Season 3-12「順風満帆」と「水の低きに就くが如し」
はい、みなさん。Learn Japanese with Noriko ののりこです。シーズン3やっておりますね。シーズン3が始まって、約一ヶ月ちょっと経ちましたが、みなさんシーズン3も聞いてくださっていますか。やり方は変えていませんよね。私が決めたトピックで面白おかしく、とか、私の考えをシェアするポッドキャスト、日本語のポッドキャストです。ぜひシーズン3も引き続き、よろしくお願いしますね。
はい。今日のトピックは、大きく分けて二つあるんですね。言葉を紹介していきたいと思うんです。一つは、「順風満帆」。「順風満帆」。この四文字熟語の漢字、見てください。難しいね。「順風満帆」。そして、二つ目は、「水」を使った表現の中、ま、水を使った表現ね、たくさん日本にはあるんだけど、その中の一つ、「水の低きに就くが如し」。これ、私ちょっと読みづらい。もう一度、「水の低きに就くが如し」。はい。どういうことなんでしょうか。最後まで聞いてみてください。
それでは、このエピソード、始めます。
はい、みなさん。最初の四文字熟語、「順風満帆」の意味について話したいと思います。辞書によると、物事がすべて順調に問題なく前に進んでいくことのたとえです。でね、漢字を見てください。二番目の漢字に、「風」。四つ目の漢字に、「帆」という漢字があります。で、読み方は、「じゅんぷうまんぱん」。この「帆」はですね、四番目の漢字、ま、ここでは「ぱん」って読んでるんだけど、元々「ほ」ですね、船です、船。船には帆があります。この帆に風が、風が流れてきて、帆が風をいっぱい受けて、この風に乗ってスピードを出して前に前に船が進むんですね。この様子なんです。なので、順調に前に前に進んでいく様子が「順風満帆」。
でね、この言葉、私のプレミアムメンバーシップのJapanese Togetherの中のメンバーさんが紹介してくれたんです。この方はね、もう10年ぐらい日本語を勉強していて、そして教科書は使ってなくて、小説を読んで日本語を勉強しているんですね。で、今読んでいる小説の中で「順風満帆」という四文字熟語を初めて見て、そしてね、読み方だけを調べるんじゃなくて、インターネットでちゃんと使い方を調べたんですね、この生徒さん。はい。これがこの生徒さんの素晴らしいとこです。知らない言葉、意味を調べて、自分でインターネットで調べてみて、そして例文まで書き出して、次もすごい、インプットだけじゃなくて、アウトプットとして作文を書いて、このコミュニティの中でその日本語の作文をシェアするという流れ。インプットして調べて、アウトプットまでする。これが、もう完璧じゃないですか。この生徒さんが素晴らしい作文を書いてくれて、「順風満帆」の使い方まで調べてくれたんです。
で、例文を紹介したいと思います。インターネットで見つけた例文。
1.ここまで順風満帆の人生を送ってきたと思う。
2.カフェをオープンして半年経ちますが、おかげさまで経営は順風満帆です。
3.彼は順風満帆の子供時代を過ごしてきたが、高校卒業とともにその人生は一変した。
やあ、面白いですね。ね。あの、私これを見た時に感じたんです。皆さんも全く同じことを感じると思うんだけど、人生って順風満帆の時ばっかりじゃないですよね。つまり、人生は山あり谷ありなんですね。私ね、実は最近、7月、特に7月だったんですけど、ま、2023年の7月、先月だったんですけど、本当に谷の状態だったんです。ま、いろんなことが起きていて、その変化に対応できなかったんですね。同時にいろんなことが起きて、パニックになっちゃったんです。で、そのパニックに対応できない自分が嫌になって、落ち込んじゃって、私ってこんなにこのストレスに対応できない人間だったんだと思って、嫌になったんですね。ちょっと鬱みたいな感じになっちゃったんですよ。で、ま、ちょうどいいタイミングだったから、本当に正直に言うと、そういうこともあったから、シーズン2ちょっと…そこで休憩したんです、三週間ぐらい。シーズン2、シーズン2とジーズン3の間、約三週間お休みしました。仕事は続けていたんだけど、ポッドキャストを話す元気があまりなかったんですよね。うん。あの、本当に人生山あり谷ありの谷の状態だったと思います。
別に、めちゃくちゃね、大きな問題でもなかったんですよ、今思えば。でも、なんか、対応できなかったんです、自分が。うん。なんか、悩んだりね、不安、ま、不安っていうほうが大きいかな。
はい。ただね、ま、毎日過ごしていく中で、今結構前向きの気持ち、戻ってきました。だから、人生ね、順風満帆じゃないんですよ、いろんなことが起きるんです。不安になることもある。でも、明けない夜はないんだなと思いました。毎日、毎日同じことの繰り返しでいいんですよ。朝起きて、あ、今日もなんかちょっと調子悪いな、そういうことあります。でもね、それ繰り返していく中で、前へ前へと少しつづ進み続けることが大切なんだと思うんです。だから、私ね、本当になんか気分がすぐれない7月だったんだけど、ま、なんとなく乗り越えてきました。最近また調子はいいです。調子がいいから、こうやって元気よく録音しようという気持ちにもなりました。うん。
なので、みなさん、人生色々あるけれども、明けない夜はないんだよっていうことですね。で、逆に、順風満帆だと感じるみなさんはですね、その時本当に大切にしてください。ね。あの、そういうことだと思います。毎日毎日を大切で、苦しんでいる時もいつか乗り越えられる。調子がいい時も、その時を楽しんでということだと思うんです。
はい。この素晴らしい作文ね、書いてくれた生徒さんに感謝したいと思います。
そして、もう一つのことわざは、読みますね。「水の低きに就くが如し」。「水の低きに就くが如し」。これはですね、説明すると、水、水の性質です。水は、高いところから低い方に流れますよね。これ、自然の成り行きです。この自然のことを、法則を、誰も変えられない。ね。水は低い方に流れます。水が低い方に流れるように、自然の成り行きは止めようとしても止められないことのたとえ。また、ごく自然にそうなることのたとえ。これが「水の低きに就くが如し」。はい。
これね、さっきの話と繋がるんです。私、本当に7月の時、もがいていました。え、なんかどうしたらいいんだろう、私どうしたらいんだろう、なんか色々こう悩んでいたけど、自然に、自然になんか解決していった。水が川に流れて、川が海に流れるように、なんか自然に落ち着いたんです。はい。だから、こう、なんか最初は、水の中で、溺れているような感じがしたけど、でもなんか、自然に流れに、こう、身を任せて、ま、なんとか、前に進んでいっている感じが今の私、しています。あ、やっぱり人生そういうことなんだなって思ったんですね。はい。これ繋がっているんです、さっきの話と。で、ま、ただね、この「水」、「水」という表現、あのごめんなさい、「水」を使った表現、日本にはたくさんあるんですね。
これも、私のコミュニティの話に繋がるんです。ある生徒さんがイタリアに住んでいます。イタリア人の方。イタリアにもですね、日本と同じように水を使った表現がたくさんあるんだって。それを記事、イタリアで「水」を使った表現を紹介してくれたんです。そういう記事を書いてくれたんですね。あ、すごい面白いなって思ったんです。で、私も日本語で「水」を使った表現何か一つ紹介できたらいいなっと思って、色々ネットで調べていた時に、この「水の低きに就くが如し」という表現を見つけて、「あ、今の私にピッタリだ」と思ったので、紹介してみようと思います。
はい。でね、最後にみなさん、もう一つ、「川の流れのように」っていうね、名曲が日本にはあるんです。美空ひばり。美空ひばりの「川の流れのように」。これ、ぜひYouTubeで調べてみてください。そして、歌詞をネットで調べてみてください。そういうことなんです。時代は、時は川の流れのように流れていくんです。だからその流れに身を任せて、穏やかに流れていきたい。そういうことなんですね、人生は。ま、時には穏やかじゃないかもしれません。大雨が降った後はですね、台風が来た後はですね、川の流れも早いですよ。だから、こう自分の流れも、穏やかじゃなくて、スピードで、ものすごいスピードで流れていく時もあるけど、それもある、そういう時もある。でも、時には流れる、穏やかにこう静かにながれていくこともある。これと同じなんですよね、人生は。という話で、まとめたいと思います。
はい、なので、今日は二つの面白い表現を紹介してみました。それではまたね。