Season 3-88 Noriko's Philosophy Playground 2 禁断の快楽へようこそ

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皆さん、こんにちは。日本語のポッドキャスト、今日はNoriko's Philosophy Playground、パート2、Norikoの哲学の部屋へようこそ。人間は考える生き物です。今日も脳の小さい私が、しっかり考えて話していこう。皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


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第2弾ということは、私の夫がリバプールにあるパブで行われるPhilosophy Playground、哲学のクラブに行ってきたんですね。またネタを仕入れてきました。今日のトピックは快楽、禁断の快楽です。皆さん、快楽について真面目に話したことがありますか。はい、快楽っていうのは喜びとか楽しみ、興奮みたいな感じなんだけど、禁断の快楽、肉体的に感情的に、いろんなところでいろんな経験を通して、この快楽を得ることができると思います。


01:03 

人によっては、私みたいに美味しい食べ物を食べて、ああ、幸せ、それが快楽に繋がる人もいる。人によっては、運動して、激しい運動の後に、うわー気持ちがいい、快楽を感じる人もいれば、世の中には中毒者もいますね。ドラッグ、麻薬、これももしかしたら快楽と関係があるのかもしれません。


01:32 

いろいろなところで、この快楽、快楽を求めるのは良いことですか。悪いことですか。その快楽だけを感じて生きていきたいと思うのは良いことですか。悪いことですかっていうトピックなんですね。めっちゃ面白いね。それでは皆さんに、最初の質問です。


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皆さんにまた大きなチャンスが訪れました。はい、このチャンスがまた面白いんですけど。想像してください。メタバースのような、セカンドライフのようなコンセプトです。画期的な機械ができたんです。この機械の中に入れば、人間のあらゆる快楽を簡単にプログラミングして経験できます。


02:21 

体験できます。そして副作用がないんです。自分がこれ、ああ、感じたい、やりたい、入って感じて体験して、何度も繰り返し快楽を得られる、そんな画期的なマシーンができたんです。さっきも言ったように副作用がないんです。はい。そのマシーンに入るチャンスがあれば、皆さんは喜んで入りますか、入りませんかという質問から始めましょう。


02:52 

旦那さんは、その、この哲学クラブ、リバプールである哲学クラブは木曜日の晩です。晩、遅く帰ってくるから、やっぱり次の日の朝、2人で朝ごはんを食べながら、旦那さんは全く同じ質問を私にしたんです。


03:10 

私はね、朝早いし、まだよく考えられなくって、ああ、面白そう、やってみたいと言いました。私だったら入る。旦那さんはびっくりしたんです。ええ!どうして?だって副作用ないんでしょう。自分が何か、うわーっていう興奮、快楽、簡単に感じられるんだったらいいじゃん。旦那さんちょっと怒りましたね。


03:35 

どんな快楽が欲しいんだって言われて、私は答えに困ったんですけど、はい、詳しくは話しません。でも、旦那さんは私に言ったんです。こういうマシーンは副作用がないと言ってもね、やっぱり興奮して快楽がもっと欲しい欲しいと思っちゃう。それはやっぱり副作用じゃないかって言ったんですね。うん。だから、ずっとそこに入りっぱなしになる可能性がある。そうすると、人間はどんなにそれが面白いことであっても、ね、危険だと言ったんです。


04:09 

確かにね、メタバースとかセカンドライフのような考え方、このようなマシーンの考え方は、なんですか、現実世界と本当によく似た世界をその中で感じられるわけでしょ、でもいいことだけですよ、多分いいことだけで。そのいいことだけを感じるのは、生きているということなのかどうか。


04:31 

そんな深い話になったわけですね、朝から。はい。旦那さんは私にこう言ったんですよ。この機械にNorikoが入って出られなくなったときにね、俺は悲しい。俺のことを捨てた、家族や、俺のこと、日本にいる家族のこと、Norikoが一生懸命日本語を教えている生徒さんのことを捨てて、そこに入るということなんだな、みたいな。ああ、そうですか。そういう考え方をされては困るなと思ったんですけど、確かにそういうことかもしれない。


05:03 

皆さんもぜひ同じ質問を家族とディスカッションしてもらいたい。そして家族が入ると言ったときに、どんな気持ちがするのか。ちなみにね、旦那さんうちの夫は入らないと言ったんです。うわー、面白いですね。ただ、ただね、夫はこういう意見を私にシェアしてくれました。普通の私達は別に入らなくてもいい。ていうか入ると逆に危険だけれども、今、現実社会で何かしら中毒の問題がある人、例えば、麻薬、そんな人はなかなか治せない。


05:40 

そういう人は思い切って、そこに入ってもらうのはいいかもしれないと言ったんです。ええ!?面白い意見ですね。例えば、サイコパス、これは悪い例だけどね、その殺人を繰り返すような人、それは刑務所に入るよりは、その世界、その機械に入ってもらった方がいいんじゃないか。その機械の中で生き続けて、現実世界、現実の世界に戻ってきてくれない方が社会的には幸せなんじゃない。そんなことを旦那さんは言い出して、ええ!?そんな発想もある?すごい怖いと思ったんですけど、皆さんはどう思うでしょうか?


06:23 

こんな機械があれば、どのように活用すべきなんでしょうか?個人的に使うべきなのか、社会的にそういうことに使うべきなのか、うん。私にはわかりません。怖い。ちょっと怖い世界かな。興味があるけど、怖いです。で、私の問題はね、これなんです。なかなか今あるものに満足できないというのが私の問題です。私は常に何かもっとできるんじゃないか。もっともっと。お金ももっとほしい。新しいもの、もっとほしい。旅行ももっとしたい。


07:01 

この間旅行、行ってきたばっかりなのに、もう我慢ができない、もうまた新しいとこに行きたい、常に常にもっともっと欲しいんです。これは私の問題であり、今の現代社会の人々の問題かな。この Philosophy Playgroundの最後の締め切り、締め切りじゃない、最後の締めはですね、有名な古代ギリシャ哲学者の言葉を使って、締めくくったそうなんですね。


07:28 

これは私、よく覚えてないので、メモを読みながら読みます。古代ギリシャ哲学者、エピクロスの言葉で終わったそうです。このエピクロスが言った言葉は、「少しで満足しないものは何を得ても、決して満足できない」と言ったそうです。なるほど。私だ。ああ、つまり、「必要以上のものを求める人は、ね、私、どれだけ多くのものを手に入れたとしても、やっぱり満足できない。」


08:00 

だから、今あるものにフォーカスして。今あるものに満足するように、マインドセットを持っていく方が、いいんじゃないっていうことかなあ?深いですね。これは私なかなかできません。皆さんどうでしょうか。ということで、今日は快楽と満足というトピックでとっても面白かったと思います。はい。Norikoの哲学の部屋。Noriko's Philosophy Playground、以上です、またね。



Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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