Season 3-122 情報疲れと選択疲れ:Information & Decision Fatigue: Tips for Thriving in Modern Society

はい、皆さんこんにちは。「Japanese with Noriko」のNorikoです。今日も楽しく日本語でおしゃべりをしていきますので、最後まで聞いてみてください。

ポッドキャストとウェブサイトについて

私のウェブサイト「Japanese with Noriko」では、このポッドキャストの全てのエピソードのスクリプトを無料公開しています。シーズン1からこのシーズン3まで全て無料で読めますので、皆さんの勉強にぜひ使ってみてください。

そして、そのサイトからニュースレターのサインアップもできます。大体毎週1回ポッドキャストの内容について案内したり、私の有料日本語チャレンジとか特別なワークショップ、コーチングのセッションの案内をしていますね。

現在はプライベートセッションの生徒さんは受け付けていないんですが、9月から「Neurolanguage Coaching」のグループセッションをやってみようかなと思って、今、いろいろ準備をしているところです。このエピソードを皆さんが聞いている時にはすでに募集が終わっているかもしれませんが、こういった案内は最初にニュースレターやPatreon、Japanese Together」の皆さんにお知らせするようにしていますので、ぜひぜひサインアップしてみてください。

今日のテーマ:情報疲れと選択疲れ

それではね、今日は面白いトピックですね。キーワードは情報疲れ選択疲れです。これは、私のコミュニティ「Japanese Together」で繋がっているメンバーさんのアイデアで、「あ、これは面白いからエピソードにしてみよう」と思ったトピックになります。

私たちは毎日もちろん忙しいです。そして、スマホ、インターネット、AI、色々調べられて情報がたくさんあって、その情報が溢れているから疲れてしまう。また、何かをしようと思った時に選ばなければいけないけれど、選択肢、オプションがたくさんある。だから、選択するのに疲れちゃうってことありませんか?今日はそういうトピックで話していきたいと思います。

じゃ、皆さん、まずは質問です。情報疲れ、選択疲れを感じている?

具体的な例:情報疲れと選択疲れ

具体的にイメージしてみましょう。私に最近あったことです。私は最近、中華鍋を買おうと思いました。ちょっといい中華鍋。で、色々調べ始めたら、関連する記事はたくさん出てくるし、おすすめの広告はたくさん出てくるし、そしてSNSの投稿も次々おすすめが上がってきます。

Amazonで買おうと思ったけれど、Amazonにもたくさん商品があって、そしてついつい皆さんのレビューも読んでしまったら、あっちもこっちもどれがいいかもう結局分からない。簡単に決められずに結局クリックして買うまでに2週間かかってしまったんです。だから、早く決めようと思ったけれど時間が経ってしまって、ただただいろんな情報を消費しているだけになっちゃった。これ、よく「あるある」じゃないですか?何か1つの商品を選ぶ時も、このブランド、このショップと色々比較してしまって結局決められません。

旅行に行く時もそうかもしれませんね。旅行は高いお金を払って旅行するわけだから、行きたいところ全て行きたい、見たいものをちゃんと見たい、計画をたくさんする人がいますね。昔の私もそうでした。初日から終わりまでびっしり計画を立てちゃうんだけど、調べようと思ったらどんどん調べられるんですね。キリがないです。最近はSNSで皆さんね、旅行先のいい写真をシェアするから、「あ、これいい写真が撮れるね。ここに行きたい」、どんどんどんどん見て結局、時間はその情報に消費しちゃって疲れちゃう。これも「あるある」ですね。

NetflixとYouTube。何か面白いもの見ようかなと思ってNetflixを開いて探し始めたけど、もうたくさんコンテンツがあるんです。どれを選べばいいか分からない。結局何も見ないで終わったとか、選ぶのに時間がかかっちゃって「ああ、疲れた。もうやめよう」となる。これが情報疲れ、選択疲れの例ですよね。

情報過多の時代における脳の疲弊

今の私たちにとっては、これはもう避けて通れないテーマだと思います。あるインターネットの情報によると、私たち2025年の私たちが1日で得る情報量は、江戸時代の人が1年間で得る情報量に匹敵すると言われています。これは科学的根拠がないデータだと思いますね。勝手に誰かが言っている言葉だと思うんだけど、想像できますね。

多分、江戸時代の人の1年以上の情報が1日で入ってくると思います。これはインターネットやスマホ、AIのおかげなんですが、簡単に情報が得られる分、私たちはその情報を集めて読んで処理して、選択する・選ぶまでにものすごく時間がかかってプレッシャーになっているわけです。

私たちの脳のスペースは限られていますよね。だから膨大な情報に常に触れていたら、この脳はパンパンになっちゃう。処理しきれなくなってどんどん疲れる。脳が疲れる、これが情報疲れってことですね。

日常生活での例:服選びと食事の準備

よくあるもう1つの例は服です。私は、日本で生まれ育って、私が通っていた小学校、中学校、高校には制服がありました。だから、朝起きて通学する時に「今日は何を着ようか」と悩むことはなかった。制服を着ればよかったからね。それは私にとってとても楽だったと思います。制服の、まあ利点、いい点の1つですね。もし私服で行くなら、ちょっと考えなきゃいけないね。「あ、今日はこれを着よっかな。明日は何を着よっかな」これは結構面倒くさいと思いませんか?

若い時、私は独身の時はファッションに興味があって、私の給料のほとんどのお金をファッションに使っちゃった、そんなバカなことをよくしていました。でもその時は、服に囲まれていて、たくさんワードローブに服があって、「今日は何着ようか」悩まなければいけない、面倒くさかったんですよね。今は私かなり断捨離して片付けて、結構服は少ないですね。いつもいつも同じ服を着ることが多いです。お気に入りの服を長く着るような、生活パターンに変わってきました。これは結構楽なんです。朝何を着ようか、あまり私は今は、この52歳の私は悩むことがないんです。

食べ物で悩むってこともありますね。「あ、今日晩御飯何作ろっかな」私ね、これは面倒くさいことです。なので私は、1週間に1度しか大きな買い物をしないので、スーパーに買い出しに行くのは週末1回なのでリストを作って、その次の週何を作るか大体イメージをして買い物に行きます。なので、その時点で次作るものが大体分かっているので、「あ、今日晩御飯のメニュー何にしよっかな」と悩むことはない。できるだけ減らしたいということですね。

日本語学習における選択疲れ

もう1つの皆さんの例だと、日本語の勉強の教材(マテリアル)。教科書だけでも、JLPTの対策本だけでもたくさんあります。Amazon Japanで色々な出版社から色々な教科書が売られていますね。YouTubeには日本語が勉強できるチャンネルが山ほどあります。宇宙ほどあります。

そして私がやっている日本語のPodcastも、日本語の先生がやっているPodcastから、日本語の先生じゃない日本人の人がやっているPodcastもたくさんあって、もう教材・マテリアル、どれを選んだらいいのか、それさえも嫌になる時がありませんか?自分のお気に入りを1つ見つければいいんだけれども、その見つける旅、見つけるまでに、ものすごい時間と労力を必要とするんですね。脳が疲れちゃう。選択疲れ。嫌ですね。

現代社会と意思決定の多さ

私たちはこの忙しい時代に1日に約3万以上、3万以上の小さい決断(決めること)をしていると言われていますね。「あ、これやって、あれやって、これして、あれして、次はこれ」と、いつもいつも決めている。自然に脳が決めているんです。これは人間として当然のことだから仕方がない。でもその回数が増えればもちろん脳はパン、たくさんになっちゃうんですよね。

ストレス軽減のための工夫

私が最近やっていることは、スマホを持たないことです。これもいつもじゃないです。1週間に1回だけ。私はカフェが好きで、リバプールのカフェによく行くんですね。授業とかセッションの予約がなくて2時間以上間が空いている日、「あ、今日ちょっとこの時間にカフェに行こう」と。

その時に私が最近やっていることは、スマホをあえて持っていかないんです。これはかなり勇気がいりました最初。だってスマホがあればポッドキャスト聞けるし、何か勉強できるし、YouTubeだって見れるしね。でもそれって私がいつもやっていることと同じだから、「あえて1時間ちょっとぐらい見なくてもいいんじゃない」と思って始めたんですね。

スマホを持っていく代わりに、私はここにあります、この今年のほぼ日手帳とこのペン、あとはその週に読んでいる本をカバンに入れて持っていって、コーヒーを飲みながら手帳に色々書いて、または本を読んで、また手帳に書いて、みたいなことをやって、ちょっとデジタルデトックス、短いけどね。

でもそれは本当にいい時間になっていると気づきました。なぜなら私の場合、その情報がたくさんある、そのどこから情報が来るかって言ったら大体スマホですね。ここにスマホがありますが、いつもいつも手に持ってね、仕事のメールもチェックして、先生のアカウントのInstagramもチェックして、もう色々いつもやっていて、ここから一番私は情報が溢れて頭に入って「ああ」となってしまう。ストレスになってしまう。

なので、あえてスマホを見ない、持っていかない時間を作っています。まあ、でもこれは週に1回のちょっとしたカフェ時間だけね。はい。なので皆さんこんな工夫をしてみたらどうですか?あとは私は読書が好きだから、本を読む時間はスマホを絶対見ません。

完璧主義を手放す

1つ皆さん私が言えるアドバイスは、「完璧にこれが一番いい」という情報を別に選ばなくてもいいんじゃないか。そういう気持ちを持てばいいんじゃないですか?これを選ばなきゃいけないと思えば思うほど、逆に時間がかかって手につかなくなるというか、決められなくなると思います。

私はそういう面では意外と決断力が強いです。決断力がある人です。これは多分いろんなことに共通する私の性格なんだけど、私は完璧主義じゃないんですね。なので、まあ失敗してもいいか、これでいいや、と結構早く決められます。

あの、その代わり商品で失敗したくなくって、高い買い物の時にはかなり調べるリサーチをするんだけれども、それでもね、結構早く決められるタイプだと思います。大体、大体のことはね。

なので良い意味で早く決められたり、または大雑把な考え方、私みたいに「まあいいか、ま、いい、大丈夫大丈夫」みたいな感じで大雑把に考えられる人の方が、この何ですか、決断疲れ、選択疲れ、情報疲れ、これが少ないんじゃないかなと思いますね。

ストレスを減らすための具体的なアドバイス

では皆さん、もう一度まとめると、まあ皆さん色々情報を集めて全てのことを完璧に細かく決めたいと思うかもしれないけれども、その将来を左右するような大きな決断であれば、じっくり考えて大丈夫ですよね。

でも私がさっき言った、中華鍋を買うという例なんかは、結構簡単に早く決めちゃっても良かったんですよね。深く考えて悩む必要もないトピックだと思う。だからこれは本当に時間をかけてじっくり悩むべきなのかと問いかけながら、「ああ、まあいっかこれでいいよ」と大雑把に決めてしまうことも必要かもしれません。

そうすれば皆さんのエネルギーを温存できて、本当に集中すべきこと、じっくり考えることができるようになる。本当にしなければいけないことに力を残しておくことができるんじゃないでしょうか。

この大雑把に考えるためには、やっぱり1つはルーティーンを決めておくことがいいと思いますね。服選びも、なるべく短くして前の日に決めておくとか、食事もパターン化するとか、勉強時間もパターン化してスケジュールを作っておくと、その都度その都度決めなくてもいいですよね。

そして選択肢を減らすために、スマホのアプリの通知・お知らせをオフにするとか、SNSを見る時間を決めておいて、それ以外もう見ないとか、買い物に行く時にリストを作っておくとか、そういうことをすることで、自分にワーッと押し寄せてくる情報をカットしてうまく選択できるかもしれません。

あとはあえて何もしない、何も決めないという時間を作ってみるのも面白いですね。脳をリセットするためにね、いつもいつも私たちはこう考えて決めているけれども、この時間もう何にもしない。デジタルデバイスも見ない。ボーッとする。リセットできるかもしれません。そういう時には美味しいお茶を飲んだり、コーヒーを飲んだり、窓の外を眺めたり、散歩したり、目的を決めずにボーッとすることで脳はリセットされるかな。

皆さんへの質問

皆さんはこの選択疲れ、情報疲れ、決定疲れ、どう思いますか?皆さんの意見を聞かせてくださいね。皆さんの具体的なエピソードがあればぜひ私に教えてください。そして日常の生活の中でいい意味で大雑把に考える。大雑把に考えることを実践していますか?皆さんがこの情報過多(情報がたくさんあるという意味ね)の時代でストレスを減らすためにやっている工夫や対処法を教えてください。あと私が今言ったような、あえて選ばない、あえて何もしないという考え方はどう思いますか?

以上を皆さんに投げかけて終わっておきたいと思います。じゃ、今日はここまでです。またね。


Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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