Season 3-131 Dark Heritage: Why Do We Preserve Tragic History? 負の遺産 - なぜ悲しい歴史を残すのか?
はい、みなさん、こんにちは。おはようございます。 日本語のポッドキャスト、Japanese with Noriko、今日も動画付きでやっていきます。 はい、今日はね、金曜日の朝なんですよ。 朝だけど、外は曇っているので、今、ライトをつけていますね。 そして、散歩から帰ってきたばっかりです。
最近ね、金曜日の朝、暇なんですね。 なので、散歩してきました。 はい、あの、40分ぐらいかな。 ポッドキャストを聞きながら散歩して帰ってきたところですね。 で、元気になったので、散歩して頭がすっきりしたので、 ポッドキャストを1本録音してみようかなと思ったところですね。
はい、そして金曜日はこの後、ピラティスのスタジオで、 リフォーマーピラティスをやってきます。 はい、あの、ちょっと周りがね、工事をしていて、音が入るかもしれません。 なかなかね、このアパートの周りで、工事をずっとやってて、それが終わらない。 はい、あの、外壁の工事とか、新しいビルを建てていたりして、 本当にうるさい音が入っているかもしれないけど、 今ちょっと頭が働いているときなので、録音をしようと思います。 じゃあ最後まで聞いてみてください。
はい、じゃあ皆さん、私にはね、ウェブサイトJapanese with Norikoがあります。 そこでは、私のこのポッドキャストの全てのスクリプト、 全てと言ったら嘘になるけど、 だいたいシーズン1から3までのスクリプト、無料公開しています。 はい、皆さんの勉強に使ってみてください。
そしてですね、私のコーチング、Neurolanguage Coachingの、 日本語のコーチングのセッションを受けたいという方がいらっしゃったら、 ウェブサイトからトライアルを予約できます。 さらには引き続き、私のコミュニティ、Japanese Togetherのメンバーを募集中です。 Japanese Togetherはコミュニティで、グループレッスンはしていません。 でも、楽しくポッドキャストのエピソードについて話すセッションをやったり、 いろいろなアウトプットのチャンスがあるコミュニティです。 興味があればチェックしてみてくださいね。
はい、それではね、今日のトピックも真面目なんです。 はい、最近なんか真面目なトピックでやってるんだけど、 これは皆さんに考えてもらいたいテーマなんですね。 負の遺産。負の遺産って何だろう。 少し重いテーマですが、考える価値のあるトピックだと思います。
まずね、この話をしようと思ったきっかけは、 先日、私の日本語コミュニティ、Japanese Togetherのメンバーで、 イタリア人のメンバーさんが、ある場所を訪れたというね、 記事、ポストを書いてくれたんですね。 で、それは、1963年10月にイタリアで実際に起きた大きなダムの事故についてだったんです。
私、ちょっと調べてみて、当時、バイオントダムっていうのかな。 はい、そのダムを作りました。バイオントダム、ごめんなさい、日本語の読み方で。 で、その隣に大きな斜面の山があって、で、その山が地滑りをして、 つまり土砂崩れが起きて、大量の土砂がダムの湖にバーン、流れ込んで、 そしてその重さで、ダムの湖の水が、あふれだして、あふれだしたんです。 そして、そのダムのすぐ近くにあった村、集落を水が襲って、 2000人以上の方が亡くなったという場所なんですね。
はい、うまく説明できたでしょうか。 なので、2000人以上が犠牲になって、ほぼその集落は全滅してしまったという悲しい歴史がある場所なんですね。 で、私のこのコミュニティのメンバーさんは、実際にその場所を訪れて、 楽しい場所じゃありません。でも、人間が作ったものが原因で、 山崩れだとはいえ、大きな悲劇が起きました。 うん、悲しい歴史の場所です。 なので、深く考えさせられたそうなんですね。 こういう場所を負の遺産と呼ぶことがあるんです。
負、マイナス、ネガティブという意味ですね。 つまり、負の遺産というのは、悲しい歴史や痛ましい出来事を伝える場所のことなんです。 で、皆さんは世界遺産という言葉を知っていると思います。 世界遺産。皆さんのイメージで世界遺産と聞けばですね、 自然や文化の素晴らしい場所を残そう、そのために選ばれた場所、ポジティブな場所のイメージが多いと思います。
でもね、世界遺産に指定された場所には、この自然や文化の素晴らしい場所だけじゃなくて、 負の遺産、人類の歴史に残された悲しい出来事を伝える場所も実は含まれているんですね。 さっき伝えたイタリアのダムは、世界遺産には選ばれていないんですが、 選ばれている例としては、皆さんすぐにわかるかな、日本では広島の原爆ドーム、そういう場所、選ばれているんです。
で、皆さん、このこういう負の遺産、皆さんはどう思いますか? 行けば悲しくて辛い場所ですね、あの、決して楽しい場所じゃない、そういう場所を残しておく意味って何でしょうか、皆さんに考えてもらいたいんです。
私は、じゃあ、私の経験をお話しましょう。私は日本で長崎にも行ったことがあります。 広島にも行ったことがあります。両方の都市で原爆資料館にも行きました。子供の時、大人になってからも。 原爆ドームを見ると、やっぱり何か感じるものがありますね。 例えば広島は今とっても大きな、広島市は今とっても大きな街です。 私のふるさとの岡山県の岡山市とか、倉敷市よりもっと大きいし、発展していて、今の街の様子を見ると、ここに昔、原爆が落とされたの? えーって思うぐらい、今本当に開発されて普通の大きな街になっています。
でもその街の中にちゃんと残された原爆ドーム、それを見た時にやっぱり何か深く感じさせられるんですね。 たくさんの人が犠牲になった、それを、その記憶を残すために原爆ドームは保存されているはずです。 あと私はヨーロッパで、アウシュビッツ強制収容所にも行ったことがあります。 見学をしました。 これも本当にトラウマ経験ぐらいのところですね。
私は今、皆さんにそういう場所に行ってもらいたいという気持ちを込めて話しているわけじゃありません。 本当にトラウマ的な感情が出てくるから、心が弱い人、敏感な人は行くべきじゃないと思います。 でも私は行ってみた。 行って本当に、その瞬間だけでも、本当にこの事実を忘れちゃいけないなと思ったんですね。 戦争はやっぱりダメだって、これ言うのは簡単だから、本当に「簡単にノリコ言うなよ」と思われるかもしれないんだけど、 そういう二度とあの過ちを繰り返しちゃいけない。 もう一回。 こういう負の遺産は、過去を思い出すだけじゃなくて、もう絶対二度と同じことを繰り返しちゃいけないんだと伝えるために保存されているんだと私は思います。 だからそういう気持ちを私は感じた。それだけで意味があるのかなと思うんです。
じゃあもう一度。 なぜ私たちはこういう場所を残そうとするのか。 大きな災害や戦争の跡地は本当につらくなる場所です。 できれば忘れたい、思い出したくないという気持ちももちろんあると思います。 でも、あえて残す意味。 最初に紹介したイタリアのダムの事故もですね。 自然災害ではなくて、人間の判断とか計画のミスによる人災だったとも言われています。 ここから私たちが学ばなければいけないことは、その当時、安全だと思ってダムを作った。 人間の技術の力を過信してしまったのかもしれません。 または、利益を優先してしまった結果なのかもしれませんね。
はい、じゃあ皆さんに最後に投げかけて終わりたいと思います。 もし皆さんの住んでいる町に悲しい歴史を持つ場所があったら、それを残すべきだと思いますか。 それともきれいになくして新しい建物を建てた方がいいんでしょうか。 悲しい歴史を学ぶことと忘れること。 学ぶことと忘れること、どちらが私たちの未来にとっていいのでしょうか。 負の遺産と呼ばれるところを訪れることは、観光になるのでしょうか。 それとも教育目的、教育なのでしょうか。
はい、それでは今日はね、ちょっと重いテーマで真面目に話してみたんですが、 私は実際に広島、長崎、アウシュビッツというところを訪ねてみて、 またもう一つ、これは世界遺産ではないけれども、 アンネ・フランクの家にも行ったことがあります。 はい、最後まで聞いてくれてありがとう。 こんな重いテーマを皆さんと一緒に考えられる価値があるエピソードになったかなと思います。 Japanese Togetherというコミュニティではね、こういうポッドキャストの内容について話す Japanese Podcast Conversation Clubというのもやっています。 はい、それでは皆さんまたね。