Season 3-125 📚 Book Talk with Yuko 4 秋の読書チャレンジと『Butter』


『BUTTER』柚木麻子

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈

『ポンコツ一家』にしおかすみこ

『ホームレス中学生』田村裕

みなさん、こんにちは。


こんにちは。


ゆう子さん、こんにちは。


ゆう子さん、こんにちは。今月もよろしくお願いします。


はい。じゃあ、みなさん、このシリーズ、第4弾になりました。Book Talk with ゆう子、第4弾。今、8月、録音してるんですけど、やっていきたいと思います。ゆう子さん、元気?


はい、元気です。のりこさん、元気ですか?


はい、私も元気ですよ。今ね、今週は珍しく、イギリスにヒートウェイブが来ておりまして。


ヒートウェイブ、暑いってことですか?


暑いです。


暑いんですね。


珍しいんですよ。でも、日本よりは全然大丈夫。


そうですよね。暖かそうな格好をされている。


一応、半袖、半袖。半袖ですね。じゃあ、ゆう子さん、先月ね、話した時には、7月の時ね、8月、いろいろ予定を立てたい。夏休みの予定を作りたいということだったんだけど、実行できてますか?


もうすぐ実行します。今週末に、ちょっと予定があって、旅行へ行ってきます。


いいですね。家族旅行?


家族なんですが、ちょっと事情があって、私と息子の二人旅ですね。


いいですね、いいですね。親子旅ですね。


親子旅です。


テーマは?


テーマは、ヘビです。


なにそれ?


だけど、行き先は富山県です。


富山に、なんか珍しいヘビがいたりするのかしら?


珍しいヘビというより、ヘビが好きな人がいる?


面白い。


とういうのかな。


じゃあ、そういう感じで、息子さんの自由研究っぽい話ですか?これは、夏休みの。


全く、全く研究しないんですけど。


好きなんだね。


好きですね。爬虫類が。


面白い。


で、ゆうこさんも、それにちょっと便乗して。


便乗して、一緒について行って。私も嫌いじゃないんですね。ヘビが絶対無理っていう方もいると思うんですけど、私はそうでもないので、一緒に行こうかなって。


面白い。富山?


富山です。富山県です。


いいですね。良さそう。じゃあ、なんか海もある、山もある。食べ物も美味しい。


私はどちらかというと、そちら目的で。


じゃあ、皆さん是非ね、そういう写真のアップデートもインスタであると思うので、ゆうこ先生のインスタフォローしてもらいたいですね。じゃあ、今日は本題に入る前に、先に宣伝コーナーから入りたいと思うんです。じゃあ、ゆうこさん、インスタの方でも色々頑張って活動されてるんだけど、じゃあ何か、ゆうこさんの方から宣伝をお願いします。


ありがとうございます。私の方はですね、Japanese Class for Book Loversということで、本が好きな人に向けてレッスンをして、日本語のレッスンをしています。本プラス日本語のレッスンという形でしていますので、是非、本読んでみたいなっていう方でもいいし、本読んだことがあるけど、ちょっと日本語の勉強久しぶりですっていう方もOKなので、是非、レベルチェックと無料相談できるので、申し込んでみてください。


インスタの方にリンクがありますね。本を読む時に、一人でたくさんの方は勉強されてると思うんだけど、やっぱりパートナーがいたり先生がいたりすると、わからないところすぐ聞けたりするし、もう一ページ、もう一ページ読もうみたいな雰囲気になってくるので、是非是非、そういうところはおすすめですよね。私の方はね、これと関連するというか、仲間がいると読書が盛り上がるよという話で、Japanese Togetherというコミュニティで、毎年恒例の秋のリーディングチャレンジというのをやります。今年は4回目、多分4回目。大体9月の後半か10月、約5週間、コミュニティの中でやっていて、Japanese Togetherのメンバーなら誰でも参加できます。やり方はですね、まだ具体的に今年の分は決めてないんだけど、日本語のコンテンツを自分で選んで、自分が読みたいものを持ってきて、本でも漫画でも雑誌でもブログでもいいんですけど、自分で決めた目標で5週間、読み続けるというチャレンジです。全部一冊読み終える必要はない。自分がそう決めたら、それに向けて頑張るんですけど、マイペースにコミュニティアクティビティをしながら、5週間コツコツ読んでみようというチャレンジなので、興味がある人はですね、9月に入ったら私のウェブサイトとかJapanese Togetherとかニュースレターで宣伝を始めるので、チェックをしてみてください。はい、今日は宣伝からしてみました。


面白そうな企画ですよね。


ゆう子さん自身はブッククラブとか、自分が参加するとかそんなことはあるんですか?


参加してみたいんですけど、実は自分が参加したことがなくて、のりこさんのコミュニティいいなって思いながら。


例えば地元とか、本屋さんが主催するブッククラブとか。


あんまり見かけないですね。


そうなんだ。


対面でってことですよ。誰かと会って一緒に読むっていうのは、ほとんど私が知らないだけかもしれないんですけど。


日本では珍しいのかな。こんな本文化なのにね。


そうですよね。都内に行くとブックカフェとかでそういう企画をしていたりだとか、面白そうな形でお店をやっているところもありそうなんですけど、ちょっと身近にはないですね。


ブッククラブとかブックミートアップって結構イギリスよくあるんですね。


そうなんですね。


私はリバプールで参加したことがないけど、定期的に探そうと思えばあるんですが、私の場合さ、みんなが同じ本を読んで1冊、1ヶ月1冊とか結構英語だと厳しい。自分のペースで読めないから。でも結構人気の企画ですね。本題の方に移っていきたいんですけど、今日は実は1冊同じ本のテーマで話すんですが、その前にゆるくイントロということで、最近ゆう子さんが読んだ本、読んでる本、これから読む本、何でもいいので、まず1冊自由に話してもらいたいな。


ありがとうございます。この本知ってますか?


私、読みました。



読みました。発売されたのはずいぶん前なんですけど、私は文庫本で読むのが好きなので、文庫本が出るのを待って、最近読んだんですけれども、思った展開と違っていて、すごく面白かった。


面白いよね。


舞台というか時代というのかな、ちょうどコロナが流行った頃の高校生という設定も新しいし。


これ私本当に大好きで、もちろん持ってるし、今実際プライベートレッスンである生徒さんと読んでいる本なんですけど、おすすめしたいよね、本当に。


おすすめしたいです。実は私のレッスンでも読んでいる人がいて、面白いって。


会話も多いね。


会話、多いですね。とっても多いし、ただ、ちょっと漫才についてお知識が必要なところはあるんですけど。


漫才のところがあるのと、あとかなりローカルな話なので、地名とか難しいよね、たぶんね。滋賀県ですよね。あってるね。


滋賀県です。あとお店の名前とか、地元の人とか日本人なら知ってる、あそこねっていうものがちょっとわかりにくいかもしれないんですけど、そこを除けばとっても読みやすいし、面白いし。


ストーリーもとても面白いと思う。


いいですよね。


タイトルもいいですよね。


天下を取りに行く。


このナルセちゃんがね、私はすごく好きよ。いいキャラです。どんな方におすすめしたいですか。


どんな方、どんな方。


レベル的にも。


そうですね、レベルN3合格した、初めて読む、でもいいんじゃないかなって思います。


いや、いける。結構スッといけると思うね。もちろん単語とかさっき言ったよね、漫才のこととか、ちょっと引っかかる部分はあると思うけど、ストーリー的には難しくない。


そうなんです。初めてのチャレンジにぜひっていう。


なんかシリーズになってるみたいですね。2冊目があるみたい。私はまだ読んでないですけど。


私もまだですね。


でもナルセが成長していくのかな、気になる。


気になりますね、その後どうなるのっていう。


いい、いい、これは私も本当に好きでした。


のりこさんの最近の本事情も。


じゃあね、これは読み終えた、ずいぶん前に読み終えた、ポンコツ一家、エッセイですね。本当にポンコツな一家なんですけど、ボロボロ、いろんな問題があるという一家の話を面白おかしく描いたエッセイ本で、本当に良かったですね。良かったというか、本当にこんなに大変なつらいことがたくさんある家族なのに、笑い飛ばすんですね、いろんなことが。面白おかしく書いてあって、これはこの人の才能だなと思いました。エッセイ。でもテーマは重いですね。障害者の話だったり、痴呆症の話だったり。でも家族ってすごいなという話ですね。


読みたくなりますね。


たまにはエッセイもいいですね。


エッセイ、すごくいいと思います。


よく読むの?


よく読みます、エッセイ。


すぐある?そこに。


「ホームレス中学生」もエッセイですね。初級の方にもおすすめで、レッスンでもよく読むんですけど。ホームレス中学生も、この本を書いた方も2人とも芸人さん、コメディアン。


そうだ、それを言うの忘れてた、ありがとう。にしおかすみこさん、多分芸人の方みたいです。才能があるのかな、やっぱり芸人には。


見せる力というかね。笑いとか。


そういうことですね。どんなにつらくても笑いに変える力があるというか。読み応えありました。


じゃあ、次は今日の本題でございます。分厚いよね。


分厚いから時間がかかってボロボロになっちゃった。


私も結構ボロボロになって、3月日本にいる間ずっと読んでました。いろんなところに持ってって。これね、いろんな思いがあるのよ、私も。多分ゆうこさんもね。どこから話していいのかわかんないんだけど、まず言いたいのは、もう本当にイギリスで大人気、ベストセラー。先日もよく行く大手の本屋さんに行って、まだ並んでるんですよね。目立つところにあって、女性の方がこうやって買おうかどうか見てましたね。私は思わず声かけようと思ったけどやめたけど。


やめたんですね。


でも、いいよとは言いたかったんです。読み応えはあるから。で、どうしてこんなに人気があるのかなっていうところまで話せたらいいんだけど、まずはゆうこさん好きだったんですね、この本。


私は割と好きでした。人間のドロドロした部分とか、深いところとか書いてある作品が好きなので、割と、なるほどって思いながら読んだんです。


私はね、そのドロドロの部分がすごくダメだったんですね、これ。ごめんなさい。


にもたれしちゃったんですね。


だから、えー、しんどいってなっちゃったんですよ。私は逆に。だから、ちょっと苦手だったと発信したんですね、私は。でもゆうこさんはそこが刺さったってことですよね。


刺さったんです。多分あんまり自分と被らないから、被る部分もあるんですけど、ちょっと引き気味になるほどって思って。


そうそう。そうね、でもなんかあらすじを言ったほうがいいのかな?これはちょっといきなり感想から入っちゃって。


でも、あらすじをどうやって今日伝えようかなって、もう一回ちょっとパラパラ見たんですけど、結構複雑で。


そうなんですよ。


ですよね、だから。


いろんな要素があって。


いろんな要素が出てきて、テーマとかを、こんなテーマが入ってます。


そうだね、ゆうこさんいいですね。いいですか? ありがとうございます。


ありがとうございます。でもまず主人公はどんな人かっていうと、週刊誌の記者さんっていうバリバリ働いてる女の人が主人公。で、ある事件の加害者に会いに行って、そこでのいろんなやり取りを通じて、自分と周りの人との関係がどんどん変わっていったりとか、過去に触れたりとか、そんな内容ですよね。


完璧だー。私そこまで今用意してなかったら素晴らしい、その通りです。


で、その中でだけど、女性ならではの葛藤とか、あとね、なんか妊活とか、あと婚活とか。


あとキャリアのこととか。


男性の弱さとか。


そうなんですよね。特に刺さったテーマの部分ありますか、この中で。


私、ルッキズムかな。


私も、そこはすごく刺さった、本当に。動かされました。すごく興味、自分自身も興味があるテーマ。


そうですね。


見た目とかね。女性はこういう見た目であるべきだとかね。


そうですね。まだ根深いというか、まだ変わってきたとはいえ、結構まだ感じるところもあるテーマだから、興味が思ってたのかなと思うんですけど。


その部分は、私も本当にすごく考えさせられたかな。


そこが、ちょっとイギリスの文化に全然詳しくないのでわからないです。ヨーロッパとかイギリスで、人気の理由の一つなのかなって思ったんですけど、のりこんさんどうですか。


私もそう思いました。ちょっといくつか記事を読んで、実際に去年と今年、いろんな賞を取ってるんですよ。この翻訳されたバージョンね。そのニュースを読む限り、フェミニズムというところで宣伝をされていて、例えば、さっきの、どこまで話していいのか。事件の犯罪を犯したと言われている加害者の女性の方は、フェミニズムに反対する方ですよね。


そうですね。そうです。


そういう見方。


フェミニズムに反対する。


でも記者の会社は、本当に男社会でまだまだ、そんな中でキャリアを築こうとしている、本当にフェミニズムのために戦っているような存在ですよね。逆に。その対比が多分ウケてるんだと私は思う。そう書かれてあった。


書かれてあった。


そういうことですよね。ギャップというかね。2人の女性へのせめぎ合い(?)とか。


だから多分読者は女性の方が圧倒的に多いのかな。


多いかもしれない。男性には耳が痛いシーンも結構出てくるから、ちょっと途中でいいやーってなるかもしれないですね。


これ実際、日本でもベストセラーになってるんですよね。


ごめんなさい。でも本屋さんに行くと必ず置いてあって。


今調べたんですけど、日本の方では2017年に有名な文学賞、直木賞の候補に上がってるって書いてありますね。多分ゆう子さん、本当にその通りと思う。海外で話題になったから、逆にもう一回ブームが日本で来たみたいな感じじゃないですか。


多分そうですよね。今本屋さんに行ったら必ずこの女の人に出会えますっていう感じ。


確かにすごい印象的な黄色が鮮やかな。


タイトルも。


私は本当にその通りです。イギリスの本屋で見て本当に全然知らなくて、え、何これ。本当に分厚いんですよ。ハードカバーでものすごい分厚い本なんですね。これ英語で読めないと思って日本で買いました。


なるほど。


ちょっと外国語で読むにはハードルの高い分厚さですね。


そうそう。


でもなんか最後、真面目な話したいんだけど、ゆう子さんはこの見た目で判断するとかルッキズムどう思いますか。なんか日本でもまだまだあるでしょ、きっとね。


ありますね。なんか無意識のうちにっていうのは、もしかしたら私の中にもあるかもしれないんですけど、全くないっていうのも多分違う。全くない世界、なんていうか、そのまま、素のままでみんなが生活してるっていうのも違うんじゃないかなと思うんですけれども。


いや難しいよね。なんか私はそれこそ若い時、なんか日本に住んでいた時にはもう絶対毎日化粧しなきゃいけない。多分化粧しないとなんかみんなの前に出たくないっていう気持ちもあったし、それなりに服装とかにも気をつけてたりとか、でもやっぱり自分の見た目に自信がなかったりして。でも、なんか今は中年になってちょっと突き抜けたというか、まあ、もうどうでもいいか。でもやっぱり若い時の気持ちとはずいぶん違いますね、もちろん。だから多分ね、イギリスにも特にソーシャルね、インスタとかTikTokとか、いろんなとこで人々は気軽に写真を上げるからこそ、若い人まだまだあるんじゃないかなと思いますね。


そうですね、若者の方が縛られてるかもしれないですね。


そう思いますね。これは本当に深いテーマだけど、ごめんなさい。でもそういうのもちょっと考えさせられる、本当に。


そうですね。


他にじゃあ最後に何かこの本について、なんか一言ありますか。


これ、この本、読んだらバターご飯が食べたくなりました。食べたことないんですけど、そしてまだやってないんですけど、本当においしそうにバターをね、食べるんですね。


本当にね、そうです。これは多分言ってもいいね。本当に料理のレシピとか、なんかいろいろな作り方とかその店のこの何とか出てくるんだよね。それは本当にすごいディテールです。


牧場の方とかにも協力していただいて書かれた作品みたいなので、とっても詳しく書いていらっしゃいますね。


家にバターはありますか。


今、ないんです。切らせています。バターを切らせています。


なんか日本だと、わかんない、よくあるのはマーガリン。マーガリンは体に良くないって言われてるけど、私、子供の時は家にバターはなかったですよ。大体マーガリンみたいな感じね。でもイギリスに引っ越して、最初は北アイルランドに住んだんだけど、北アイルランドの、アイルランドの乳製品ってかなりいいんですね。バターが本当に美味しくて。だからそこから私はバター大好きになりました。トーストでも。バターをね。ちょっと隠し味にバターとか。それは共感できました、もちろん。


やっぱりバターすごく高いので、こんな贅沢な使い方もあるのねっていう。


確かに。日本だと多分高いんだ。


そうなんです、特に今は高いですね。


分かりました。皆さん本当に難しい本だけど、テーマ的には本当に考えさせられる。社会派。


社会派。


長編。ということで今日は一冊同じ本を取り上げてみたんです。こういうエピソードも悪くないかなと思います。ゆう子さん今日はここまでにして、来週の旅行を楽しんできてください。


はい、行ってきます。


ヘビの話をお楽しみにしています。


ありがとうございます。もう2日だけなんですけどね。


いいじゃん、いいじゃん。夏休み楽しまなきゃね。


写真またアップするので。


インスタで楽しみにしていますね。また来月、Book Talk with ゆう子第5弾、お楽しみにということで。5弾、お楽しみに。皆さん今日はここまでにしたいと思います。ゆう子さんありがとうございました。ありがとうございました。またね。




Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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