Season 3-21 感情の揺さぶり - ピアノのコンサート - Ludovico Einaudi

皆さん、日本語ポッドキャストLearn Japanese with Noriko season 3、ホストののりこです。最近ね、あんまりたくさん更新ができていなくてごめんなさい。本当に私の人生いろんなこと起きてて大変なんですよ。皆さんご存知のように私は12月、北アイルランドのベルファストからイングランドのリバプール(Liverpool)に引っ越します。


そして今日これを録音しているのは10月24日。2023年10月24日に話しています。皆さんがこれを聞くのはいつかわかりませんけどね。私のポッドキャストはもうたくさんエピソードがあります。そして最初から長く聞いてくださっている方も多いんですが、私はこのポッドキャストで私の考えもシェアしているし、私の生き方、考え方、人生もシェアしています。そしてこれから私が始める新しい人生の旅。リバプールでの生活もちょくちょく皆さんとシェアしていきたいんですね。


今日、話す内容はそのリバプールであったことです。実はですね、引っ越す場所を探すためにフラット、日本語でアパートっていうのかな、アパートを探すためにリバプールに三泊四日で行ってきたんです。実際の引っ越しは12月後半なんだけど、三泊四日でたくさんのフラットを見学、内見してきました。それは本当に大変で・・・。。皆さんも経験あるんじゃない?まずインターネットで探すよね。ここよさそう。ここ私たちの条件に合ってる。そして不動産屋さんに電話して、内見の予約をするじゃない?ただね、実際に行ってみないと本当にわからないよ。なぜなら写真と全然違うから。もう本当に私たち今回、9つの物件を見たけど、写真よりひどかった場所もあるし写真通りじゃないところたくさんあったし、だまされたよ、これっていうところ、たくさんあったんです。


なんかね、いろんなことあるよね。本当に疲れたんですけど。ただね、今回の旅行、フラット探しだけじゃなくて、もう一つのメインのイベントがあったんです。それが今回のこのタイトル通り、ピアノのコンサートに行ってきたんです。皆さん、イタリア人の作曲家のLudovico Einaudi、ごめんなさい、発音が分からないんですけど、ご存知ですか。知らない方、Youtubeでたくさん動画が出てくるから、調べてみてください。とても素敵なピアノの曲があって、この方は作曲家でもありピアニスト。彼のイギリスツアーがあったので、たまたまリバプールであったので、私たち行ってきたんです。これね、もっと裏の話があって、私の旦那さんがこのLudovicoさんの、Ludovicoさんって言ったら変ですけど、この作曲家の大ファンなんですね。私の旦那さんはもともとクラシックの音楽とか、ピアノの音楽とか全然聞くような人じゃなかったんですね。Rock、UK Rockが一番好き。Heavy metal、Hard rockも好き。でもね、コロナ禍の時に自宅勤務している時に、なんか心が落ち着く曲を求めてたんでしょうね。その時からたくさんたくさんクラシックのミュージックを聞くようになって、その中で見つけたのがLudovicoさん。私の旦那さんが大ファンになって、私はもちろんそのことを知っていました。


で、私の旦那さんの誕生日は11月なんです。私、大体、彼の誕生日に物をあげることはなくて経験をプレゼントするんですね。ちなみに去年、2022年は私は彼にイタリアのミラノ旅行をプレゼントしました。今回はこのリバプールのコンサートのチケット、この経験をプレゼントしたんです。彼はもちろん大喜び。ちょっと彼の誕生日より3週間早かったけど、いい誕生日プレゼントになりました。で、もちろん私もたくさんYoutubeでLudovicoさんの音楽を聴いていたんです。本当に私も好き。好きになったんですけど、コンサートすばらしかったです。コンサート、彼の演奏は夜の8時半からそして11時ぐらいまでありました。一人でソロでピアノを演奏することもあれば、カルテットみたいな感じで、他の演奏家が来て、他の方と一緒に合わせて演奏することもあって、とにかく11時までノンストップで。


でね、私たちの席は本当にステージから遠かったんだけど、もちろん大きなスクリーンがあるんじゃない?その大きなスクリーンで見るLudovicoさんは目をつぶって、または何か口で何か話している感じ、なんか語っている感じ、そのパッション、彼の気持ち、感情がものすごく伝わってきたんです。音からもそのスクリーンからも。で、どんどん、どんどん彼の演奏の世界、ステージに入り込んでいくのを自分で感じたんです。このタイトル「感情の揺さぶり」、私の感情がこのLudovicoさんの演奏で動いたんです。私は、私の気持ちが揺さぶられたんです。本当にこんなこと初めてだったんだけど、そうですね、多分8時半から始まって1時間、経ったぐらいかな。その一番有名な曲をソロで演奏し始めたんです。私一番好きな曲なんですけど、その時、私ね、涙があふれたんです。


うわーって。そしてもう止まらなくなったんです、涙が。私、こんな経験、初めてでした。もちろん、私は感情豊かな人間で喜怒哀楽が激しい。怒ったり笑ったり泣いたり激しい人間です。韓国ドラマを見て感動すれば泣くし、すぐ怒るし。でもコンサートでピアノを聞いて涙が止まらなくなって、涙が目にあふれて流れ出す経験は生まれて初めてでした。で、私ね、これ私だけかなと思ったんですね。そうしたら周りの人、結構、鼻をすする音がしたり、ハンカチみたいなティッシュを取り出して、目を拭いてる人がいたり、私の想像では私の前に座ってたお年寄りの夫婦、泣いてましたね。目を押さえてました。なので、ああ、こんなこと私だけじゃないんだ。みんな、ここにいるみんなの人がこの感情、雰囲気、Ludovicoさんのピアノの音、パッション、にこう包まれて、この不思議な空間の中で気持ちが揺さぶられてワーッと泣く。私だけじゃないんだ。物凄く不思議な経験をしたんです。


で、その時はこんなこと考えなかったんだけど、ピアノのコンサートが終わったときに私はこれを絶対にポッドキャストで話さなきゃいけない。うまく話せるかどうか分からないし、この私の経験したことがどれだけ皆さんに理解できるか難しいんだけれども、こんな気持ち、あんな気持ちですね、あんな気持ち、あんな経験、たぶん生まれて初めてでした。で、物凄い感情が揺さぶられて、いろんなことをその一つの楽曲の中でいろんなこと考えたんです。最初は純粋に何も考えずに涙が出てきて、それにびっくりしました。「えっ、私、泣いてる」みたいな。「私、泣いてるじゃん。」本当にびっくりしました。で、酔いしれました。その雰囲気にもうセンチメンタルな気持ちで、酔いしれたんです。その後、冷静になって、何を考えたと思いますか。リバプールの引っ越しのことを考えました。多分いろんなことあるよね。今回もそのいいフラットもあれば最悪のフラットもあって、大変だった。見学すら大変。まだ住む場所、決まってない。いい場所、決まって、アプリケーションフォームを出したとしても私たちが選ばれるかどうか分からない。本当にどうなるか分からない私たちの未来。


私の旦那さんの新しい仕事はいい仕事です。給料もアップ、キャリアもアップ。でもわからないよね。やってみないとわからないから、彼が、ああ、やっぱり駄目だったっていうかもしれない。何が起きるかわからない、この私たちのこれから起きる新しい人生、生活。でもこのLudovicoさんの素晴らしい演奏を聞いて、なんとでもなるって思ったんです。本当に。希望の光が見えたんです。Ludovicoさんのピアノを聞きながら。こんな経験、リバプールでできて、誕生日もお祝いできて、そして私の旦那さんが大好きなLudovicoさんの曲が生で聞けて、こんな素晴らしい演奏、たぶん一期一会、一生に一度だ。それがリバプールで経験できた。きっとリバプールの生活はよくなるに違いない。なんか長い暗いトンネルの向こうに光が見えた感じがしたんです。それほど印象的でした。なので私は今、熱く語っています。きっといろんなことがある。どこに住んでいても、嫌なことがあるけど、私たちはリバプールでの生活、楽しめるに違いない。いいことも悪いことも旦那さんと一緒に乗り越えられるに違いないとLudovicoさんのピアノの曲を聞きながら、涙を流しながら、私、確信したんです。間違いない。私たちできる。やり遂げられる。


皆さん、今日はここまでにしておきますけど、Ludovicoさんに興味があればYoutubeで聞いてみてください。でもやっぱり生の演奏は違いますね。Youtubeでたくさん聞いてきたけれども、Spotifyでもたくさん聞いてきたけど、生の演奏は本当に違った。そしてLudovicoさんの、なんか本当にパッションが、気持ちが、そして他のバイオリンを弾く人とか、チェロを弾く人の、パーカッションを叩いている人の、パッションが本当に観客に伝わったコンサートですばらしかったです。私たちね、終わったときにもう夜の11時よ。Ludovicoさんが何歳か分からないけど、多分ちょっと私よりも年配の方かな。お年寄りの方に見えたんですけど、本当にノンストップで休憩なしでの演奏だし、そして観客もみんなスタンディングオベーション。あの感動はしばらく忘れられそうにないです。「だからコンサートっていいんだね」、「だから芸術っていいんだね」って思いました。


今イギリスは秋なんですけど、芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、アートの秋、芸術の秋、私たちにとってはね、この日曜日の夜、心を癒してくれるアートの、芸術の秋になりました。それでは以上です。


Japanese with Noriko

A fully qualified Japanese teacher and also the creator of the Japanese podcast, LEARN JAPANESE WITH NORIKO.

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