Season 3-16 16年間住んだBelfast
Japanese With Noriko Season 3 ホストのNorikoです。今日は北アイルランドと私の住んでいるBelfastについて少し話をしていこうと思います。先日もお話ししましたように私はもうすぐ引っ越しをするんですね。この引っ越しはとても大きな引っ越しで、海を越えて、渡って、北アイルランドからイギリス本土のEnglandの方に行きます。
はい、でもね、それが決まった時に私は本当にちょっと寂しい気持ちがしたんですね。今は引っ越しを楽しみにしています。きっと新しい街で、またいろんなことができるんじゃないかなと思ってわくわく、どきどきしているんだけれども、でも16年も住んだBelfastから離れる、ものすごく寂しいです。Belfastは本当にのどかでいいところなんですね、個人的な意見ですが、アイリッシュパブもたくさんあるしね。アイリッシュウィスキーも美味しいしね。人々は本当に親切でフレンドリーだしね。なので、そういう街から離れるのは寂しいなって思ったんですが、私は気づいたんですね。
私は長い間Podcastをやっていて、たくさんエピソードがある割にはBelfastとか北アイルランドについて詳しく話してないな、ね、私の意見とか考えとか、おすすめの場所とか、ね、エピソードがないということに気づいたんですね、これ、ありがちじゃないですか、ね、Belfastを去ると決まった今、Belfastについて話そうと思う私。はい、ということで、今日はBelfastとか北アイルランドについて話していきたいんです。
では、ま、基本的なことですけど、北アイルランドはイギリス、イギリスです。なので、私は日本人で、日本のパスポートを持っていますが、ビザはイギリスのビザを持っています。私は永住権を持っていますね。旦那さんは市民権を取ってイギリスのパスポートを今持っています。はい、そして北アイルランドで使われているお金、通貨はポンド(£)です。面白いです。なので、ちょっと車で2時間ドライブして南のアイルランド共和国に行くとユーロ(€)が使われるんですね、はい、なので、この違いはとても面白いですね。
はい、陸地つながり、陸つながりで、歩いてもバスでも国境を越えて、北アイルランド、イギリス側からアイルランド側に行けるんですね、つまり北アイルランドっていうのはアイルランド島、一つの大きな島の北側が北アイルランド、で、南に行けば、アイルランド共和国になるわけです。うん、これは本当に面白い。なので、たくさんの人は勘違いするんですね。北アイルランドってアイルランドなんだよね?うん、合っているような、合っていないような、ね、アイルランドに住んでるんだ。うーん、合っているような、合っていないような。
あの、面白いエピソードがあります。私は16年間イギリスの北アイルランドのBelfastに住んだ、住んできたと言いましたけど、その間、1年間だけロンドンに住んでいたんですね、その時ロンドンの会社で働いていて、私一人だけ単身赴任という形でロンドンに行って、旦那さんはBelfastに残っていて、そして週末ね、Belfastとロンドンを行き来するという生活、1年間だけしたんです。で、ま、その時に、私は一人暮らしする余裕がなかったので、大家さんと一緒に、シェアみたいな感じで、アパートに住んでいて、で、ある、その大家さんがね、ある時大家さんが私に聞いたんですよね。「北アイルランドに帰る時ってイミグレーションがあるんでしょう?大変だね」みたいなね、その発言から北アイルランドはイギリスじゃないってEnglandの人がそう思ってるんですね。わかります?この意味、すごくわかっていない人が多いなと思ったんですけど、でもそんな人たくさんいると思います。北アイルランドはイギリスです。2023年の時点では。
で、これも政治的なこととか、いろんなことがあるので、2023年の時点では北アイルランドはイギリスの中ですけど、将来、将来長い目で見るとわかりませんよね、なぜなら、この今、イギリスという国はね、とても大きな変化の中にあると思います。ま、よくニュースで聞かれるのはスコットランド、スコットランドの一部の人たちの中では、独立したい、スコットランドという国としてイギリスを離れて、そして多分EU、EUのグループに入りたいみたいなね、そういう考えを持っている人もいるんですよね。なので将来的には北アイルランドもどうなるかわかりませんが、今のところはイギリスなんですね。
はい、そういうとても面白いところに、私は16年間住んできました。そして何よりも皆さんがよく知っているのは、その歴史的なことですよね、はい、Belfastっていうのは、北アイルランドっていうのはですね、長い間イギリスとアイルランド共和国の間で揺れていた、その紛争状態、紛争の状態に巻き込まれていた地域だったわけですよね。なので、悲しい過去がたくさんあります。そういう名残がある場所もたくさんあります。不思議なところなんです。今でもこの北アイルランドの中にイギリスにはもう残りたくない、アイルランドの方に帰りたいと思っている人もいれば、いやいやイギリスのままでいいんだと、強く思っている人もいる。面白いエリアです。このエリアがね、時々はっきり分かれて見られることがあるんですね。
私が今住んでいる住宅街は静かで、全然問題がないところなんですが、ちょっと車でドライブするとですね、とたんにイギリスのユニオンジャックが、この旗がパタパタ揺れているエリアがあると思えば、一方でアイルランドの旗がパタパタパタパタが揺れているとこがあって、それを見るとこの二つのグループ、明らかにイギリスよりのグループ、アイルランドよりのグループ、あ、仲が悪いんだなってわかります。そういうちょっと激しいグループの人たちは旗を飾っているんですね。でも、私が住んでいるエリアはミックスのエリアで、そういう旗が見られません。なので、外国人の人は、ミックスのエリアに住むといいかもしれないですね。はい、でも、バスに乗ったりタクシーに乗ったりするとそういうエリアを見ることが出来ます。とても面白いです。
はい、北アイルランドで国旗をかざす、国旗を家の前に出すということはその意思表示なんです。どちら側か、どちら側か、面白いですね。はい、あのさ、皆さんこのドラマを見たかな、私は本当におすすめで、大好きな面白いドラマね、イギリスの北アイルランドのドラマで、シーズン3まであるのかな、Derry Girls、Derry Girlsっていう面白いドラマがあるんですね、これ本当におすすめだけど、多分みんな英語わからないよ、ものすごい強いアクセントだから。これね、北アイルランドの北の方の街のDerryっていう街で、育っている女子高校生の話なんですね。で、このDerryっていう街もとても面白いところで、有名なのはですね、多分U2、ロックバンド、U2の歌ですよね、タイトルなんだったかね、Bloody Sundayだったのかな。そうそうSunday Bloody Sundayですね、この歌のきっかけとなったテロの事件が起きた場所がこのDerryなんですね。だからDerryっていうのも、ものすごく昔、紛争状態で、テロがたくさんあったエリアなんですよね。プロテスタントとカトリックがたくさん、あの、紛争し合っていた、あの激しいエリアだったんですけど、このDerryっていう街も、ある人はDerryと呼び、ある人はLondonderryって呼ぶんですね。名前が二つあるんですよ。これもLondonderryって呼ぶ人はロンドンが付くから、イギリス、政治的にはイギリス側のサポーターなんですね。
本当にね、そういうなんか面白いエピソードがたくさんあるんですが、ここまでいうと、「え?そんな危ないところに、先生、住んでるの?」って本当に思われそうなんですが、いやいやいや全然、私は16年間生きてきて何も問題がなくて、本当に安全に暮らすことが出来ました。はい、あの、はい、全然問題がなかったですね。で、本当に何よりも人々は親切です。ま、私はラッキーでした。旦那さんも長く自分の大学の研究室で働いて、いいチームメンバーで、その地元の人、とても皆よかった、助け合って、助けてくれました。
で、私たちが北アイルランドの家族と呼んでいる、その皆さんも、本当に助けてくれて、ね、あの私が、個人的に知り合って出会った人はですね、悪い人がたくさん、ま、悪い人はいないと私は感じる、感じています。で、小さい街だから、歩けば、なんか知り合いに会うみたいなね、先日も私がお気にいりのSt. George’s Marketっていうのがあるんですね。週末金曜日、土曜日、日曜日、そこのマーケットね、土曜日行ったら、知り合いに会いましたね。やっぱり立ち話して、「最近どう?」みたいな、夏が終わったばかりだったから「夏休みはどうだったの?」みたいなね、立ち話して。で、これもよく話す、以前話しましたけど、タクシーの運転士もおしゃべりすぎるぐらい、おしゃべりです。はい、なので、あの人々はとても優しいと思います。でも、色々な問題が、まだまだ残っているのが北アイルランドなのかな。
はい、で、ちょっと政治的な話は置いといて、さっき最初の方に言いましたよね、北アイルランドといえば、北アイルランド、アイルランド、か、北アイルランドに来ればですね、私が必ずおすすめする場所はアイリッシュパブです。ね、私の家族、旦那さんの家族、友達、私の生徒さん、Belfastに来たときに、必ず見せる、連れていくところはアイリッシュパブ、ね、週末アイリッシュmusicのライブ演奏もあるし、ここで飲むギネスビールの美味しいこと、もうBelfastに来たらギネスビール、もう信じてください、もう一杯飲んでみて。「いっぱい」じゃなくて。1グラス、一杯飲んでみてください。本当に味が違うから、もう本当に本当に美味しいんだよ。ここで飲むギネスビール。
私は日本で飲んだギネスビールは、美味しいと思わなかったけど、ここで飲むビールは本当に何かが違うと思いました。はい、そして、パブでなんかほろ酔い気分になった同士がね、自然に話しかけ合って、なんかちょっとおしゃべりして、楽しい雰囲気がありますので、必ずアイリッシュパブに足を運んでほしいと思うんですね。
そして、私のおすすめのパブはたくさんあるんだけれども、必ず連れて行く場所一つだけ、Duke of York、Duke of Yorkっていうね、ま、本当に古い伝統的なアイリッシュパブがあって、これは私の一番のお気に入りです。最近ではですね、私のItalkiの韓国語の先生がBelfastに来てくれた時に、韓国語の先生をそこに連れて行って、先生と一緒にギネスを飲みました。はい、そんな思い出もありますね。
そして、ま、あともう一つ観光、Belfastの中で、観光するならタイタニックミュージアム、これね、知られていない事実、あまり知らない人が多いんだけど、あの、有名なタイタニック、映画ももう古いけど、皆さん映画を見たことがありますか、タイタニック号ね、イギリスから出発してアメリカに向かう途中沈んでしまうんですよね、あのタイタニック号を作ったのは、造船したのはBelfastなんですね、昔々、Belfastは造船、船を作る場所だったんです。有名だったんです、港があって、ね、なので、あのタイタニック号はBelfastで作られたということで、タイタニックミュージアムがあったりします。これも興味があれば、行ってみると面白いですね。
あとね、とても面白い場所、さっき言ったプロテスタントとカソリックの間の争いが残っている場所、その様子が見られる場所があるんですね、それは平和の壁、ま、今でこそ、平和の壁と呼んでいるんだけど、当時、カソリック系とプロテスタント系の住民の衝突が激しかった時にですね、その衝突を避けるために、街と街の間にカソリックの人が住んでいるエリアとプロテスタントの人が住んでいるエリアのど真ん中、間に壁を作ったんですよ。分離、分断というのかな、分断の壁、だからベルリンの壁みたいなものが、Belfastの中にあるんです。本当に、今でもある。今は、平和の壁として、その壁になんかアーティスティックな、平和のメッセージが書かれた、こうアートが描かれていて、観光名所になってるんだけど、その当時はですね、もうこっち、そっち、あっち側、こっち側、行けない、もうこの壁でプロテスタント側とカソリック側を分けていたっていう面白い壁があるんです。
あの、長い壁じゃなくて、小さい、なんか短い壁なんですけど、でもそこに行くとですね、なんかその時の本当の衝突、本当に激しかったんだろうなっていうのは、なんとなく感じるんですね、だって衝突を避けるために、話し合いじゃなくて、壁を作ったんですよ、面白いでしょう。そういうところを見に行く、行けるツアーなんかもあります。ただね、本当に今、言ったように、観光名所になっているので、このBelfast、北アイルランドは本当に今もどんどんどんどん変わっていて、未来に向かって前進しているんですよね。なので、その壁の名前は今、平和の壁と呼ばれています。
うん、はい、他にもたくさん話したいことがあるんだろうけど、とりあえずこのくらいかな、はい、あの、本当にね、私は初めての海外生活で、初めて、その、結婚したばかりで、16年間ここで住んだ、本当に私の人生の中で、もうこれは忘れられない、宝物の経験と言いますか、忘れられない出会いがたくさんがありました。ありがとうBelfast。
はい、また、時間があれば、もうちょっといろんなことを話してみたいと思いますね。じゃあ、今日はここまでしておきましょう。皆さん、あの、Belfastにぜひ来てみてください。アイルランドのダブリンからバスで約2時間です。電車だと電車でも2時間ちょっとかな、で、市内だけ、Belfastの市内だけの観光だと1泊2日で十分です。でも、もうちょっと自然を楽しみたかったら、他のも見るとこ、もちろんあるので、さっき言った、Derry、Londonderryに行ってもいいし、あと、世界遺産のジャイアンツ・コーズウェイっていうところにも行ってもいいし、そういうのをしようと思ったら、多分2泊3日がちょうどいいかな、はい、本当に綺麗なところだから、羊がたくさん、牛がたくさん、緑がたくさん、でも雨はたくさん、雨もたくさん降ります。はい、じゃあ、Belfastについて話してみました。