Season 3-123 Noriko's Philosophy Playground 5 - Lessons from The Alchemist: Dreams, Change, and Inner Treasure

はじめに:ポッドキャストと父へのメッセージ

みなさん、こんにちは。日本語のポッドキャスト、Japanese with Norikoです。はい、今日は動画付きでやっていきたいと思いますね。7月の下旬です。はい、早いですね。なんか7月下旬、もうすぐ8月というところで録音してるんですけれども、今月はね、私の日本に住んでいる父の誕生日がありました。はい、父もこのポッドキャストを時々聞いてるみたいなので、もう誕生日は終わっちゃったんですけど、ここでオフィシャルにお誕生日おめでとうお父さんと言っておきたいと思います。はい、元気でいてください。

お知らせ:Japanese Togetherの読書チャレンジとニュースレター

みなさん、まず今日は最初にお知らせがあります。一つは、この秋の予定なんですが、私のコミュニティ、Japanese Togetherでは、毎年秋に読書チャレンジをやっています。大体9月の終わりから10月、約5週間。これはね、Japanese Togetherのメンバーなら誰でも参加できるんですが、日本語で日本語の本を読みましょう。どんな本でもいいです。フィクション、ノンフィクション、紙の本、紙じゃない本、何でもいいんですけど、とにかく日本語の本を自分で決めた本を読みます。そして毎週コミュニティ活動があったり、ミニタスクがあったりして、読む習慣をつけましょう。そして、みんなで励まし合って、5週間、本を読み続けましょうというチャレンジです。本を読み終えるというのは目標ではありませんが、自分が決めた目標で、ペースで読み続けるというチャレンジ。興味がある人はね、Japanese Togetherにサインアップしてみてください。秋の恒例イベントで、今回で4回目になるかな。私のJapanese Togetherはもう長くやっています。

もう一つ、皆さん私のサイト、Japanese with Norikoではニュースレターにサインアップできます。ニュースレターはだいたい週に1回、私のポッドキャストについてのお知らせとか、プライベートセッションのお知らせをしていたりしますね。今、私が考えているのは、この秋かな、Neurolanguage Coachingグループコーチングセッションを企画している、準備しているところですね。興味がある人はニュースレターでお知らせすると思うので、サインアップをしてみてください。

ノリコの哲学の部屋:「アルケミスト」から学ぶ5つの問いかけ

はい、じゃあ今日は、ノリコの哲学の部屋、Noriko's Philosophy Playgroundになりますね。今日は本を取り上げます。私が今年読んだ小説、アルケミストについてお話ししていきたいと思いますね。そこから学ぶ5つの問いかけ。変化知識直感、そして今の幸せ、というテーマで深くお話ししていきたいと思います。

この小説、アルケミストは、ブラジルの作家、パウロ・コエリョの名作で世界的なベストセラーですね。日本語訳された本ももちろんあります。私は今まで2回読みました。1回目はずいぶん昔、北アイルランドに住んでいる時に図書館で英語の本を借りて読みました。今年2回目、今回も図書館で本を借りて読んだんですが、2回目でもね、とっても深くて考えさせられたので、今回のエピソードを作ろうと思ったんです。

簡単にあらすじを説明すると、主人公はアンダルシア、スペインの南のアンダルシアに住んでいる羊飼いの少年サンチャゴです。彼がある日、エジプトのピラミッドの近くに宝物が埋まっているという不思議な夢を見るんですね。その夢を繰り返し見るようになるんです。その夢をきっかけに羊飼いの仕事を辞めて、その宝探しの旅に出るというのが大まかなあらすじ。でももちろんその中で、旅の途中でいろんなことがあるんです。失敗もたくさんある。いろんな人にも会う。いい人にも悪い人にも出会うというお話になります。

このアルケミストから、私が心に残った5つのテーマを取り上げて、皆さんに質問しながら考えていきたいと思います。最後まで聞いてみてください。

問いかけ1:あなたの夢は何ですか?

1つ目、いきなり深い質問です。あなたの夢は何ですか? 深いですね。これは皆さんの環境や年齢によっても答えが変わってくると思います。サンチャゴはさっきも言ったように、同じ夢を何度も見るところからこの物語が始まっていくんですね。夢の中で宝物はエジプトのピラミッドのところにあるよって言われて、その夢が気になって気になって仕方がなくなります。でも自分にはいい仕事がある、好きな仕事がある。その仕事を辞めてまでこの夢を追いかけるのに意味があるかどうか最初ちょっと悩むんです。

そこでジプシーの占い師にアドバイスをもらったり、不思議な老人と出会ったりして、最後はこの宝物を探しに行こうと決めて旅に出かけるわけなんですが、この小説の中でその夢のことをPersonal Legend パーソナルレジェント、個人的な伝説、または運命と言ってもいいのかもしれないんだけど、パーソナルレジェントを探す旅に出ます。簡単に言うと本当にやりたいことを探すたびに出かけるわけですね。

もう一度皆さんこの問いかけに戻ってみましょう。皆さんにとっての本当のやりたいこと、パーソナルレジェントって何でしょうか。それに向かって一歩をもう踏み出したのか。もう本当にやりたいことを見つけられたのか。またはやりたいことがまだわからずに見つける旅をしている途中なのか。

私たちは日々の生活に追われています。もちろんそうです。生きていくためには仕事をしなきゃいけない。子どもがいれば子育てに追われている。いろんなことがあります。いろんな悩みがあって皆さんそれぞれ違います。そんな中で夢を追いかける、夢を求めるのはいいことですか。それともわがままなことなんでしょうか。これは皆さんいろんな考えがあると思います。

私は今、正直、夢がないんですね。それはちょっと寂しいかな。この仕事は好きですけど、できるだけ長く続けようと思っているけど、それとは別に今ののりこは夢がないですね。できれば健康的に楽しく生き続けたいけど、それは夢と違う気がするね。なので、この問いかけ、あなたの夢は何ですか。私はちょっと深く考えてみる必要がありそうです。

問いかけ2:変わることは怖い?でも変化は良いこと、悪いこと?

2つ目、変わることは怖い。でも変化は良いこと、悪いこと。これもとても好きなテーマなんですけど、サンチャゴは結局羊飼いの仕事を辞めて、アンダルシアから船に乗ってアフリカのモロッコにたどり着きます。最初に着いたところで残念ながら泥棒にあっちゃって、旅行資金、お金全て取られちゃうんですね。そこでちょっと出会ったのは伝統的な商売のやり方を続けている、クリスタルを売っている商人です。彼はクリスタルを売っている店があるオーナーさんなんですね。

助けてもらったし、サンチャゴは旅を続けるお金が必要だから、このクリスタル商人のお店を手伝ってちょっとお金を稼ぐようになるんです。この商人は本当はメッカに旅行に行きたい、巡礼の旅に行きたいという夢があるけど、その夢を叶えてしまったら生きる意味がなくなると思っている変化が怖い人なんです。あと自分のクリスタルを売るビジネスも、いつもいつも同じやり方をやって変えない。柔軟性がない人なんですね。

でもサンチャゴは、いろんな商売のアイディアを、このクリスタル商人にシェアするんです。例えば、お客さんにおいしいお茶を出したらどうですか。テーブルを入れて椅子をセッティングして、そこでお茶を出して会話をして、するとお客様との関係が良くなってまた来てくれる。またクリスタルを買ってくれるんじゃないっていう新しいアイディアを出すんだけど、最初はクリスタル商人それも受け入れられない。嫌なんですね。

でも少しずつサンチャゴの新しいアイディアに触れて、クリスタル商人も変わっていきます。新しいアイディアを取り入れて、変化を受け入れて、商売もどんどんうまくいって、もっとお金ができて、このクリスタル商人は気づくんですね。ああ、これだ。僕には柔軟性が足りなかった。変化が必要だった。

もう一度、皆さんに問いかけます。変わりたいと思っているのに動けていないことはありませんか。変化は敵なのか味方なのか。深いですね。私は年を取れば取るほど柔軟性に欠けていってる自分に気づく、嫌になるんだけど、できるだけ柔軟性を持って、好奇心を持って学び続けたいと思っています。学び続けたい気持ちがあるから、私は去年Neurolanguage Coachingの資格も取ったし、いろんなニューロサイエンスのことの動画を見て勉強したり、本を読んだり、言語、スペイン語、韓国語、英語を学び続けたいと思っています。変化は必要だと思います。そして好奇心がなくなったら、成長はなくなると思っています。

問いかけ3:知識だけでは世界は分からない?分かる?

3つ目。知識だけでは世界は分からない?分かる? これも面白い。サンチャゴはこのクリスタル商人の店で働いて、またお金ができて、そしてクリスタル商人に別れを告げて旅を続けます。次の大きな旅は砂漠なんですね。アフリカには砂漠があって、このモロッコのところからピラミッドまで砂漠を越えなければいけません。そこで大きなラクダに乗って旅行するグループに入って、そしてそのグループで安全に旅を続けていくわけですね。

その途中で知り合ったイギリス人の男性。この男性はアルケミストに出会って、その知識を学びたいと思っているんです。でも本ばっかり読んでいるんです。しかもこの砂漠の旅行に行くのに本をたくさん持って旅行していて、いつもいつもいつも本しか読んでいない。他の人と関わらない。他の人と会話をしない。実際に砂漠の自然のすごさを経験しない。本ばっかり読んでいる人なんですね。

つまり知識はたくさんある。頭がいい人なんだけど、現実の世界を見ようとしない人が出てくるんです。サンチャゴはこのイギリス人の男性に本を借りて本を読むんですよ。だからこの本、面白いなと本からたくさん学ぶんだけど、サンチャゴは本を読むだけに止まらなくて、学んだことを行動に移し、経験し、そしてこのラクダの旅行のグループの人といろいろ会話をして、この旅のガイドの人といろいろ話をしながら、経験として吸収していく。全く違うタイプですね。このサンチャゴとイギリス人の男性、全然違うんです。

本を読むこと、今の現代だと学ぶこと、インプット、とても大切です。それをどう生きることにつなげるか、このサンチャゴは行動して人とつながってそれを取り入れていく。皆さんに質問です。

学んだこと、インプットしたことをどう実践してつなげていますか? 最近どんなことを行動、アクションとして学びましたか? 知識だけで世界を100%わかることはできますか? という問いかけです。私はたくさんインプットすることを大切にしていますが、こうやってポッドキャストで学んだこと、話すことで皆さんにシェアしたいと思っています。そしてできるだけ実践したいです。知識だけがたくさんあって、行動できない人にはなりたくないかな。

問いかけ4:直感や偶然を信じていますか?

4つ目、直感や偶然を信じていますか? サンチャゴは旅の中で出会った前兆、これもキーワード、前兆をとても大切にするんですね。この全長は小説の中ではOmensオーメンと言われています。他の言葉で言えば、直感、気づき、偶然、出会い、それに気づくかどうか。偶然のように見える出来事、それはサイン、そのサインに気づくかどうか。実際にこの小説の中にはそういうことがたくさんあって、サンチャゴは上手にそのサインに気づいて、あ、これ今、進むべき道はこっちじゃない、こっちです、みたいな。AじゃないBです、みたいなことを感じられていく人なんですね、サンチャゴは。

ここでもテーマは、頭で考えることばかりに頼る、頭にある知識ばかりに頼るんじゃなくて、心、感じることにもっと耳を傾けてもいいのかもしれないというテーマだと思います。皆さんは直感、偶然、気づき、ポジティブなフィーリング、それを感じて、それを選んで、その道に進んだという経験がありますか。予感という言葉を使う人もいるね。良い予感がする、悪い予感がする、良い感じがする、悪い感じがする、そういう直感を信じて物事を決めて進んだことがありますか。結果はどうでしたか。サンチャゴは、すべてこの直感を信じて行動したことが結構うまくいく人なんですね。それは面白いなと思いました。

問いかけ5:本当に大切なものは今ここにある

じゃあ最後5つ目、本当に大切なものは今ここにある。うーん、これも深いんですけど。サンチャゴはいろんなことがあるけど、最終的に砂漠も越えられてピラミッドを目指すんです。でも旅の最後の最後に大変なことが起きるんです。これは言いません。読んでほしいので。その大変なことがあったときに、ああ、これだとサンチャゴは気づくんですね。気づいたことは、私の解釈は、宝物は実は今ここにあった。大切なものは最初から自分のそばにあったというメッセージに気づいて、結局サンチャゴは旅を終えてスペインに戻るんです。うん、面白いです。

この夢、サンチャゴは長い旅に出かけたきっかけは、夢の中でピラミッドのところに宝物があるからというサインをもらったからですね。でも結局、宝物はお金でもなかった、Goldでもなかったんだと私は理解しました。旅そのもの。この旅そのものがサンチャゴにとって宝物になり、この旅を通して学んだこと、人、経験がサンチャゴを強くして、そして生きるということは何かを教えられた。旅を通して教えてもらった。

大切なものは今ここにある、その幸せ、宝物、自分の宝物は何か。実は本当に大切なものはすぐそばにあるかもしれません。

終わりに

今日の話、いかがでしたか? ちょっといつもと違う感じ、ノリコの Noriko's Philosophy Playgroundをやってみました。アルケミストは物語としても面白い、ちょっとファンタジーの要素もあるんだけど、その部分に「教え」はちゃんとあると思います。なのでファンタジーで物語で面白いと捉えるだけじゃなくて、その裏のメッセージを考えると深く考えられるかなと思いました。じゃあ今日はここまでです。皆さんの考え答えをまたシェアしてください。またねー。


Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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