれたときに口から生まれたんです。(笑)そのぐらいおしゃべりが止まらない人いるんじゃない?みんなの周りにも。


これ、私の母ですね。私の母ね、スカイプで1週間1回、話すんだけど、止まらないね、話が。近所の人の噂話から自分のこととか、もうとにかくテレビの話とか日本のニュースのこととか私に話すチャンスをくれないぐらい止まらない、ノンストップ。私の母は口から先に生まれてきたんだろうなって思うんですよね。


このチャレンジに参加してくれたメンバーさんの作文は「彼女は口から先に生まれたんだね。たくさんの仕事をしなければならなかったら、別のワークスペースに行くほうがいいよ」。つまり、彼女、この人は本当におしゃべりなんです。だから何か集中して仕事をしたいときには、彼女のそばにいないほうがいい。別のワークスペースに行くほうがいいよっていう作文ね。いい作文と例文でした。


次は「歯が立たない」と「長い目で見る」。これは先生と生徒の会話なんです。聞いてくださいね。これ、あの、私のメンバーさん、参加者が作ってくれた作文です。


生徒:先生、今度のオーディション、要求されるテクニックが高すぎて私には歯が立たないんです。止めようと思っているんですが。

先生:結果なんて思わず全力でやり遂げればいいんじゃない。長い目で見れば絶対にいい経験になるよ。


もう一回言いますね。うまく読めなかった。


生徒:先生、今度のオーディション、要求されるテクニックが高すぎて私には歯が立たないんです。止めようと思っているんですが。

先生:結果なんて思わず全力でやり遂げればいいんじゃない。長い目で見れば絶対にいい経験になるよ。


これね、「歯が立たない」っていうのは相手とか何かのことが自分より上なんですね。力が自分より上。だから、その、自分のスキル、技量以上のことを求められていて私には無理、取り組めないっていうときに使うんです。なので、歯が立たない敵、強敵。歯が立たない難問、難しすぎる、できません、みたいな雰囲気ね。


そして「長い目で見る」というのは今だけを見るんじゃないよ。今だけの状況を見て判断せずに物事を時間をかけて見守りましょうみたいな。長期的な、将来を見て、気長に将来を見守りましょうみたいな。そういうのが長い目で見るという意味です。この二つの文もとてもよかったと思いますね。


次は「鼻にかける」。鼻にかける人。要注意です。自慢しすぎる人。得意がる人。自慢顔する人が鼻にかける人なんですね。このメンバーさんの例文は「私の人生のモットーは否定的で鼻にかける友達を決して持たないことです。鼻にかける人はめったに相手の話を聞かないのでそういう人と議論するのは時間の無駄になるからです。」、面白いですね。皆さんも鼻にかける人、自慢しすぎる人苦手でしょう。そういう人とは友達にならないほうがいい。


次は「目に入れても痛くない」。これは分かりやすいんじゃない?可愛くて可愛くてたまらないってことなんですよ。だから自分の子供とか自分の赤ちゃんとか孫を溺愛する。めっちゃ愛してるっていうときにこの表現を使うんですね。で、今回このチャレンジに参加してくれた一人の方は、最近赤ちゃんが生まれたばかりのお父さん、だからこのお父さんの作文は、「最近生まれた赤ちゃんは本当に可愛くて目に入れても痛くないくらいだよ。」、本当にSpot on、いい作文ができました。


このようにもっともっとあるんです。体を使った表現、山ほどあるんですね。皆さんもぜひ調べてみてください。そして調べたときにはね、自分で例文を作って、使ってみるというのがいい勉強方法だと思います。


それでは、今日は体を使った表現、たくさん出てきました。もう一回言いますよ。「眉間にしわを寄せる」。そして次に言ったのは「口から先に生まれる」。そして次は「歯が立たない」、「長い目で見る」。「鼻にかける」。「目に入れても痛くない」。そして皆さんは次、何を調べて勉強して文を作ってくれるのかな?


以上です。皆さん、眉間にしわを寄せちゃだめですよ。スマイルスマイル!今日も笑って過ごしましょう。笑う門には福来る。今日は以上です。

Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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